今、10年ぶりくらいで歯医者に通っています。
僕はこれまで、虫歯になったり、歯が抜けたりなど、歯の病気にならないと歯医者へ行ってはいけないと思っていました。無理矢理行っても良いかもしれないけど、その際は病気ではないの保険適応外で実費になるのではないか、と。
ですが、4歳の息子を歯医者に連れて行くついでに、「痛みとか全く無いのですが、僕も診てもらうことはできるでしょうか?」と、相談したところ、あっさりOKがもらえました。
ということで、歯の検診を兼ねて、今、診てもらっているわけです。
結果的に小さな虫歯が見つかったので、それを治療し、さらに歯石をとったり歯を磨いたりするクリーニングもしてもらっています。すでに5回通いました。すべて保険適応内です。
歯磨き粉は少なめに、うがいはしっかりは、間違いだった!
さて、本題です。
病院に置いてあった歯の専門誌をパラっと見てみました。そこに驚くべきことが書かれていたのです。
僕はこれまで、
- 歯磨き粉は、つけ過ぎない
- 歯みがき後の、うがいはしっかり
だと思っていました。
なんと!
- 歯磨き粉は、たっぷり使おう
- うがいは少なく
が、正解だったのです。
ご存知の方は、「何を驚いているんだよ」かもしれませんが、僕は、これまで信じていた勝手な思い込みをくつがえされ、衝撃を受けました。
歯みがき粉の量、たっぷり使うべき理由
うがいができるお子さんやおとななら、フッ素を配合した歯みがき剤の使いすぎの心配はまったくありません。使用量が少ないと、フッ素が口のなかに行き渡らず、残存量も少なくなります。歯みがき剤はケチさずにたっぷり使いましょう。赤ちゃんや幼児の場合は、どれくらいの使用量が適切か、歯科医院で指導を受けましょう。
(nico 2015年6月号より引用)
歯みがきは、歯の汚れを取るという目的もありますが、もうひとつ虫歯を防ぐフッ素を歯に塗布するという目的もあります。今、販売されている歯みがき粉は、ほとんどがフッ素配合です。これを活かすためには、少量では効果が得られないという訳です。
なるほど。
歯みがき後のうがいはしすぎない。少なくすべき理由
お口のサッパリ感は、歯みがきをしたくなくなるいちばんの理由。フッ素を残すためにツバを吐き出すだけにして「うがいはしない」、という考え方もありますが、歯みがきの爽快感を味わうには、やはりうがいは必要でしょう。そこでできるだけ少ない水で、軽く1回程度のうがいで留めるのがおすすめです。
(nico 2015年6月号より引用)
「ぐちゅぐちゅ、ぺ」。息子にも、うがいをしっかりと何回もするよう教えていますが、それもフッ素という観点からは正しくないそうです。むしろ、「うがいはしない」という考え方もアリ、だということに驚きです!
歯医者さんで、先生に聞いてみた
歯の治療を受けた際、クリーニングを担当してくださった女医さんに「歯みがき後のうがい」について質問してみました。そこでふたつの見解を教えていただいたのです。
- うがいをしないと、汚れが再び歯に吸着する
- うがいを少なくして、フッ素を歯に残す
これ、両極端なことを言っているように思いますが、僕は「なるほど!」と、腑に落ちました。
先生が言うには、「歯を念入りに磨いたときは、口の中に汚れ(細菌)が残りやすく、しっかりとうがいで洗い流さないと、また歯にくっついちゃう」とのこと。そこで、こんな提案をいただいたのです。
- 朝、念入りに磨いて、うがいはしっかり
- 夜、ふつうに磨いて、うがいは少なめ
使い分けるという訳です。
夜は寝ているだけですので、唾液が少なくフッ素も留まりやすいので、専門誌にも書かれていた「少なめうがい」を行います。逆に、朝は念入りに磨いて、しっかりと流すのです。
「フッ素を歯に留める」
これを意識しておくことで、歯みがきといは良い付き合いができそうです。
ちなみに僕たちが日頃使っている歯みがき粉のほとんどにはフッ素が配合されています。たとえば、クリニカアドバンテージは、高濃度フッ素配合。子ども用のクリアクリーンキッズも、フッ素配合です。
最後になりましたが、フッ素とは何なのか? クリニカを製造するLIONによると、「フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります」と、公式サイトで説明されています。
フッ素は虫歯になりにくくしてくれる成分、と言うことですね。
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