精液検査に行ってきました。精子を採取する採精室や料金について

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生まれて初めて、精液検査をしました。

精液。
いわゆる精子に異常がないかを、病院で調べてもらってきた訳です。

検査をすることにした経緯はすっ飛ばして、今回の記事では、精液検査の流れをお届けします。

「検査をしてみたいけど不安」
「どうやって採取するの?」
「検査は恥ずかしい?」
「検査結果で何がわかるの?」
「費用はいくら掛かるの?」
「健康保険は効くの?」

など、検査を検討しているけど不安を感じている。そんな男性にお伝えしたい内容となっています。

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精子を採取する「採精室」について

クリニックの案内図

まず、病院で検査の旨を伝え、しばらく待合室で呼ばれるまで順番を待ちます。

そして、自分の順がきたら、精液を採取するための精液室へと向かいます。精液検査をする一角は、「受付」「採精室A」「採精室B」で構成されています。

そして、そのエリアにある受付窓口へ。女性看護師さんがいらっしゃったので、カルテを渡し、本人確認を行いました。

言葉数は少なく、淡々とした口調です。

そして、以下の物が手渡されたのです。

 

採精カップ、テレビのリモコン、シート

・採精カップ
・テレビのリモコン
・シート
・使用中の札

どうやって採精するかの、具体的な説明はありません。

「部屋にソファーがありますので、このシートを敷いてから座ってください。そして終わりましたら、シートは捨ててもらって、それ以外をもう一度持ってきてください。あと、部屋に入る際、ドアに《使用中の札》をかけておいてくださいね。お部屋は採精室Aでお願いします」と。

 

採精室入口のドア

採精室は、英語でSemen Collection Roomとあります。病院の場所は東京某所ですが、場所柄、外国人も来られるのでしょう。

さて、僕はテレビのリモコンなどが入った小箱を小脇に抱え、ゆっくりと扉を開きました。

部屋は2畳程度でしょうか。
入室時に《使用中の札》をドアにかけて、深呼吸。

そこは、こざっぱりとした清潔そうな部屋でした。

 

手洗い場、ハンドソープや消毒用アルコール

ドアを開けた正面には、手洗い場。

ハンドソープ、消毒用アルコール、ハンドドライヤー、ペーパーナプキンが備え付けられています。

 

採精をされる方への注意事項

洗面台の上には「採精をされる方へ」の注意事項がありました。こんな内容です。

採精をされる方へ

  • ハンドソープで手をよく洗い、水気をきってから採精してください。
  • よろしけれ除菌液やシートもご使用ください。
  • 不十分な手洗いでハンドソープが手に残ると精液の性状に影響しますので、しっかりと水で洗い流してください。
  • 採精終了後、採精カップを箱に入れ、使用中カードと一緒に採精窓口までお持ちください。

The Sperm Collection

Before the Collection
1. Wash your hands WE++ using the SOAP.
2. COMPLERTELY wash out the SOAP, and DRY your hands.
* The remaining soap will damege your sperm.

After the Collection
1. Put the sperm collection CUP into the BOX.
2. Bring the BOX and occupied sign BOARD to the collection COUNTER.

 

採精室のテレビ、雑誌、テッシュ

手洗い場の隣にも、色々備え付けられていました。

  • テレビ
  • 雑誌
  • テッシュ
  • ゴミ箱

 

採精室にラインナップされている雑誌

雑誌は、20冊ほどラインナップされています。

 

一人がけソファー

雑誌やテレビの向かいには、一人用ソファーが設置されています。

僕はここに、先ほど看護師さんから頂いたシートを敷き、くつろがせていただきました。

 

採精室VODビデオ

さて、僕は雑誌をパラパラとめくりつつ、手渡されたテレビのリモコンでスイッチオン! ふつうのテレビは表示されず、いきなりこの画面が出てきました。

色々ありますが、僕は「女優」を選びましたね。

僕は、街中で良く見かける「ビデオ試写室」へ行ったことはないのですが、こんな感じなのでしょうか。作品は何十本もあるので、どれを選ぼうか結構迷いました。いや、迷わなくても良いと思うのですが、好みの女性が良いじゃないですか。ジャケットに映る女性と、実際のビデオの女性のイメージが違うということが往々にしてありますよね。

なんかそんな感じで、しばらくザッピング。

……あっ!
手を洗って、雑誌を見て、リモコンで選んでいるうちに、ふと気づけば10数分も経過しているではありませんか。

これって、あんまり早く「採れました」と提出するのも恥ずかしいし、あまり遅いのもビデオ・雑誌を見入っているみたいでかっこわるい。

結果、僕は25分という、早すぎず遅すぎない最適な(?)時間で採取を終え、部屋を出ました。そして再び窓口へ向かい、看護師さんに「採れました」と一式を渡したのです。看護師さんからは「おつかれさまでした」、と。

精液検査の結果

精液検査の結果

おそよ1時間後、ふたたび名前が呼ばれ、今度は医師がいる診察室へ入りました。

これが、精液の検査結果です。4項目あります。

Volume(精液量)

【基準値クリア】「基準値WHOガイドライン2010」の、1.5ml以上に対し、僕は3.30mlでした。精液量に関しては、基準値の倍以上でまったく問題なし。

Density(濃度)

【基準値クリア】「基準値WHOガイドライン2010」の、1ミリリットルあたり1,500万個以上に対し、僕は6,690万個でした。この濃度は精子の数のことで、基準値の4.5倍以上で、こちらもまったく問題なしでした。

Motility(運動率)

【基準値以下】「基準値WHOガイドライン2010」の、40%以上に対し、僕は34.7%でした。これは精子が元気に動き回っているかを示す数値なのですが、基準値を少し下回ってしまいました。

Abnormality(奇形率)

【基準値以下】「基準値WHOガイドライン2010」の、96%未満に対し、僕は98%でした。これは精子の奇形の割合を示す数値なのですが、こちらも基準値内に収まりませんでした。

精液検査、医師の判定は?

「運動率と奇形率が基準値に達していませんが、その分、精子の数が多いので問題ない」という、医師の診断結果を頂きました。

僕は、この奇形率という項目が気になったのですが、精子はすべてが完全で元気ではなく、これくらい高い割合で奇形精子がいるものだそうです。まぁたしかに、何千万個の精子の中から、卵子に達成して受精できるのは、たったの1個(1匹)だけですもんね。

とりあえず、それほど悪くない結果をいただきました。

ちなみに精液検査の結果は、日によって変わるとのこと。1回の検査だけで、一喜一憂できない側面もあるそうです。

精子の質を高める方法

僕の場合、「治療や服薬など、特に何かをする必要はない」とのことです。ただ、より質の高い元気な精子を得るには、禁欲期間を意識すると良いとのことです。

先生より、「長すぎず、短すぎず。3日から、長くても1週間以内には……」と、アドバイスをいただきました。精子は熱に弱いので、長く体内に溜め過ぎるのは良くないのでしょうね。

精液検査の料金と、健康保険適応について

治療費請求書兼領収書

そして、お会計。

精液検査は健康保険が適応され、3割負担で済みました。金額は1,160円です。

ただしクリニックによっては、数万円かかる場合もあります。また、クリニックによって検査項目が多いところもあるようです。今回僕が受けた検査は、ごく基本的なものです。料金が高い検査では、DNAや染色体も調べたり、モニターで精子が動いている様子を見せてもらえたりすることができます。保険適応外になる場合も多いので、詳しくはクリニックにお問い合わせください。

精液検査は、どこで受けられる?

精液検査は、不妊治療のクリニックで受けることができます。

ただし、検査の結果がおもわしくなく、精索静脈瘤など何かの病気が疑われる場合、治療できるクリニックは限られてきます。精液検査だけであれば、ほぼどこの不妊治療クリニック受けられると思いますが、男性不妊に特化した泌尿器科系のクリニックだと、その後の治療も受けられるのです。

ただ、男性不妊のクリニックは数が少ないので、通院しづらかったり、予約が取りにくかったりする場合があります。

受けようと決意した場合は、まずはお近くの不妊治療のクリニックを探し、検査ができるかどうかを確認してみてください。



最後に

僕は、これまで精液検査に対して、ネガティブな印象を持っていました。もし、異常が発見されたら、《男性として不完全な烙印》を押されるような気がしたからです。

でも検査を終えてみて、「自分の身体について知っておくのは悪いことでないな」と、思い直しました。

もし仮に、精子の数が極端に少ない無精子症などの異常がわかった場合でも、妊娠を望む場合、打つ手が色々あるのを知ったからです。原因となる病気の治療や、手術で精子を採取しておこなう体外受精など。ひと昔前であれば、「俺は子どもを作れない身体……」と諦めるしかなかったと思いますが、今は、そうとも限らないのです。

不妊に悩む・悩まない、年齢が若い・若くないなど色々ありますが、気がかりなのであれば、検査をしてもらっても良いかなと思います。

余談ではありますが、男性不妊のクリニックのウェブサイトを見ていると、精液検査のページに「ブライダルチェック」とも書かれていました。精液を検査してから結婚するのでしょうか。これが当たり前の習慣として広まると、それはそれでちょっとキツイな……と思いました。

独身の方は、こっそりと一人で受けておくのもありかも知れませんね。治療で治ることもあるので。

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