ベビーカーに乗せたまま食べさせるのは危険! 0歳児がパンで窒息

赤ちゃんをベビーカーに乗せた状態で食べ物を与え、そのままベビーカーを押して進んでしまうのは危険です。

先日、静岡県で0歳児の窒息事故がありました。

ベビーカーに乗せた状態で乳児にパン、喉に詰まらせる

消費者庁と独立行政法人国民生活センターが共同して管理運営する事故情報データバンクで、以下の事故報告がありました。

事故情報

  • 年代:0歳
  • 性別:男性
  • 商品:パン(乳幼児用)
  • 傷病内容:窒息
  • 事故の概要:ベビーカーに乗せた状態で乳児にパンを与えたところ、当該パンを喉に詰まらせた

パン(乳幼児用) 事故情報ID:0000404850 より引用

幸いにも、死亡には至らなかったということです。

これ以上の情報は記載されていませんので、詳しい状況はわかりません。ただ推測するに、赤ちゃんをベビーカーに乗せていたため、子どもの異変に気付きづらかったのではないでしょうか。

 

ペビーカーを押しているところ
(左)対面 (右)背面

ベビーカーには、背面式(B型)・対面式(A型)があります。背面式であれば、保護者が押しているときは赤ちゃんの様子がほとんど見えません。対面式であっても、屋根がかかっていたり、前を向いて押しているときは気付きづらいです。

ベビーカーに乗せたまま食べ物を与える場合は、ベビーカーを安全な場所に停止させ、保護者が見守っているいる状態で食べさせてあげましょう。

パパ
ベビーカーの赤ちゃんにパンなどを与え、そのまま進んではいけません!

乳幼児用パン、0歳児がのどに詰まらせて死亡

「幼児用のパンだったら、赤ちゃん用だし大丈夫じゃないの?」

そう思う方もいらっしゃるでしょう。

沖縄県で、0歳の男の子が幼児パンを喉につまらせて死亡する事故がありました。

事故情報

  • 年代:0歳
  • 性別:男性
  • 商品:パン(乳幼児用)
  • 傷病内容:窒息
  • 事故の概要:乳児が当該パン(乳幼児用)を喉に詰まらせ、病院に救急搬送したが、その後死亡が確認された

パン(乳幼児用) 事故情報ID:0000389491 より引用

パンの製造メーカー名・商品名は記載されていませんが、幼児用として販売されているパンのようです。

一般的に幼児用のパンは「食品添加物未使用」「トランス脂肪酸フリー」など、原材料に気づかったものです。もちろん食べやすく小さくなっていますが、それでも喉に詰まらない訳ではないのです。

パパ
幼児パンって何? と言うは、以下のリンク先をご覧ください

パンなどを喉に詰める原因

赤ちゃんがパンやフルーツを食べている

子どもは、なぜ食べ物を喉に詰めるのか? なぜ窒息事故が起きやすいのか?

その理由については、日本小児保健協会からの報告書「食に関連する子どもの窒息事故」より一部引用しながら解説します。

乳歯が生え揃う年齢以降でも「丸のみ」「よく噛まない」「詰め込み食べ」などをする子どもに窒息事故が起こりやすいことや、学齢期でも乳歯から永久歯への交換期に上手に噛めずに丸のみしようとして生じることなどが報告されている。

この食べ方、乳幼児はしがちです。

噛まずに、どんどん口の中に入れてしまうのです。それがもしパンであったら、小さなサイズの幼児用であっても喉に詰まってしまうでしょう。

しかも、歯も生えそろっていない子どもですので、大人のように上手に食べられないのです。

 

誤嚥・窒息を起こしやすい食べ物

また、同報告書内には「9~ 11か月児が誤嚥・窒息を起こしやすい食べ物、食べ方」についても記載があります。とても身近な物ばかりです。

 

【1位】パン

パン

  • 子どもが一人で手に取って食べており,口内に詰め込みすぎてむせた
  • 物を口に含めすぎた
  • 蒸しパンをちぎって食べさせていたが、少し大きすぎて喉につっかえ、咳き込んで吐き出した

 

【2位】米

米

  • 丸のみをしようとした
  • よく噛まずに飲み込んだ
  • 口に多く入れすぎた
  • 汁と米粒を一緒に食べて米粒が気管に入った
  • 飲み込む前に次を欲しがった

 

【3位】果物

フルーツ

  • 大きめサイズを口に含み,よく噛まずに飲み込もうとした
  • 子どもが一人で食べ物を手に取り、口内に詰め込みすぎてむせた
  • 丸のみをしてしまい、むせた
  • 好きすぎて口にたくさん頰張りえづいた
  • 父親がぶどうを皮付きのまま丸ごと与えてしまい詰まらせた

赤ちゃんが食べているときは、目を離さないで!

ベビーカーに乗って泣いている赤ちゃん

生後5〜6か月から離乳食を始め、そこから徐々に固形物与えてくことが多いと思います。

小さくカットする、柔らかくする、スープや牛乳で湿らせるなど予防策をとることで、喉を詰まらせることを防ぐことができます。

また、食べている乳幼児から目を離さないことも肝心です。苦しそうにしているとき、すぐに対処できなければ窒息を防ぐとができません。

そばにいるのに目を離してしまう場面。
そう、ベビーカーです。

ベビーカーの乗せながらの食事は、くれぐれもご用心ください。

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