画像参照元:文部科学省 健康な生活を送るために(高校生用)

高校生の保健体育の授業で使われる副読本、「健康な生活を送るために」に記載されている項目、「健やかな妊娠・出産のために」内のグラフが間違っているのでは、と話題になっています。

問題となったのは、「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」の折れ線グラフ。第23回太宰治賞受賞「チューバはうたう―mit Tuba」の著者であり、小児科医でもある、瀬川深さんがツイッターで指摘したことがきっかけで、大きな波紋を広げました。

この副読本に記載のグラフは、『22歳がピークで、25歳からぐんぐん妊娠しにくくなる』と見えるように書かれていますが、引用元となったオリジナルのグラフを見ると、『22歳から30歳くらいまでは、妊娠のしやすさに大きな変化は無い』ように示されています。

この指摘などを受け、文部科学省は正誤表を学校などに配布することとなり、現在、騒動は収まりをみせています。

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早く産んだほうが良い、というのは伝わるだろうけど……。

僕が中高生だった頃は、保健体育の授業で「避妊しろよ」「子どもは計画的につくるものだぞ」ということを教えられたような気がします。しかし今は、避妊に加えて、「早く子どもをつくらないと、段々妊娠しにくくなるんだぞ」と、教えているのです。

しかし、これにはさまざまな問題や矛盾を抱えていますよね。

  • 入社してまもなくでは、妊娠、出産、育児で休みにくい。
  • 経済的・社会的に生活基盤がまだ整っていない。
  • 保育園不足の話を知人などから聞いていて不安。
  • 恋愛経験が未熟で、20代で最高の相手を見つけるのはむずかしい。
  • いざとなった際の母子家庭。貧困率は50%を超えていると言われている。……など。

 

僕たちは、嫁さんが30代後半、僕が40歳で、第一子が誕生しました。いわゆる高齢出産です。無事、妊娠・出産できたのは本当にありがたいことだった、とつくづく感じています(妊娠発覚から出産まで。パパやる日記「妊娠・出産編」まとめ)。

ですが、「もっと早く子どもが欲しかったか?」と言われれば、「はい」とは言い難いです。僕の場合、20代は会社員として悶々としながら働き、30代は好きなレゲエ業界に転職し、40代はライターや編集者として独立することができました。

今だからこそ、時間的・精神的にゆとりを持って、積極的に育児に関わることができています。もしこれが20代だったら、精神的にゆとりがなくてイライラしたり、転職ができずにストレスを溜め込んだりしていたでしょう。

もちろん「早く子育てを終えて、ゆとりある壮年期を迎える」というプランも考えられますが、そこへ踏み込むには、よほどの自信があるか、もしくは予定外に授かったなどの外的要因でもない限りは、なかなか難しいのではないでしょうか。

今、高校生たちは学校で「女性が妊娠しやすい年齢のピークは22歳」と学んでいますが、現実的には、非常に難しいことではないでしょうか。

今度機会があれば、若くして子育てに取り組んでいるご夫婦に、話を伺ってみたいと思います。

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