北野さんをいじめる生徒と、それに気づいて驚く先生

いつの間に! 子どもはあだ名で呼び合うのが自然だと思っていましたが、今はあだ名は非常識なのだそうです。

Yahoo! に掲載のNEWSポストセブンの記事を読んで、僕は驚かされました。今の小学校で、あだ名や呼び捨ては考えられないのだそうです。

 


いま、同級生や友人の名前を呼び捨てにしたりあだ名で呼ぶことをせず、名字に「さん」を付けて呼ぶ小学生が増えている。(中略)あだ名で呼ぶことは、いまの小学校では考えられません。それくらいイメージが悪いのです。理由は、あだ名で呼ぶことでいじめと捉えられる可能性があるからです。

最近の小学校、「あだ名禁止」や「さん付け」が増えた事情:Yahoo! より引用


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生徒指導規程(校則)に明記する公立小学校も

安芸高田市立郷野小学校の生徒指導規程
安芸高田市立郷野小学校の生徒指導規程

この動きは都心など一部地域に限った話ではありません。広島県にある「安芸高田市立 郷野小学校」では、生徒指導規程にもしっかり記載されています。

人の名前は呼び捨てにしない。
あだ名等で呼ばない。

もちろん、生徒同士、友達同士の中だけではなく、先生が生徒を呼ぶときも、あだ名・呼び捨てはせず、「〇〇さん」と敬称をつけて呼んでいるそうです。

 

NHK Eテレ「ウワサの保護者会 校則スペシャル前編」より(2018年2月17日放送分)

また、NHK Eテレ「ウワサの保護者会」の学校の校則特集で、同様のルールが少し映っていました。「〇〇小スタンダード」として学校内外での決まりが書かれた用紙が配布されたそうで、そこにも呼び方に関する記載がありました。〇〇小学校のスタンダードという表現は一見柔らかそうですが、実質校則化されています。

友達を
「〜さん」や「〜くん」で呼びます

この小学校では「くん付け」が認められています。「さん付け」で統一している小学校は、LGBTなど性的マイノリティなどの性差別が起きないようにしているのかもしれませんね。

さん付けにする理由は、いじめ・ケンカが減る

そもそもなぜ「さん付け」にするのかについては、冒頭のNEWSポストセブンの記事によると、これにより、いじめやケンカが減ったからだそうです。

ケンカになりそうなとき、「ふざけんな! 〇〇さん」と、さん付けで呼ぶことで少し冷静になる効果があるとのことです。

松っちゃん、キムタク、等のあだ名が禁止

岸和田だんじり「大道町」前梃子師 坂元さん
地元の同級生と(大阪府岸和田市)

僕は小学校の頃、「北野」から「きったん」と呼ばれていました。今でも、地元に帰れば「きったん」と呼ばれます。また高校では「啓太郎」と下の名前で呼ばれていました。

これ、どっちもアウト! なんですよね。

きったんはあだ名で、啓太郎は呼び捨てだからです。他にも、松本さんを松っちゃんと呼んだり、木村拓哉さんをキムタクと短縮するのも禁止です。

余談ですが、僕がある子どもに付けられたあだ名も、ダメってことになりますね。

保育園では、あだ名で呼び合っている

保育園で先生と歌をうたう園児たち

このように、小学校であだ名・呼び捨て禁止の風潮が高まっている訳ですが、就学前はどうでしょうか。息子が通う東京都世田谷区の公立保育園では、まったく気兼ねなくあだ名で呼び合っています。

わが家の息子(4歳)の名前は「鼓太郎」で、「こっちゃん」と呼んでいるのですが、お友だちも、他のママパパも、保育士さんも、みんなこっちゃんと呼んでくれています。誰も「北野さん」とは言いません。

ただ、点呼を取るときなどは、《フルネーム+「くん」「さん」》で、先生たちは呼んでいますね。

今、息子たちは、子ども同士あだ名で呼び合っていますが、小学校に進級すると《苗字+さん》に変わるのでしょうか。なんだか不思議ですね! できるのかな?

おなじ苗字のときはどうする? 課題もありそう

苗字にさん付けに、困った問題も起きているのではないでしょうか。

僕が学生だった頃、「ヒロコ」という名前の女子がふたりいたので、ひとりのあだ名が「ヒロツー(ヒロ2)」になりました。

名前に2番って嫌な印象を受けるかもしれませんが、当時は人気アイドル・小泉今日子の愛称であるキョンキョンを「キョン2(きょんつー)」と呼んでいたので、「2(ツー)」はちょっとしたオシャレ感があったのです。時代を反映したあだ名ですね。

このように、おなじ苗字の生徒がクラスや部活にいた場合、どうやって区別するのでしょうか。もしかすると、その場合はフルネームにさん付けするのでしょうか。

ルール化(校則)すると、なんだか面倒なことも起きそうですね。

ドラえもんなど、子ども番組は時代と矛盾

ドラえもんとのび太

また、子どもたちに人気のテレビ番組やアニメでは、まだ従来通りの「あだ名」「呼び捨て」がそのまま使われています。

例えばドラえもんでは、ジャイアンは「おい、のび太」と呼び捨てにしていますし、ジャイアンもあだ名です。現代の風潮に合わせるのなら、「おい、野比さん」「やめろよ、剛田さん」にすべきとも言えます。

この辺り、当の小学生たちにとっては、矛盾を感じているかもしれませんね。

大人のビジネスの世界では、むしろあだ名は増えている

株式会社LIG メンバー(社員紹介ページ)

これまで、「子どものうちはあだ名で、社会人になってから敬称をつけて呼ぶ」場合が多かったと思います。

しかし今、ビジネスの世界では大人があえてあだ名をつけることが増えています。例えば、IT・ウェブ業界では、堀江貴文さんを「ホリエモン」、古川健介さんを「けんすう」、伊藤春香さんを「はあちゅう」、池田勇人さんを「イケハヤ」など。

他にも、社員全員にあだ名をつけているLIGのような企業もあります。ウェブサイトや名刺にあだ名を記載し、ビジネス上でもあだ名で呼び合っています。僕も一時期にLIGさんとよく仕事をさせて頂いていたのですが、気さくな関係が築きやすくてとてもよかったです。

いじめ、ケンカを無くすための指導

そもそも「さん付け」は、いじめやケンカを無くすために実施されています。

僕個人的には、あだ名には「親しみやすい」「距離感を縮めてくれる」メリットがあると考えているので悩ましいところなのですが、少なくとも先生が生徒をさん付けで呼ぶことに対しては賛成です。

僕が中学生だった頃、先生は非常に怖い存在でした。生徒に対して呼び捨て、怒号は当たり前で、角材などでぶん殴ることも多々ありました。先生と生徒が、目線の高さを合わせることは、力づくより指導・教育がしやすいのではないかと思います。

賛否両論あるかと思いますが、あなたはどう感じましたか?

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