【妊婦の風疹に注意】妊娠を希望している、または妊娠超初期・妊娠初期の女性はかなり気をつけてください! また、そのご家族や職場など、周辺の方も同様に注意・警戒が必要です。
政府が、風しん注意報発令
僕たちが妊活中だった2013年頃、日本で風疹大流行がニュースになりました。政府は「風しん注意報発令」を掲げ、風疹の予防接種を受けるよう告知を強化していていたので、覚えている方も多いと思います。
その際、「妊娠中に風疹に感染すると胎児に重大な影響を与え」と知り、僕たちは夫婦揃って風疹の予防接種を受けに行きました。2013年4月のことです。
そして僕たちは、幸い風疹に感染することなく、そんな最中に妊娠が発覚しました。
この頃は、まだ「パパやる」をはじめる前でしたので、僕のもうひとつの個人ブログ「Swingin’Thinkin’」で、その頃のようすを書き残しています。
■関連リンク
風疹が大流行!妊娠初期の女性と周囲は要注意。また26~34歳は予防接種制度がなかった。:Swingin’Thinin’
気になる方はぜひ上記リンク先を見ていただければと思うのですが、ここでは主要ポイントをまとめておきます。
1979年~1987年生まれは、予防接種を受けてい無い可能性が高い
風疹(ふうしん)とは?
- 妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、90%の胎児に様々な影響を及ぼす。
- ウイルスの潜伏期間は、2~3週間。
- 発症前の潜伏期間中に他人にうつしてしまう。
- 感染ルートは、飛沫感染(咳やくしゃみ)。
風疹が流行した理由
- 日本の予防接種法が1994年に改正。
- 制度の谷間に当たる1979年~1987年生まれ(流行当時26歳~34歳)の世代が風疹の予防接種を受けていない割合が高い。
風疹の予防接種注意点
- 妊娠中は風しんの予防接種を受けることができない。
- 接種後2ヶ月は避妊が必要。
- 予防接種を受けたかどうかわからない場合、2度受けても問題ない。
風疹の予防接種を受けるには
- 小児科がある病院で実施している場合が多い。
- 風疹(ふうしん)と麻疹(はしか)のワクチンをセットにしている場合が多い。
- 麻疹・風疹ワクチンの費用は1回約1万円で、1回の接種で95%予防でき、2回ではほぼ100%予防可能。
妊娠中の風疹、9割で障害、死亡例も多数
先日NHKで、当時の風疹大流行の「その後」を追ったニュースが報じられました。以下、NHK NEWS WEBより、一部引用しながらご紹介します。
- 風疹は、妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがある。
- どんな障害があるかについて調べたところ、70%以上の赤ちゃんで難聴や心臓の疾患が、また、およそ20%で白内障があったほか、肝機能や精神発達の障害などもあった。
- 平成24年から25年(2012年〜13年)にかけて大人の間で風疹が流行した際には、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群になったと報告されています。
- このうちの21人について、その後の経過を詳しく調査したところ、生後5か月までに7人が、肺炎や呼吸不全、それに心筋炎などを起こして死亡していたことが分かりました。
■参考記事
妊娠中に母親が風疹 障害の乳児7人死亡:NHK NEWS WEB(【追記】記事公開終了しました)
妊娠前に予防接種を
風疹は子どもの病気とあなどってはいけません。実際、前回の風疹大流行では、20〜40代の大人が患者の大半だった言われています。また、「過去に予防接種を受けた」「一度風疹にかかった」といっても、安心できないそうです。まれに2度かかる人もいるとのことです。
特に意識しておくべきことは、「妊娠に気づく前の妊娠初期(妊娠1〜2ヶ月)の感染がもっとも危険だ」ということと、「風疹感染者は、発症前に他人に感染させる恐れがある」ということ。
ですので、これから赤ちゃんが欲しいと考えている方は、事前に風疹対策をしておくことが肝心となります。なかでも1979年~1987年生まれの方に関しては、一度も風疹の予防接種をしていない可能性が高いので、必ずご確認ください。
風疹の予防接種を受けていない可能性が高い世代
- 1979年生まれ(昭和54年)
- 1980年生まれ(昭和55年)
- 1981年生まれ(昭和56年)
- 1982年生まれ(昭和57年)
- 1983年生まれ(昭和58年)
- 1984年生まれ(昭和59年)
- 1985年生まれ(昭和60年)
- 1986年生まれ(昭和61年)
- 1987年生まれ(昭和61年)
病院で、抗体検査(風疹に対する免疫があるかどうかの検査)を受けることができます。また、風疹の予防接種は2度受けても問題ないと言われています。
不安な方は、とにかく病院へ。