本ブログ「パパやる」が、10周年を迎えました。
初投稿は、2013年7月11。
ブログを立ち上げたきっかけは、結婚3年目を迎えた妻の妊娠です。その後、ありがたくも無事に第一子(長男)が誕生し、今は9歳。小学3年生になりました。
今回の記事では、これまで「パパやる」を応援してくださった読者の皆さまに感謝をお伝えつつ、「育児未経験の父親が、子育てブログを続けると一体どうなるのか?」についてお話しします。
【人とのつながり】圧倒的感謝! 読者さんがいるから続けられた
「子育てとは何か?」
意味は字面通り「子どもを育てること」なのですが、この10年間を振り返って痛感したのは「子育てはひとりではできない」ということ。つまり、子どもは大勢から育てられることを知りました。
保育園からはじまり、育児をきっかけにお隣さん達が大いに見守ってくれるようになり、パパ友・ママ友ができて助け合うようになり、小学校ではPTA活動を通じて幅広い学年の保護者さんとも交流するようになり、習いごとや課外活動を通じて知り合った方々とも親しくしています。
また、遠方で暮らしている両親からも、いつも温かく見守ってもらえています。
育児・子育ては、思い通りにいかないですよね。ときには親の想像を超えた問題や悩みも発生します。そうしたときに、心身ともにサポートしてくれるのが周囲の方々だったのです。
さて、ブログ「パパやる」ですが、ここでもブログを通じて大勢の方と知り合えました! 実際に会った方もいますし、SNSで交流している方もいます。また、子育て中のパパ・ママを取材させていただく機会もありました。その度に子育てのヒントをいただいたり、日々の楽しみになったりしています。
保育園の入園式で「ブログ見ていますよ!」とお声掛けいただいた方とはすぐに心が打ち解け合い、何度も家族旅行をするほどの仲になりました。また、上野動物園や近所の公園など息子と遊びに出かけた先々で「パパやるのこたろうくんだよね?」とお声掛けいただくことも。うれしかったです。
小学校に入学した際も、「実は何年も前からパパやるを見ていました」とお声掛けくださった保護者の方もいました。お一人だけで名はなく、何人も。今は一緒にPTA活動などをしています。
ひとつのブログを10年間も続けるというのは、大変そうに思えますよね。でも、読んでくださる方がいて、皆さんと交流できる機会もあるというのは、大きな原動力になります。
ブログの中でも特に子育てブログは、人と知り合ったり、仲間ができたりしやすいと感じます。
大勢の方に読んでいただけているからこそ、10年間も続けることができました。心より大感謝です!!
ブログ運営10年間、最も読まれた記事は?
ところで、10年間を通して最もアクセス数が多かった記事を調べてみました。結果はこちら。
ブログ開設から1年半後、2014年12月に書いた「0歳児の赤ちゃんと飛行機に乗るコツや注意点について」が1位です。
今でこそ月に1,000PV以下と落ち込みましたが、ピークは月間13,764PVありました。
記事公開から8年半、ずっと見られ続けています。
わが家は東京在住で、実家が大阪。よく飛行機で帰省していたので、そのときの注意点をまとめました。リアルな体験談ですね。
【仕事につながった】育児・子育て業界の企業からお声がけ
さて、次はお仕事関係について。
僕は「パパやる」をはじめる7年前、2006年にレゲエ専門のブログ「Yellow Jamaican」を運営した経験があります。当時は建材メーカーに勤めるいちサラリーマンだったのですが、ブログをきっかけにレゲエ業界の人として認知されるようになり、2年後には音楽業界へ転身しました。
つまり、ブログで人生が変わったわけです。
そして「パパやる」でも、同様のことがおきました。育児・子育て業界の方として認知されるようになり、そこでのお仕事をいただくようになったのです。ちょうど僕は、妻の妊娠がわかる少し前に勤めていた会社を退職し、フリーランスになったところ。個人事業主ですので、さまざまなことに自由に関われたのです。
その一部を振り返ります。
育児本を海外で出版
日本語・英語・ベトナム語の3ヶ国語で同時展開する、世界のママ・パパに向けた育児サイト「World Mommy」で、育児コラムの連載をはじめました。
それが後に書籍化。
共著ですが、ベトナム語に翻訳され、ベトナムで日本式の育児書として出版されたのです。これは想像を超える予想外のうれしいお仕事でした。
日経xwoman(旧 日経DUAL)でライター
日経BP社さんが運営する子育てウェブメディアで、ライターとして記事を書かさせていただくことにもなりました。ここでは何十人もの有識者を取材させていただき、素晴らしい経験や最高のご縁をいただきました。
特に思い出深いのがメンズファッションアドバイザー・MBさんの連載です。MBさんのオフィスへ毎月訪問し、パパ向けファッション指南を制作させていただきました。刺激的でめちゃくちゃ楽しったです!
MBさんは本当に良い方で、僕より若い方ではあるのですが、この出会いをきっかけに憧れ・尊敬するようになりました。
教育本「笑えるひらがな」、動画撮影・編集を担当
小学館から出版された「動画で覚えちゃうドリル 笑えるひらがな」という本で、メインコンテンツとなる動画の撮影・編集をさせていただきました。
ひらがな指導のカリスマと名高い立石美津子先生と、小学館クリエイティブの編集ご担当さんとで、何ヶ月にもわたって取り組んだ思い出深いお仕事です。「子どもたちがどうやったら楽しんでくれるか?」と、連日奮闘しながらとっても楽しかったです!
また、動画内にはわが家の息子が声で出演。本書の奥付け(最後のページ)に編集協力として息子の名前も掲載されました。
当時、息子は小学1年生で7歳。なんと、お仕事デビューを果たしました!
キッズ向け教室を取材、習いごと検索「スクルー」
子どもの習い事・アクティビティ検索のスクルーさんよりお声掛けいただき、様々な習いごと教室の取材記事を作成させていただきました。
ヤマハ英語教室さん、幼児教室のBabyPark(ベビーパーク)さん、ロボット科学教育のCrefus(クレファス)さん、音楽教室のEYS-Kidsさん、かけっこ教室のBEAT AC TOKYOさん……など。
こちらの動画も、撮影・編集をさせていただきました。すごいコーチが教えてくれる、めちゃくちゃ楽しそうなかけっこ教室さんです!
【自己成長】知らない世界の扉が開いた
続いては、自己成長について。
ブログ運営やお仕事を通じて育児・子育てに積極的に関わることで、さまざまな経験ができ、知らなかった世界を知ることができました。その一例をお伝えします。
記事を書くために、育児・子育ての勉強が習慣化した
ブログに書くと言うことは、誰かに読んでいただくということ。
そのためには、単なる育児日記ではなく、記事として制裁を整える必要があります。このときおさせておくべきポイントは以下の3点。
読んでみる
- 読みやい内容
- 正しい情報
- 役に立った・面白かった・やってみようなどの読後感
人に伝えるため、自分自身しっかりと理解し、常に勉強しつづける習慣が身につきました。
妊婦健診に夫がすべて付き添い、生命の誕生に触れ合えた
妻の妊娠がわかったとき、僕はちょうどフリーランスとして活動しはじめた頃でした。時間の都合がつきやすかったので、妻の妊婦健診へ積極的に同行したのです。
ちなみに妊婦健診とは、妊婦さんが出産まで受ける定期検診のこと。回数は全15回ほどで、妊娠23週目までは4週間に1回、24週〜34週は2週間に1回、36週以降(いわゆる臨月)は1週間に1回のペースです。
また、新型出生前診断(NIPT)、出産前のママパパ教室、入院・立ち会い出産・退院も、すべて付き添いました。その経緯はすべてブログ「パパやる」に書き記しています。
後から気づいたのですが、これらすべてに付き添う夫は珍しいみたいですね。生命の誕生に触れ合える、貴重な経験ができました。
保活の記事が鬼バズ! テレビにも出演し、社会問題を知れた
わが家の息子が誕生した2014年頃、保育園不足が社会問題になりました。当時の政府・安倍政権が女性活躍政策を掲げたり、共働きの夫婦が増えたりし、保育園の需要が急増! 熾烈な保活争いが勃発したのです。
また、わが家が暮らす東京都世田谷区は日本一の保活激戦区として名を轟かせ、そこでの保活を綴ったブログ「パパやる」は注目を浴びることになったのです。
TBSの朝のワイドショー『ビビット』がわが家に取材にきて、僕のインタビューに加え、わが家の保活の再現VTR(再現ドラマ)まで作られました。ちょっと小太りでキャップをかぶった俳優さんが出演し、これが再現Vなんだ……と(笑)
世の社会問題が自分ごとになった、と強く実感することができた出来事です。
保育園で父母会の会長に! パパ・ママとの交流が急増
世田谷区の認可保育園に、わが家の息子は入園しました。
公立の保育園で、そこでは保護者がつくる「父母会」という団体がありました。子どもたちのためのお楽しみイベントを開催したり、運動会のDVDを作成したり、卒園式の記念品を用意したりなど、保護者と子どもがより充実するために活動する団体です。
僕は、息子が2年目(1歳児クラス)のときに、父母会の会長を務めました。
慣れない中だったので、本当に大勢の方にサポートいただきました。そのおかげで同じクラスをこえた関わりが生まれ、0歳児クラスから5歳児クラスまで幅広い子どもたち・保護者の方たちと交流することになりました。
今は卒園して2年半が経ちましたが、いまだに当時に父母会役員さんとは、会ったり連絡を取り合ったりしています。心強い子育ての同志ができました!
小学校では2年連続PTA副会長! 地域で子どもたちを育むことを知った
保育園を卒園した息子は、世田谷区の公立小学校に就学しました。
僕は大阪出身で、東京の小学校のことはよく知りません。知人もほぼいません。そこで積極的にPTAに参加することにしました。1年生では学級代表委員、2年生・3年生ではPTA副会長を。
今は3年生で、PTA副会長を務めている最中です。
保育園の父母会では、園の中だけで完結しました。しかし、小学校は違ったのです。小学校は、学校の先生、保護者、地域の方、区役所の方、警察署・消防署の方など、地域一体で運営されていたのです。
PTA活動を通じ「子どもたちって、みんなで見守りながら育てていくんだなぁ」ということを知りました。わが子だけで無く、地域の子どもたち、そして地域に貢献できるのは、幸せなことだなぁと実感しています。
多様性を実感! いろいろな方と巡り会えました
社会には、いろいろな方が暮らしています。そんなのは頭ではわかっているのですが、やはり経験が無いと自分ごととして捉えられません。
たとえば、僕はわが子を授かるまで、子育てのことを何もわかっていなかったですし、そこでの幸福や苦労についても知りませんでした。でも、経験をすることで、いろいろとわかってきて、他の子育て中の方への配慮もすることができるようになったのです(未熟ですが)。
ブログ「パパやる」を通じ、いろいろなパパ・ママからお声掛けいただくようになりました。この写真は、小学生の頃に緑内障で全盲になった栗山龍太さんと盲導犬アンジーに会ったときの写真です。
たくさんお話しを伺い、「目が見えないとうのはどういうことなのか?」を少し知ることができました。僕自身、全盲の方とお喋りをしたのは初めてことだったのです。
他にも、耳が聴こえない方であったり、何か障がいや病気を持った方とも出会いました。
健康面だけではありませんね。家庭環境も様々です。
子育てブログを運営していることで、本当にいろいろな方々と交流することができ、多様性を自分ごととして実感することができました。
最後に、次の10年へ向けて
わが家の息子は一人っ子です。現在9歳で、8年半後には成人を迎えます(書いてみてビックリ! 早い……)
10年後、子育てブログ「パパやる」は、どうなっているのでしょうか?
わが家の子育ては終了しているので、今のような子育て日記をベースとした運営はできません。パパやる20周年が最終回になるかも知れませんね。
それまでは、多くの方と関わりながら得た知見を、皆さまにシェアし続けたいと思います。
小学校の中学年・高学年、そして中学校。まだまだ知らない扉はありそうですね。
ということで、皆さま引き続きのほどどうぞよろしくお願いします。どうせやるなら精一杯。子育てを楽しんでいきましょう!
(補足)ブログ運営のドメイン・サーバー
ここから際は補足です。
本題とは逸れてしまうので、気になる方だけどうぞ。
- 初投稿 2013年7月11
- ドメイン取得 2013年9月6日
ここの日付に食い違いがあるのは、出産までの「パパやる日記」の日付をリアルな日と一致したかったためです。2ヶ月分は過去に遡って記事を書きました。読者の方には何の問題も無いのですが、念のため説明を付け加えておきました。
また、この記事をご覧になって「私も子育てブログを始めてみよう!」と思って方もいるかもしれません。ブログ運営については、以下の記事をご参考にしてみてください。
- 【1,000記事記念】子育てブログを書き続けたら、生活・仕事がガラッと変わった
- 未経験者がフリーライターになる方法。まずは特化ブログで専門性を持とう!
- Swingin’ Thinkin:速度比較! レンタルサーバー「ロリポップ!」ハイスピードプランに変更しました
(補足)ブログの収益
昨今、ブログといえば「稼ぐためにするもの」「副業に最適」といった風潮があります。パパやるもいくらかの収益はありますが、ここでは割愛します。
主な収益の柱
- Google AdSense 収益
- アフィリエイト収益(Amazonなど)
- ライター・動画編集などの
これから子育てブログを始めて、上記1・2で「稼ぎたい!」と思っている方にお伝えしたいのは、「期待はしない方が良い」ということです。月に1万円を稼ぐだけでも、相当血の滲むような努力が必要です。
昨今、Googleの検索アルゴリズムのアップデートにより個人ブログのSEO対策が非常に難しくなありました。加えて、上記1の広告単価も下がっている傾向です。YouTubeやその他SNSを含め、メディアが増えましたからね。
ですので、ブログを名刺代わりにして、3のような仕事を受けたり、自分の商品・サービスを持っている方はブログで集客につなげたりする方法が良いかと思います。1と2に過度な期待を持ってしまうと、ほとんどの場合がっかりすることになるのでご注意くださいませ。
以上、補足説明ここまで。