ドラマ「隣の家族は青く見える」2018年フジテレビ木曜ドラマ

少し前に最終回を迎えた2018年の冬ドラマ、フジテレビ「隣の家族は青く見える」。妊活と不妊治療をテーマにした珍しいストーリーで、気になっていたので録画をしながら遅ればせながら先日やっと全話見終わりました。

これ、なかなかの名作でした。

なんと言っても、これを見るだけで不妊治療の流れがわかるからです。治療に関することだけでなく、不妊治療をステップアップしていくごとに訪れる夫婦の不安や不満。また、不妊治療はタイミングが重要ですので、仕事を休まなくてはいけなくなったり、激しい仕事ができない時期があったりで、職場で起こりうる問題も描かれていました。

さらに、主演の夫婦のまわりには、様々な家族が登場します。こうした家族との触れ合いを通じて、家族とはなにか、夫婦とはなにか、子育てとはなにかと、家族にまつわる多くのことを考えさせられるきっかけにもなりました。

奇想天外なストーリーではなく、あくまで王道ですが、不妊に悩む夫婦や、不妊治療を検討している方にとっては、とても勉強になるドラマだと言えます。

  • 不妊治療の流れがわかる
  • 不妊治療がかかえる夫婦や職場の問題がわかる
  • 幸せになるつもりが、本末転倒になっていない? 家族のあり方を考えるきっかけになる

もし、「見逃した」「今から見たい」と言う方は、フジテレビの公式動画見放題サイト「FODプレミアム」で見ることができます。ぜひ、ごらんください。

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妻(35歳)・夫(32歳)、不妊治療に挑む夫婦の物語り

子供ができない妊活中の夫婦

ドラマ「隣の家族は青く見える」で、主演の夫婦役を演じるのは、深田恭子さんと、松山ケンイチさんさんです。

深田恭子さんが演じる妻役の五十嵐奈々(なな)は35歳で、キューバダイビングのインストラクターをしています。松山ケンイチさんが演じる夫役の五十嵐大器(だいき)は、3歳年下の32歳で、中堅玩具メーカーに勤めています。

なかなか子どもを授からず、不安を感じた妻が妻が夫を説得し、夫婦で不妊治療専門のクリニックへ出向くところから、不妊治療が始まります。そこで医師から「1年以上避妊していないにもかかわらず妊娠に至らないのは不妊症と言える」と、告げられるのです。

まずは夫婦それぞれの検査をするのですが、夫は病院内にある採精室(さいせいしつ)で精液を採取します。僕はこの部屋を初めてみたのですが、個室でテレビ、DVDプレイヤー、雑誌が置いてありました。なるほど。

また、このドラマのキモともいえる、妊活、不妊治療に関する学び。ストーリーに触れたり、核心部分のネタバレにはならないよう、ドラマ中に出てきた用語を少しご紹介します。

【ステップ1】タイミング法

タイミング法

最も妊娠確率が高くなる時を狙って性交すること。排卵日の1〜2日前が最適と言われています。ただし、妊娠せずに何度も生理が来る場合は、次へステップアップする。番組内の医師曰く「20代ではないので、あと2回ほど繰り返して結果が得られない場合は早めに次へ」とのこと。

タイミングを取る

病院では、性交やセックスという言葉はあまり使わず、代わりに「タイミングを取る」という言葉が使われるようです。当たり前ですが、タイミングは取れば取るほど、妊娠の確率は上がる。

フーナーテスト

子宮頸管(けいかん)内の精子の状態をみる検査。「性交渉後12時間以内にまたいらしてくださいね」と医師に言われ、後日、朝から性交を行い、病院へ直行。女性の体内にいる、精子の量や動きを調べました。

子宮卵管造影検査

子宮口からカテーテル(細い管)を子宮の中に入れ、造影剤を注入し、レントゲンを撮る。卵管が詰まっていないか、通りを調べる検査。子宮の内側の形、卵管と卵巣の癒着、ポリープの有無などもわかる。不妊の原因をさぐる基本的な検査のひとつ。痛みを伴う場合がある。

クロミッド(排卵誘発剤)

奈々は「排卵はちゃんとあるけど、基礎体温の高温期が平均より短め」と医師の診断を受け、クロミッドの処方を受ける。クロミッドは排卵誘発剤で、高温期がより安定し、確率が上がることが期待できる、とのこと。また、ホルモンが活性化し神経が過敏になるので、イライラするなどの副作用もある。

【ステップ2】人工授精

人工授精

タイミング法で妊娠しなかったので、医師の勧めで人工授精へ。人工授精とは、あらかじめ採取した精子を子宮内へ注入する方法。

【ステップ3】体外授精

体外授精

人工授精で予定していた回数を終え、妊娠に至らず。次のステップへ。番組内の病院では、まずは夫婦で説明会に参加する。

「毎日、排卵誘発剤を注射してもらいます。これは通院でも自己注射でもかまいません。卵胞は発育して成熟すると、いよいよ採卵を行います。卵胞のようすを見ながら、針を刺して卵子を回収します。回収した卵子とご主人の精子を、培養液の中で受精させてあげるのが体外受精です」と言った説明会。

ちなみに自宅で注射をする場合、ペンタイプで痛くない注射だそうです。1本3回分で、ドラマ内に出てきた価格は2万7,500円。卵が育たなかったら追加。ちなみに体外受精の費用は1回30万円(いずれも番組内の価格。当然病院によって違います)。

*これらの用語は、ドラマ内で解説されていた内容や金額です。ご了承ください。もっと深く知るためには、ご自身で調べてくださいませ。

不妊治療は、妻への肉体的・精神的負担が大きい

とにかく、このドラマを見てわかったのは、不妊治療は女性にかかる負担が大きいということ。男女の割合的には、99:1で女性の方が大変そうです。

女性ばかりが、何度も通院したり、薬を飲んだり、注射を売ったり、毎朝基礎体温を測ったり、仕事の内容を制限したり、生理が来るたびに落ち込んだり、薬の副作用で精神的に参ったり……。

また、ドラマで最初に子どもを欲しがったのは夫の方ですが、不妊治療に関しては妻の方が積極的でした。「焦ることはないよ」「え、俺も行くの?」など、夫は消極的です。この温度差も、ドラマの展開に影響を与えて行きます。

冒頭でも言いましたが、不妊に悩む夫婦や、不妊治療を検討している方にとっては、とても勉強になるドラマでした。現在FODで配信中です。

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