ベビーカーにAB型なんてなかった! A型、B型の違い、そしてバギーって一体何?

ベビーカーにAB型なんてなかった! A型、B型の違い、そしてバギーって一体何?

ベビーカーにAB型なんてなかった! A型、B型の違い、そしてバギーって一体何?
パパやる
息子が2歳になって、ずいぶん歩けるようになったから、コンパクトなベビーカーを買い増そうかな。
知人
それ、バギーで良いんじゃないの。

A型・B型は日本の安全基準。世界では、ベッドか? 椅子か?

えぇっ、バギーとベビーカーって、別物だったの!? てっきり乳母車のように、単なる別の呼び方だと思っていました。

ベビーカー、バギー、A型、B型、AB型……。ややこしすぎるだろ!

そこで、改めて調べてみてわかったのは、A型、B型と呼ばれるベビーカーの種類は、製品安全協会が認定する「SGマーク」の種別だったのです。世界的には、A型やB型ではなく、ベッド型か椅子型という分類でした。

これは英語表記を見れば、よくわかります。

 


  • A型ベビーカー
    【米】baby carriage
    【英】pram, carrycot
  • B型ベビーカー
    【米】stroller
    【英】pushchair, baby buggy

 

A型は、アメリカ英語でbaby carriage(赤ちゃん台車)、イギリス英語でcarrycot(運べる赤ちゃんベッド)という意味になります。赤ちゃんは座ることができないので、寝転んでいる乳児を運ぶための箱型のベビーカーということです。昔のベビーカーはリクライニング機能なんてありませんでしたので、現代でいうところのフラットタイプ(日本のSG規格では110度以上 / 生後1ヶ月から使えるタイプは150度以上倒れる)のことになります。

B型は、pushchair。プッシュチェアーの名のとおり「後ろから押すことができる椅子」です。椅子型のベビーカーということです。イギリスでは、baby buggy(ベビーバギー)とも言いますが、これが日本でバギーと呼ぶ由来なんでしょうね。ちなみにアメリカではstroller(ストローラー)と言います。

ベビーカーは和製英語。外国人がイメージするBaby Carは……

上記のベビーカーの英語表記に、一切Carという文字が出てきません。外国人がイメージするベビーカーは、子供が乗れる車のオモチャのこと。

GoogleでBaby Carを画像検索すると、こんな結果になります。海外旅行先や外国人相手に話す際はご注意を。笑

GoogleでBaby Carを画像検索
Googleで “Baby Car” を画像検索

ベビーカー、A型とB型の違いは?

日本の独自基準である、ベビーカーのA型・B型は、SGマークを認定する安全保障協会で以下のように定められています。

<A形>

新生児(*1)期を過ぎたまだ首が据わらない乳児(*2)から、又は一人でおすわりができる(腰が据わる)月齢(*3)になる前から使用でき、最長でも48月までの間で使用期間を定めた乳母車。

*1. 新生児とは、生後28日(4週間)までの乳児をいう。
*2. 乳児が首が据わり始めるのは生後約3月からであるが、安定して十分に首が据わったといえる月齢は4月を過ぎてからである。
*3. 乳児が一人でおすわりができ始めるのは生後約6月からであるが、安定したおすわりができる月齢は7月を過ぎてからである。


<B形>

座位姿勢で使用する乳母車であり、おすわりができる時期から使用でき、最長でも48月までの間で使用期間を定めた乳母車。

参考:乳母車の認定基準及び基準確認方法

ベビーカー、実はAB型なんて無い!

知人
最初のベビーカーは、対面式にも背面式にもなる、AB型のベビーカーがおすすめですよ!

 

これは、赤ちゃんが生まれてはじめてのベビーカーを買うときに、よくありがちなアドバイスのひとつです。

実はこれ……厳密には間違いでした。

日本のSG規格にはAB型なんて無いのです!

2000年初頭、日本のベビーカーメーカーが、「A型とB型の良いところを合わせた、規格外のAB兼用タイプ」というのが流行したそうです。

それを受け、2004年に日本独自の安全規格あるSGが改定され、規格外のAB兼用タイプをA型としました(通称、新A型)。

そのため、AB兼用・AB型というのはなくなり、Aprica(アップリカ)、Combi(コンビ)といった国産メーカーがつくるベビーカーの大半はA型に集約されました。主役はA型、簡易的なB型が脇役といった位置づけです。

■国産ベビーカー A型(SG規格)




 

■国産ベビーカー B型(SG規格)



では、バギーって何? イギリスは軽量、アメリカは大型、日本は……?

ベビーカーって、ほんとややこしいですね。ここでようやくバギーについて。

先に書いたように、日本でB型タイプに相当するベビーカーを、イギリス英語ではbaby buggy(ベビーバギー)と表記します。これは2000年初頭の、英国ベビーカーブランド「マクラーレン(Maclaren)」のヒットから来ているようです。



 

ちなみに、英国マクラーレン車のバギーは「背面式」「背もたれ角度が浅い」「軽量」が特徴ですが、アメリカでバギーというと、寝かせたり、座らせたりできる大型タイプのことを指すそうです。

イギリスは小型で、アメリカは大型?
めちゃくちゃややこしい!

次に、日本におけるバギーって何? となるわけですが、日本のSG規格にはバギーの表記がありません。バギーに対する明確な定義がないのです。

では、日本人は何に対してバギーと言っているのか? それは人それぞれなのですが、「B型タイプではあるけど、SGマークを取得していない簡易的なベビーカー」のことを指している場合が多いです。

明確な定義が無いので説明は難しいのですが、日本におけるバギーとは、こんな感じだと思います。

  • 安い! 価格は5000円〜1万円程度
  • コンパクト! 傘のように細く折りたためる
  • 背もたれは固定式! 寝るのは難しい

聞いたことありませんが、COOL KIDSが有名?

これらに当てはまるバギーは、あまり店頭に並んでいません。僕自身、東京近郊の百貨店や大型ショッピングモールをまわりましたが、見つけることができませんでした。代官山(渋谷区)のベビーカー専門店で相談したところ、店頭での扱いはなく、ネットショップのみで販売しているとのことでした。

紹介してもらったのが、以下のページ。価格は、5480円(税込/送料無料)。安っ!

 

これが日本でいうところのバギー。実際、休日の代官山で、2〜3時間散策している間に、このCOOL KIDSというバギーの使用者を2人見かけました。(SGマークは未取得)

さて、体重15kgの2歳の息子。バギーは買えたのか?

ひゃー、ここまで長かった! ベビーカーの世界は、なんてややこしいんだ。

とはいえ、セカンドベビーカー(わが家では3台目)のバギーをようやく見つけ出すことができました。よし、このCOOK KIDS バギーを買うぞ!!

あれ? 体重制限が12kgまで……

ガーン! 息子は15kg。利用可能は体重を大幅にオーバーしていました。

他にも類似品を検索していましたが、10kgとか15kgとか、とにかくこれから使えるような軽量・小型・安価なバギーは見つけ出すことができなかったのです。残念!

ということで、わが家では今使っているコンビのB型ベビーカーで最後まで行くことにします。すごく長々と書きましたが、とってもややこしいベビーカー選び、バギー探しのご参考になれば。

【追記】読者さんからのご意見

なるほど! エアバギー(Air Buggy)は、製品名そのものにバギーが付いてますもんね。ちなみにこちらは大型。日本において、ベビーカーに定義がないとはいえ、まるで真逆の製品。ほんっと、ベビーカー業界は名前が咲き乱れすぎて理解難航!!

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