40歳を超えて学園モノに涙……。TBS「表参道高校合唱部!」は最高のドラマでした。

先日、最終回を迎えたTBSドラマ「表参道高校合唱部!」が、かなり面白かったです。毎回涙腺を緩ませながら、「うぅぅ……みんながんばって」と高校生たちを応援。いや、共感。

少し前までは、「いい歳をした大人が学園ドラマなんて」と冷笑していたのですが、まだ1歳とはいえ、子を持つ親になったからでしょうか。僕が子どもの頃はSF、中・高校生あたりからアクション、そしてサスペンス、社会派へと、大人になるに連れて趣味・嗜好が変わっていったのですが、40歳を超えて家族や愛をテーマに映画やドラマに惹かれるように変化しました。

母性本能ならぬ、父性本能でしょうか。
家族モノ・親子モノ、皆さんのオススメありましたら、ぜひ教えてください!

日本は今、「少子化」を抱えています。

少子化の是非については、皆さんさまざまな考え方があるかと思います。僕個人的には、少子化のメリットに着目しています。しかし政府にとって若者の減少というのは、「労働人口の減少」→「税収の減少」→「社会保障費をまかなえない」ということになり、国家存亡の大問題というわけです。

まずは、一体どれくらい少子化なのかをザッと紹介。


<日本の出生数推移>

  • 1949年 – 約270万人
    第一次ベビーブーム(団塊の世代)
    現在66歳
  • 1973年 – 約209万人
    第二次ベビーブーム(団塊ジュニア)
    現在42歳
  • 2014年 – 約100万人
    去年
    現在1歳

どうですか? これ。
超激減です。

見込んでいた第三次ベビーブームが起きず、現在おおむね右肩下がりの出生数が続いているのです。

表参道高校に入学したい!

ドラマ「表参道高校合唱部!」の舞台となる表参道高校は、創立110年の名門高校。ここでもやはり、少子化による将来不安を抱えている、という場面が出てきます。少子化で困るのは当然政府だけでなく、子どもや若者を相手にする職種も存亡の決断を迫られることになります。

1980〜90年代、学校制服の革命がおきました。それまで男子は詰襟、女子はセーラー服と、全国的に同じような学生服で統一されていました。そんななか、有名ファッションデザイナーを起用したお洒落な制服が世に出始めたのです。自由な制服は多くの学生たちを魅了しました。

しかし、いくら学校の制服がお洒落とはいえ、大学進学率が低ければ良い学校として認められません。なぜなら、良い大学を出て大企業に就職することが憧れであり、偏差値や進学率で学校を選ぶのが主流だったからです。

今はどうでしょうか?

東電のような絶対安泰といわれていた企業でさえ、危機に陥る時代です。世界的にも花形だったソニーや東芝といった家電メーカーも凋落しています。金融しかり、保険しかり、住宅しかり、自動車しかり、ITしかり、20代前半で社会に出て、およそ40年間も安泰の企業なんて誰もわかりません。終身雇用を信じているのは公務員だけではないでしょうか。それもいずれ……とは思いますが。

だけど、落胆する必要はありません。

そんな先行き不透明な時代だからこそ、普遍的なことを学べるチャンスだと思っています。普遍的とは、いつも時代でも、どんな人にとっても変わらないことを言います。僕が生まれたのは、第二次ベビーブーム真っ只中。同世代がうじゃうじゃいたので、受験も就職も競争社会。テレビや新聞では、その加熱っぷりが問題視されていましたが、当事者の僕たちは「競争するのは当たり前だろ」と思っていました。そのため、勉強は本質を学ぶのではなく、テクニック。語呂合わせで英単語を覚えたので、実践の英会話には不向き。歴史も年号や用語の詰め込みで、「なぜそれが起きたのか」の議論や理解もありませんでした。そして就職時は、面接のテクニック本がベストセラーになりました。大企業に就職、というゴールに向かってテクニックを習得する時代だったのです。

前振りが長くなってしまいましたが、表参道高校は生徒たちに「愛」を教えていました。友達への愛、好きな人への愛、家族への愛、社会への愛。そこで学んだことは、生涯において自分自身を支えてくれるでしょう。それこそが普遍的。ドラマ「表参道高校合唱部!」を通じて、学校のあり方について再考させられる機会になりました。

素晴らしいドラマをありがとう!

余談。スクールメディア。

プライバシーの観点から、学校のようすをメディアで伝えることには制限があると思います。僕の息子が通う認可保育園では園内で撮影した他の園児の写真やビデオは、SNSなどインターネットにアップしてはいけないことになっています。しかし、以前通っていた認可外保育園は独自に運営しているので、Facebookページもあり、息子の写真もバンバンUPしていただきました。

先述したプライバシーはじめ、防犯、いじめ、幼児ポルノなど、様々な問題が想定されるので、学校のようすを対外的に情報発信というのは難しいのかもしれませんが、ある程度ルールを決めて、もっと情報発信をして行っても良いのではないでしょうか。

企業は今、オウンドメディア(自分たちのメディア、自社メディア)の運営が花盛りですが、近いうちに学校もオウンドメディアを持つ時代がやってくるのでは、と思います。学校内に、メディア事業部、SNS事業部などを設け、学内のできごとなどを魅力的に情報発信。

少子化時代に学校が生き延びるため。そして、子ども達と学校がマッチング(良い出会い)できるため。ぜひ、ファッションデザイナー制服以来の学校革命が起きて欲しいと願います。

お手伝いしますよ。(笑)

コメントを書く

ここにコメントを入力してください
ここにあなたのお名前を入力してください(本名でなくてもOKです)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください