赤ちゃんのうんちに優秀な腸内細菌! 糖尿病や癌の治療に役立つ日がやってくる

赤ちゃんのうんちが、高値で取引される日が来るかもしれません。

あなたは、腸内フローラをご存知ですか?

私たちの腸内には、1000種の細菌が1,000兆個以上も生息していると言われています。小腸や大腸を顕微鏡で覗くと、腸内に生息する菌がお花畑(Flora)のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

その腸内細菌を大きく分けると、以下の3つになります。

  • 【善玉菌】有名なのはビフィズス菌で、他にもアシドフィルス菌やフェーカリス菌があり、いわゆる「乳酸菌」です。腸の働きをよくしてくれたり、お腹の調子を整えてくれたり、悪玉菌ん侵入を防いでくれたりします。
  • 【悪玉菌】有名なのは、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌、ウェルシュ菌など。下痢や便秘を引き起こします。
  • 【日和見菌】こいつは面白い菌で、周りの空気を読み、優勢な方に味方をします。善玉菌が優勢なときは善玉菌をサポートし、悪玉菌が活発なときはこちらに味方をするのです。

この3種の理想的なバランスは、「善玉菌 2割」「悪玉菌 1割」「日和見菌 7割」と言われています。

腸内フローラのバランスがうまく保たれていると、胃腸は元気! 身体も元気! というわけです。

アメリカやオーストラリアでは、うんちを買い取ってくれる

以前、テレビで見たのですが(NHK Eテレだと思いますが番組名は失念しました)、海外には「大便を買い取ってくれる病院」があるのです。その大便を機械にかけて分離し、液体にして保存をしていました。

これは何をするかというと、移植です。

うんち提供者がドナーで、胃腸の病気を抱えている方の腸内に移植するのです。病気に合わせて単体で使用したり、ブレンドしたり。

そうすることで腸内フローラが正常に戻り、病気が改善するというのです。

ちなみに買取価格は、優秀な大便であれば高額になります。誰での大便でも買い取ってくれるわけではありません。

優秀な便の買取価格は、1回あたり数千円。毎日提供すれば、月に何十万円、年に何百万円もの報酬を得ることができるのです。うんちで!

赤ちゃんのうんちは、優秀だとわかった

さて、冒頭に買いた「赤ちゃんのうんち」の話です。

ニューズウィークに「ウンチで糖尿病も癌も治療…赤ちゃんの癒やしパワーはスゴイ!」という記事が公開されていました。

 

“遠くない将来、今度は赤ちゃんの便へのニーズが同じように高まるかもしれない。

最近の研究によると、乳児の大便には腸内環境を改善する腸内細菌、プロバイオティクスが豊富に含まれる。その便を摂取すれば、肥満や糖尿病、癌の治療に役立つ可能性があるという。

赤ちゃんの便が含む腸内細菌は短鎖脂肪酸の産生を助けるとみられる。この短鎖脂肪酸こそ、健康な腸を作るカギだ。(ニューズウィークより引用)”

 

移植用の大便の研究が進むなか、赤ちゃんのうんちが「優秀な便」であることがわかりました。これまで紙おむつに包んでポイっとしていた便が、人の命を救うのです。

まだ少し未来の話になると思いますが、赤ちゃんのうんちが重宝される時代がやってきそうです。

余談になりますが、以前、知人のパパが「悪いとは思うけど、うんちの時だけはオムツ替えができない」と言っていました。このニュースを知れば、気持ちが変わるかもしれませんね!

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