待機児童問題、政府が緊急打開策。「保育士さん一人当たりの園児数を増やせば良い」
画像参照元:FNN「待機児童解消へ 保育士1人が担当する子どもの数で緩和促す方針」

ここ1〜2ヶ月、かつて無いほどに待機児童問題が大きな騒ぎになっています。政府としても、与党・野党ともに、さまざまな意見を出し合い、国会で議論を行っています。

  • 保育士の給与を上げる
  • 保育園を増やす
  • 保育士の資格を持っているけど保育所で働いていない方へ復職を促す

……などの意見が出ていますが、いずれも即効性はありません。保育園に入れなくて困っている保護者は、数年後ではなく、今すぐに子供を保育園に預けて働きに出たいのです。

そのため、中・長期的な対策と、目の前の対策が必要になります。

保育士の配置基準を、自治体独自で厳しくしないで! と、政府。

そんななか、政府は保育士さんひとりが担当する園児の数について提言しました。


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現在、国の基準では、1歳児の場合、「保育士1人につき、子ども6人まで」となっているが、自治体によっては「5人まで」など、厳しいルールで運用している実態がある。

28日にも発表される待機児童解消に向けた緊急対策では、独自で厳しいルールを定めている自治体に、定員の緩和などを促す方針

待機児童解消へ 保育士1人が担当する子どもの数で緩和促す方針:FNN より一部引用


 

【認可保育園】0歳児、3人にひとり。1〜2歳児、6人にひとり。

認可保育園では、子供の数に応じた保育士さんを配置する必要があります。言い換えれば、保育園で働く保育士さんの人数によって、入園できる子供の数が変わります。

児童福祉法に定められている保育士配置数は以下のとおり。

  • 【乳児 0歳】おおむね3人に、保育士1人
  • 【1〜2歳】おおむね6人に、保育士1人
  • 【3歳】おおむね20人に、保育士1人
  • 【4歳〜】おおむね30人に、保育士1人

 

おおむねなので、絶対では無いんですね。実際の現場では、この数字よりも多く保育士さんを配置しています。

現在、僕の息子がお世話になっている東京都世田谷区の認可保育園の「0歳児クラス」では、「10人」の園児に対して、これだけの保育士さんがいらっしゃいます。

  • 担任保育士 1名
  • 看護師 1名
  • 保育士 3名
  • 非常勤保育士 1名

保育園は月曜日から土曜日までやっていまので、常にすべての先生がいらっしゃる訳ではありません。交代でお休みを取られている訳ですが、それでも4、5人の先生はいつも居てくださっている印象です。保育士さん4人であれば、4×3=「12人」なので、すこし余裕をもった配置数になっているということになります。

このあたりは、自治体が独自に定めていたんですね。知りませんでした。

今回、国会で話し合われた内容は、「こういった余裕を無くし、法律の規定に沿った園児を受け入れるように」と、いうことになります。

保護者のジレンマ。

上記に「余裕がある」と書きましたが、それは数字上の話であって、実際の保育園を見ていると、そんな余裕は感じられません。

幼い子供は、とにかく目が離せません。オムツ交換も頻繁にありますし、食事の介助も必要。当然、食べこぼしもあるのでお着替えも。お昼寝もひとりではできないので、保育士さんが数人まとめて同時に寝かしつけをおこないます(神業!)。おんぶ紐と抱っこ紐で、2人の園児を抱っこしてあやしている先生の姿もよく見かけました。

それに保育士さんは超人ではありません。園児から感染病をもらうこともよくあります。特に新任の若い先生は、とても大変そうでした。

そんな中、すでに保育園に預けている保護者は、「丁寧にわが子を育児して欲しい」と思うでしょうし、認可保育園に入れなかった保護者は、「とにかく受け入れて欲しい」と願う方も多いでしょう。園児を多く受け入れることに関しては賛否両論あると思います。

また、お上からの指示で、急に仕事量が増える保育士さんも大変です。「これまでどおりの保育ができない」「仕事と収入が見合っていない」など、モチベーションの低下は避けられません。一般企業のように、単純に「効率化アップ」「社員にハッパをかける」という訳には行かないでしょう。

このあたりのジレンマを抱えつつ政府の指示を断行すると、きっと無理が生じます。国会議員同士で話し合いをするにあたって、今以上に、保育の現場からのリアルな声を吸い上げて欲しいと願います。

認可外保育園へ補助金(税金)を支給し、保育料の低減を。

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先日、パパやるがTBSの朝の番組「ビビット」の取材を受けた際、待機児童問題解決に向けてのアイデアについても語ったのですが、番組の構成上、その部分はカットされました。

僕が考えている待機児童問題の解消方法は、認可外保育園(無認可保育園)への資金援助。いわるゆ税金投入です。

認可外保育園と認可保育園は、保育料の差がかなり大きく、これが認可保育園の希望者殺到へとつながる最大の理由です。認可外保育園といっても、「乳幼児教育に取り組む」「日曜保育がある」など、認可保育園にはない特徴ある保育を行っている保育園は数多くあります。

「認可保育園の基準には達していないけど、保育の質が良い、事故が少ないなど、ある程度しっかりしている認可外保育園に対しては資金援助を行う」という対策はどうでしょうか。そして、そういった資金援助対象となった保育園に対しては、準認可保育園などという新たなカテゴライズも良いでしょう。

東京都都心部の場合、認可外保育園は月額10〜15万円が相場(世帯収入は関係なし)。対して認可保育園は、2〜3万円が相場だと言われれています(世帯収入に応じて決まる)。同等にならなくても、この保育料の格差がグンと縮まれば、過酷な保活が緩和され、待機児童問題の解決にもつながるのではないでしょうか。

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