1歳9ヶ月の息子。
卒乳に向けての断乳生活、3日目までは毎日記事にしていたのですが、僕の仕事が忙しくなり、しばらく更新できませんでした。現在、断乳から15日目。もう、オッパイとはすっかりバイバイできています。
無事、「卒乳」成功しました!
TwitterやFacebookなどをつうじてアドバイスや励ましをいただいた皆さま、ありがとうございました。
今回は「断乳からの卒乳総まとめ(*1)」として……
- これまでを振り返って
- まだ残されている、乳腺炎と夜の問題
- 授乳を終えて母親が思うこと
- 断乳で父親ができること
- 世界の卒乳平均年齢は4.2歳
- 断乳生活で役立った物
を、お届けします。
*1.【卒乳と断乳の違い】「卒乳」子どもが自らやめること。「断乳」親の都合でやめさせること。
卒乳を思い立ったママと、パパの迷い
そもそも、僕自身が「卒乳をしよう!」と、本気になれていませんでした。
嫁さんは、息子が1歳4ヶ月の頃から「そろそろ卒乳したい」と言っていたのですが、息子の鼓太郎はオッパイが大好きで、その姿を見ていると、どうにも可哀想で、気が進まなかったのです。
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なぜ父親である僕が、息子の断乳・卒乳プランに「いやだ!」と反対してしまうのか。
もうひとつ言うと、鼓太郎はママがいないととても不安になり、大号泣がはじまってしまいます。1歳6ヶ月あたりから、パパとふたりきりでもずいぶん過ごせるようになりましたが、それでも寝るときにはママ必須。
断乳時、パパとふたりで過ごせるか不安……。
そういうのも、僕にとっては気が進まない理由のひとつになっていました。
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【卒乳初日】ママの忘年会をきっけっかに、断乳開始
いよいよスタート! 断乳初日です。
息子が1歳8ヶ月の頃、嫁さんが会社の新年会で帰宅が深夜になる日がありました。この日は、僕が寝かしつけをしないといけません。
夕食、おふろ、デザート、遊び、寝かしつけ……。
「おぉ、うまくいった!」
ということで、これをきっかけに急遽この日から卒乳に向けた「断乳」を始めることにしたのです。
しかし深夜、ママの気配を感じた鼓太郎が目覚めてしまいました。オッパイを強く求めたのですが、もう授乳はしません。断固拒否。当然、鼓太郎は納得いかずに大号泣!
僕は、鼓太郎をママから引き離し、台所でずっとあやし続けました。
もうね、辛かったです。
僕も、嫁さんも、鼓太郎も、みんなそれぞれ泣きました。
「鼓太郎がかわいそう」
「本当に一度も授乳してはいけないのか」
「このまま卒乳って、最後のさようならもしていなのに」
……。涙
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【断乳2日目】抱っこ紐で寝かしつけ。「ママーッ!」と1時間に150回も叫ぶ
夜、パパとふたりきりで過ごす作戦をおこないました。
保育園から帰宅後、夕食だけは家族3人で集まりましたが、それ以降のお風呂、遊び、寝かしつけは、パパと息子のふたりきりです。ママは、鼓太郎が寝るまでずっと別室で過ごしてもらいました。
お風呂、遊びまでは順調なのですが、やっぱり寝るタイミングで、ママを強く求めはじめます。抱っこ紐に入れて、寒い夜の街を寝かしつけのために歩き続けたのですが、1時間のうちに150回くらい「ママーッ!」と叫んでいました。
その度に「パパがいるからね〜」「今日はパパと寝ようね〜」と、背中をトントン……。
断乳は凍える冬よりも、心地よい春や秋が良かったかもしれません。
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【卒乳2日目】父親の寝かしつけ、抱っこ紐で夜中に徘徊。息子は辛くて「ママーッ」と叫び続けた
【断乳3日目】新しいペースになれてきたぞ!
僕も鼓太郎も、この新しいペースにちょっと慣れてきました。
3日目も、前夜と同じペースで過ごし、夜は抱っこ紐で寝かしつけたところ、「ママーッ!」と叫んだのはたったの2回。激減です。
しかも、前夜、前々夜は寝不足気味なので、この日は深夜ほとんど目覚めることもなく、とても順調。
早くも明るいきざしが見えてきました。
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【断乳4〜5日目】はじめての週末は、遊んで疲れさせる作戦
断乳をはじめたのは、水曜日でした。
水、木、金と、パパとふたりきりの夜を過ごし、断乳生活ではじめて迎えた週末は、家族3人でたっぷりと遊びました。特に、公園で身体を使った遊びを。走り回ったり、ペダルなしの三輪車を乗り回したり、土遊び、枯葉遊び……とにかく「夜、疲れて寝てくれるように」と。
そのかいあって、作戦は大成功! 写真が夕食時の様子ですが、食べている最中に睡魔が襲ってきて……ゆ〜ら、ゆ〜ら。こんなの初めてです!(笑)
おまけ。なぜかパパにパイを求めるこたろー。
断乳から5日。パパの胸に手を入れてきて「パイ、パイ」。ごめん、それは無理や。 #卒乳 pic.twitter.com/qv5DAhxWzz
— パパやる (@papayaru) 2016, 1月 17
【断乳6日目】ママの寝かしつけで寝てくれるように!
おなじ保育園の育児の先輩(園児のママ)に相談したところ、「うちの子の場合、最初の3日間くらいは大変だったけど、1週間ほどで卒乳できたよ〜」と経験談を教えてもらいました。「鼓太郎は、もっとかかるだろなぁ……」と思っていたのですが、本当に「山場は3日」「卒乳は7日」でした。
楽しい週末を過ごした、次の月曜日。
いよいよ寝かしつけをママにバトンタッチしてみたところ、オッパイなしで寝ました! 寝るまでに何度か「パイ、パイ」と求めてきたのですが、ママが上手にあやして30分弱ほどでぐっすり。
以降、日に日に「パイ」を求めることがなくなってきました。
現在15日目。お風呂と遊びは僕が行い、寝かしつけはママにお願いしています。その間、一度も授乳はしていません。もうひとつ言うと、一度もオッパイも見せていません。
もう「卒乳」成功! ですよね。
【授乳をやめて新たな問題】夜、なかなか寝たがらない。乳腺炎で、張りと炎症がひどい
断乳前は、夜7時頃に保育園から帰ってきて、ササっと夕食・お風呂を済ませ、「パイッ」とオッパイへと。「えっ……もう寝るの?」と、びっくりほど早く寝ることがありました。早ければ夜8時台とか。
でも授乳をやめてからは、なかなか寝ようとしないのです。
寝る前の絵本や、ねんねを察知すると、必死で起きようとするんです。再びオモチャを出してきたり、部屋のなかを走り回ったり、お菓子入れを探り出したり……。ここからが格闘タイム。なんとか寝かせようとするのですが、一向に寝ない。部屋の灯りを消したり、抱っこをしてあやし始めると、大号泣!!
はぁぁ……。
鼓太郎の求めるがままに、寝る前だけどバナナをあげたり、フルーツジュースを飲ませたりすると機嫌が良くなり、そこから寝る方向へと向かっていきます。(この食い意地はパパと似ている気がします。笑)
もし、大号泣のまま無理矢理寝かしつけをすると、深夜に目覚めてまた大号泣が始まることがあるのです。ですので、寝るときはできるだけ「眠くなって寝る」「寝たくて寝る」になるようにしないとあとで大変なことになります。
あと、もう一つの問題。
嫁さんは今、乳腺炎に苦しんでいます。授乳をやめたことにより、張りと炎症がひどいようです。病院で診てもらい、断乳10日目頃より薬を飲んでいます。こればかりは様子を見るほか無さそうです。
これらが落ち着けば、いよいよ本格的に「卒乳」と言えるでしょうね。
637日間ありがとう! ママが思うこと。
鼓太郎が生まれてから約1年9ヶ月間。
ママは、断乳までの637日間、毎日授乳を続けたのです。長いあいだご苦労さまでした!
そんなママに、断乳・卒乳をして、思うことをきいてみました。
「授乳をやめたら朝まで寝てくれるって聞いてたけど、全然そんなことはない。夜中に何度も起きる。これまでだったら、寝ながらオッパイをパクッとくわえさせたら良かったんだけど(添い乳)、授乳をやめたから、ふたたび寝かしつけるのが大変。
あとは、オッパイを飲んでいる鼓太郎は可愛かったので、もうそれが見れないのかと思うと、寂しい気持ちになります」
とのことでした。
断乳・卒乳で、父親ができること
また、僕自身も今回のビッグイベントを乗り越えて思ったことは、「これを母親だけでやるのは非常に大変だな」ということ。
シングルマザーであるとか、パパが深夜帰宅・単身赴任であるとかで、母親が主体で育児をされている家庭も多いじゃないですか。それは並大抵のことではないな、と改めて感じました。
今回の断乳においても、子供は「なぜ、おっぱいをくれないのか!」と、目の前のママに怒り出すでしょう。ママとしても、あげたい気持ちを抑えて頑張らないといけません。心身ともに辛いでしょう。想像しただけでも、そんなことできるのか……? と思えてきます。
自然に卒乳できるお子さんもいらっしゃるようですが(うらやましい)、断乳から卒乳を目指す方は、できる限り父親もそのビッグイベントに参加してください。特にこの3点は、パパがんばって!
- お風呂
- 遊び
- 寝かしつけ
ママの手伝いという意識ではなく、父親だけで乗り切って欲しいのです。ここにママが少しでも関わると、オッパイを我慢して頑張っている子どもも辛くなります。
オッパイへの想いを断ち切るまで、何日も何週間もかかるわけではありません。うちの場合は、6日目からママの寝かしつけで眠れるようになりました。 その日数は、もちろん個人差があると思います。他の方の意見を聞いたり、卒乳に関する本を読んでみた限りでは、特に最初の3日間は山場のようです。
仕事が忙しかったり疲れているかもしれませんが、断乳をする際は、ぜひ父親もそのイベントのメンバーになってください。一緒に乗り越えれば、家族の絆も深まりますよ!
世界の平均卒乳年齢は4.2歳。WHOは2年以上を推奨
僕たちは1歳9ヶ月での卒乳となりましたが、周りの意見を聞くと割と遅い方でした。しかし、雑誌「AERA Baby 2015年10月号」の『幸せな卒乳 ゆる卒乳』特集にこんなことが書かれていました。
世界の平均卒乳年齢は4.2歳
ユニセフの調査では、世界の平均卒乳年齢は4.2歳と報告されています。WHO(世界保険機構)でも「2年以上母乳をあげることが望ましい」とされており、卒乳時期を焦る必要はありません。
ひぇぇぇ〜、4.2歳!
最長ではなく平均ですからね。
4.2歳といえば、もうはっきり話すし、自転車を乗っている子もいますよね。そんな子がオッパイを飲んでいるんですね。世界は広いです。同誌では「読者に4.2歳に卒乳をしましょう」とは言っていません、「離乳食を1日3回食べる頃から始めるのがベスト」と書かれています。世界事情はご参考程度に。
断乳・卒乳に役立った物
最後に、断乳・卒乳に役立った物をご紹介して、この記事をおしまいにします。
【役立った物(1)】幼児向け雑誌「ベビーブック」
これめちゃくちゃ良いですね! 書店の入り口なんかによく並んでいる、付録付きの子供向け雑誌。初めて買ったのですが、内容が素晴らしすぎました。NHK Eテレの「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」「機関車トーマス」に加えて、鼓太郎が最近好きになった「アンパンマン」など、好きなものがてんこ盛り!
鼓太郎と「うぉーうぉー」と興奮しながら一緒に読みました。付録のオモチャ「アンパンマンのジュースサーバー」はお風呂で遊んでいます。楽しい〜!!
【役立った物(2)】オモチャ
パパと子どもが一緒に遊べるオモチャ。子どもが好きなものが良いですね。男の子、女の子によっても違うだろうし、人によって感性も違う。鼓太郎の場合は、これがお気に入り!
【役立った物(3)】おやつ
授乳が無い分、寝るときや夜中にお腹が空いてくる場合があります。無理矢理あげなくても良いと思いますが、欲しがったときはベビーボーロやバナナをあげています。歯を磨いたばかりなのに……と思いながらも、断乳中のサポートとしてついつい。
【役立った物(4)】絵本
鼓太郎は、寝る前に読むお気に入りの絵本があります。「○○さん、おやすみなさい〜」と言いながら読むのですが、鼓太郎自ら「ねんね」と言いながら本を持ってくることもあります。
【役立った物(5)】おしゃぶり
これはほぼ使わなかったのですが、断乳初日〜3日目くらいまでは、おっぱい代わりに吸って遊んでいました。鼓太郎も偽物とわかっているので、ニヤニヤ笑いながら吸っています。
【役立った物(6)】抱っこ紐
いよいよ寝るときに必要なのがコレ。ほとんどの方は既に持っていると思いますが。僕たちがエルゴの抱っこ紐を使っていますが、おんぶの方が寝るいうアドバイスもいただきました。
これまで、寝かしつけといえば授乳ができるママの役目だったのですが、これからはパパの出番も増えてきそうです!
パパやる「卒乳」関連記事
パパやるでの「卒乳奮闘記」をきっけかに、メディアで取材を受けました。