都心を離れて田舎暮らし、子育て家族の山梨移住シリーズ(1)

地方移住や田舎暮らしといえば、かつて老後のイメージがありましたが、近年は若者や子育て世代からの注目が高まっています

その背景にあるのは、働き方や価値観の変化です。

これまでは、東京や大阪など都心の大学へ進学し、そして、そのまま企業へ就職。都会暮らしが、多くの若者達の憧れでもありました。

しかしここ数年、東京のITベンチャー企業などが自然豊かな地方にサテライトオフィスを作ったり、デザイナーやプログラマーなどのフリーランサーが地方移住するなどのトレンドが起きています。インターネットの進化によりリモートワークが可能になったり、仕事と生活の充実をめざすライフワークバランスを考えるようになったりしたからです。

さらに、地方は「起業」拠点としても魅力があります。僕の周りにも、東京都から「山梨県甲府市」や「山口県周防大島町」などへ、地方移住した友人・知人がいます。彼らは、そこでお店を開いたり、農業を始めたりし、インターネットを活用して全国に販売しています。

業種や職種によっては、都心に居続けないといけない理由が無くなりました。

だったら、もっと自分らしく生きていけるところで暮らそうよ! 子どもを自然のなかでのびのびと育てようよ!

そんな機運が高まっているのです。

「産前産後ケアセンター ママの里」 足湯
産前産後ケアセンター ママの里
山梨県笛吹川フルーツ公園 室内遊具
山梨県笛吹川フルーツ公園

今回の「パパやる」は特別企画。移住先として日本でもっとも人気がある「山梨県」をリサーチしてきました。近畿日本ツーリストが実施する「子育て山梨 施設体験モニターツアー」へ、取材班として参加してきたのです。

結論から言うと、山梨県は子育てや移住に、とてもチカラを入れていることがわかりました。

子育て視点からみる山梨県のレポートを、全3話でお届けします。

今回は、第1話「田舎暮らしを始めるポイント」編です。

子育て家族の山梨移住シリーズ(全3話)
・【第1話】「田舎暮らしを始めるポイント」編 ←この記事
【第2話】「産前産後ケアセンター ママの里」編
【第3話】「笛吹川フルーツ公園・桔梗屋」編

*この記事は山梨県のスポンサードでお届けします。

移住先人気ランキングの1位、「山梨県」は常連

甲州ワイン
甲州ワイン

山梨県といえば、あなたは何を思い浮かべますか?

僕は「甲州ワイン」が一番に浮かびました。

他には「富士山」「南アルプスの天然水」「武田信玄」などでしょうか。もちろんワインの原料となる「ぶどう」も有名ですね。

そんな山梨県ですが、実は「移住先」としても支持されていて、人気ランキングNo.1の常連なのです。

認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が毎年発表している『移住希望地域ランキング』では、山梨県と長野県が1位を競い合っています。また、宝島社が発行する月刊誌「田舎暮らしの本」では、『2018年版 住みたい田舎ベストランキング』の小さなまち総合部門で、山梨県北杜市が1位を獲得しました。

山梨県が人気の理由は、東京へのアクセスの良さです。「特急かいじ」で、東京(東京駅・新宿駅)と山梨(甲府駅・竜王駅)を行き来することができ、「車」でも高速道路で1時間半〜2時間程度です。

この距離感で、水と空気、果物と野菜が美味しい、自然豊かな土地で暮らすことができるのです。

富士山と河口湖
富士山と河口湖

数字で見る「山梨県」、日本一がたくさん!

山梨県のイメージをより深めるため、山梨県が誇る「日本一」を5つご紹介します。

【日本一】年間日照時間

晴れた日の太陽

日照時間とは、太陽が照っている時間のことです。

なぜ、山梨県は日照時間が長いのか? それは晴れの日が多いからです。晴天率が高いのは、3,000メートル級の南アルプス山脈が、西から雲を運んでくる偏西風を遮るのも要因のひとつと言われています。

平成28年気象庁のデータによると、山梨県の年間日照時間は2,188時間となっています(国内でもっとも日照時間が少ない地域は1,300時間台)。

【日本一】ぶどう・桃・すもも 収穫量

ぶどう、桃、すもも

日照時間が長いということは、農作物もよく育ちます。また、山梨県は朝夕の寒暖差が大きく、それがフルーツを美味しくさせているとも言われています。

■年間収穫量
・ぶどう 3万9,600トン
・桃 3万7,500トン
・すもも 7,130トン

【日本一】健康寿命

元気なおじいちゃん・おばあちゃん

すくすく育つのは植物だけではありません。山梨県には、元気な高齢者が大勢いらっしゃいます。

寿命とは別に「健康寿命」という統計があるのですが、山梨県は、男性のランキングで第1位、女性のランキングでは第3位となっています(平成30年 厚生労働省)。

健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活が送れる期間のことです。

【日本一】図書館数

図書館で本を読む子どもたち

山梨県は子育てに力を入れていますが、それは図書館にも現れています。

人口100万人あたりの図書館の数が63館と、全国で1位です(平成23年 総務省統計局)

【日本一】ミネラルウォーター生産数量

ミネラルウォーター

全国で飲まれているミネラルウォーターの4割は、山梨県で生産されています。

その量は年間1,427,000キロリットル。2リットルのペットボトル、7億1,350万本分です。

山梨県への移住。就職、起業、子育てなどの支援もあるぞ!

やまなしぐらし 移住ガイドブック 表紙
やまなしぐらし 移住ガイドブック

「田舎暮らしをしたい。うん、山梨県が良さそうだ!」

そう思ったとしても、実際にそこで暮らすとなると様々な不安があるでしょう。

住まいを探したり、現地の会社に就職したり、農業や林業を始めたり、子育てをしたり……。

山梨県は、そんな「移住希望者の悩み」に対する支援も行政がしっかりとサポートしています。ツアー参加時に頂いた、山梨県が発行する移住ガイドブック「やまなしぐらし」を参考に、その一部をご紹介しましょう。

【山梨県で住まい探し】お試し住宅・空き家バンク

「お試し住宅」やまなしぐらし
「お試し住宅」やまなしぐらし

「まずは、山梨県で家を探しだ」

そう思っても、山梨県はとても広いです。東京都の2倍以上の面積があります。ここから自分に合う土地を、口コミやガイドブックを頼りに決めるのは不安ですよね。

そこで、山梨県では「お試し住宅」を用意しています。

お試し住宅とは、移住先を探している方や興味がある方向けの滞在施設のことです。実際に生活してみることで、環境や暮らしぶりが体験できます。

滞在可能は期間は、1泊2日、1週間、1か月、長いところでは1年と様々です。また、住宅の賃料は無料、1日800円、月額2万円など、とても格安です。

カーテンを開けると富士山が望めるお部屋、ぶどうの産地で収穫体験ができる場所、山々を眺めることができつつも利便性の高いエリアなど、県内の市町村さまざまな場所にお試し住宅が用意されています。

■関連リンク
山梨県お試し住宅:山梨県公式ホームページ

 

「空き家バンク」やまなしぐらし
「空き家バンク」やまなしぐらし

「山梨県が気に入った! よし、家を買うぞ」

そう決意した場合は「空き家バンク」の利用がお得です。「空き家を売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」とのマッチングの場を、市町村が間に立って提供するシステムです。

これを利用することで、移住者は比較的安価に住居を確保することができます

■関連リンク
空き家バンク 〜やまなし田舎暮らし〜

【山梨県で子育て】産前産後ケアセンター・やまなし子育てネット

「やまなし子育てネット・子育て応援事業」やまなしぐらし
「やまなし子育てネット・子育て応援事業」やまなしぐらし

パパやる読者としては、「子育て環境」も重要ポイントかと思います。

山梨県では、妊娠中から産後、そして育児まで、切れ目のないサポート体制が整っています。

まずは、妊娠中・産後のママを24時間体制でサポートする「産前産後ケアセンター ママの里」。ここへは僕も訪問してきたのですが、新生児・乳児を抱いた笑顔のママたちと会うことができました。心身ともに不安や不調を感じがちな時期を支える本当に素晴らしい施設でしたので、次の記事でしっかりとレポートしています。詳しくは以下をご覧ください。

■パパやる関連記事
【第2話】「産前産後ケアセンター ママの里」

また、山梨県には子ども達がたっぷりと遊べる、素敵な公園が県内に充実しています。そんな中から僕は、「山梨県笛吹川フルーツ公園」へ行ってきました。ここでは屋内外の施設が充実し、東京などの都心の公園とは違う魅力がありました。ここも別の記事でレポートしています。

■パパやる関連記事
【第3話】「笛吹川フルーツ公園・桔梗屋」編

 

山梨県の子育て支援は、他にもたくさんあります。もっと知りたい方は、子育てに関わるお母さん・お父さんなどに向けて情報発信しているサイト「やまなし子育てネット」をご覧ください。

ここには、飲食店やショッピング施設などで使える「やまなし子育て応援カード」や、夫婦共働き家庭にとって欠かせない「病児保育施設」、パパ向けの「イクメン応援ガイド」など、山梨県での子育てにまつわる情報が色々揃っています。

■関連リンク
やまなし子育てネット

【山梨県で就職】やまなしU・Iターンポータルサイト

「やまなし就職相談窓口・就職相談サイト」やまなしぐらし
「やまなし就職相談窓口・就職相談サイト」やまなしぐらし

山梨県では、山梨県へ戻ってくる「Uターン」、他の地域から山梨県へ移住する「Iターン」者向けの、就職支援を行なっています

山梨県が運営する「やまなしU・Iターン ポータルサイト」では、実際に働いている方へのインタビューや、働く方へのサポート情報が掲載されています。どんな仕事があり、どんな生活が待っているかを、イメージすることができるでしょう。

■関連リンク
やまなしU・Iターン ポータルサイト

【山梨県で農業】山梨県就農支援センター

「就農までのステップ」やまなしぐらし
「就農までのステップ」やまなしぐらし

農業を始めたくて、山梨県へ移住する方は多いそうです。そうした「農業を始めたい」方へのサポートもあります。自分が思い描いた就農への思いが相談できる「山梨県就農支援センター」という施設です。

ただ、農業を始めるには色々と準備が必要です。やりたい意欲、家族の理解、農業についての知識、土地の確保など。

また、農業収入のみで生活ができるようになるまで、3〜5年かかると言われています。その間の生活資金なども必要になります。

これら全てを最初から準備するのは難しいので、体験や研修で学べる機会や、JAなどの支援があります。

他にも色々、山梨県の住民サポート

この他にも山梨県では、「起業したい」「林業をはじめたい」「結婚相手を探したい(出会いが欲しい)」などの支援も行なっています。

また、山梨県には医療施設も多くあります。特に、妊娠・出産を予定されている方や、子育て中の方は、産婦人科と小児科が近くにある地域にしぼって選ぶのもいいでしょう。山梨県内の病院探しは「やまなし医療ネット」が便利です。

■関連リンク
やまなし医療ネット

山梨県は人気移住先であり、移住者受け入れも大歓迎!

今回の記事では、まずは基礎知識編として、山梨県の魅力や移住者へサポートをザッとご紹介させて頂きました。

次の記事では、僕が実際に訪問した「産前産後ケアセンター ママの里」「山梨県笛吹川フルーツ公園」などの施設をレポートしています。ぜひ、次の記事もご覧ください。

子育て家族の山梨移住シリーズ(全3話)
・【第1話】「田舎暮らしを始めるポイント」編 ←この記事
【第2話】「産前産後ケアセンター ママの里」編
【第3話】「笛吹川フルーツ公園・桔梗屋」編

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