近年、晩婚化や夫婦共働きが進み、不妊にまつわる話題が非常に増えています。
不妊の原因は、男女ともにあり、その理由は様々です。日本産科婦人科学会では、不妊の原因として以下の理由をあげています。ただし、何もないのに不妊の場合もあるとのことです。
■女性側の不妊理由
- 排卵因子 月経があるのに排卵がない
- 卵管因子 炎症などで通路が詰まっている
- 頸管因子 子宮が閉まっている
- 免疫因子 抗体が精子を攻撃してしまう
- 子宮因子 先天的な形態異常など
■男性側の不妊理由
- 造精機能障害 精子の数が少ない、または無い
- 精路通過障害 ペニスが詰まっている
- 性機能障害 勃起障害(ED)
■男女ともの不妊理由
- 加齢による影響 女性は30歳、男性は35歳をすぎると自然妊娠しにくくなる
■参考
日本産科婦人科学会「不妊」
男性不妊、35歳を境に精子力が低下
さて、そうした不妊にまつわる話題のなかで、NHKでは2017年より「男性の精子力」について警鐘を鳴らしています。
女性の「卵子が老化する」というのは、近年よく知られるようになりましたが、老化は何も女性に限った話ではありません。男性の「精子も老化」するというのがわかってきたのです。
35歳がその境界線で、「低下するグループ」と「落ちないグループ」に分かれるそうです。
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ニッポン “精子力” クライシス
男性不妊の原因となる精子力。NHKで、日本の精子危機の実態を伝える、約1時間の特集番組が放送されます。番組では、精子力低下の要因や、精子力アップの秘訣などが解説されるとのことです。
不妊に悩む方はもちろんのこと、将来子どもが欲しいと考えている男性はぜひ見ておいてはいかがでしょうか。また、妊娠を考えていない男性にとっても、精子力をアップさせることは健康増進にもつながるそうですよ。
■テレビ局・番組名
NHK総合
NHKスペシャル「ニッポン“精子力”クライシス」
■放送日・時間
2018年7月28日(土)
午後9時00分~9時49分
■出演
YOU、徳井義実、鈴木おさむ、岡田弘医師(獨協医科大学)
■番組内容
“デンマークのとある会社に、世界中から注文が殺到している。お目当ては・・・「精子」。特に妊娠させる力=“精子力”が高いものが人気だ。ここ10年で売り上げは急伸。日本からの注文も舞い込むという。
去年「欧米人の精子の数がここ40年で半減した」という衝撃の報告がなされたが、ある調査では日本は欧州4か国との比較で最低レベル。実に6人に1人が、WHOが自然妊娠に必要だとする基準値(数・運動率)に満たないという報告もある。さらに、見た目が元気な精子でも中身(DNA)が傷ついており、不妊となるケースがあることも分かってきた。こうした質の悪い精子の場合、妊娠できたとしても、子どもの健康に悪影響を与えるリスクもあるという。
“精子力”の低下は、子どもを望むカップルだけではなく、すべての男性に関わる問題だ。精子や精液は、体の状態と密接に関わっているという指摘があるからだ。“精子力”を取り戻すことは、まさに生命力をアップさせることにもつながるという。
番組では、ニッポンに広がる“精子危機”の実態に迫る。“精子力”低下の要因や、精子力アップの秘訣なども紹介する。”
(公式番組サイトより引用)
【追記】番組を見ました
精子力クライシス、NHKが男性不妊を特集。自然妊娠しずらい原因と改善方法
*ちょっとした生活習慣の改善で、よくなることが多い
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