文部科学省がすすめるGIGAスクール構想に基づき、世田谷区立の公立小学校に通う小学1年生の息子にタブレット端末が配布されました。
貸与品ということで、卒業まで無償で借りることができます。タダでもらえるわけではありません。
安価なAndroidタブレットかと思っていたのですが、現行モデルのApple社製のiPadに立派なキーボード付きケースがついた端末が、児童ひとりひとりに配られたのです。いずれも新品です。
今回は、小学校で配布されたiPadのスペックや重さ、またインストールされているアプリについてお伝えします。
GIGAスクール構想とは文部科学省が掲げる新たな学習環境。リーフレットには、「1人1台端末は令和の学びのスタンダート。多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、子供たち一人一人に公正に個別最適化され、資質・能力を一層確実に育成できる教育ICT環境の実現へ」とあります。整備目標は2023年ですが、新型コロナウイルスによりリモート授業などが行われるようになり、GIGAスクール構想実現は加速しています。
【学習用タブレット端末の機種】iPadとキーボードケース
小学校から配布
- iPad 第8世代 32GB(Apple)
- Ruggage Combo 3 (ロジクール)
小学校から配布されたタブレット端末は、Apple社製の「iPad」でした。それにロジクール社製のキーボードケース「Ruggage Combo 3」が装着されています。
iPadは現行品で、現在発売されているiPadシリーズの最も安いモデルです。iPadにはiPad AirやiPad Proなどの上位モデルやコンパクトなiPad mimiもありますが、こちらは通称「無印」のiPadです。
iPad 第8世代・32GBモデルの通常価格は、38,280円。
そして、iPadには立派なキーボード付きカバーもセットされています。Ruggage Combo 3は、クラスルーム用(教育現場用)として開発されたモデルで、アメリカでもK-12(無料で教育が受けられる幼稚園~高等学校卒業までの13年間の教育期間)でも広く利用されているキーボード一体型のケースです。
iPadを、最大1.2メートルからの落下衝撃から保護し、キーボード部分には耐水性も備えています。校庭や校外学習、また理科の実験のなどでも活用しやすくやっています。
Ruggage Combo 3は、一般発売はされていません。同等品の「RUGGED FOLIO」は、18,480円で販売されています。
個人で購入するといくらになるの?
価格
- iPad(32GB, Wi-Fiモデル) 38,280円
- AppleCare+(延長保証) 9,240円
- RUGGED FOLIO 18,480円
合計金額は、66,000円!
これは小学生の子どもに、なかなか買い与えられるものではありませんね。こんな立派なコンピューターが小学校から配布されるなんて、改めて凄い時代だ〜。
タブレット端末とキーボードケースの重量
ランドセルや手提げかばんなど、小学生の荷物はかなり多くて重いです。わが家の小学1年生の息子の毎朝の荷物を測ってみると、おおよそ5kg〜6.5kgありました。ここにタブレット端末の重量が加算されるわけです。
総重量は、1,098g(約1.1kg)!
ズシッと重い……。
ちなみにApple社製ノートパソコン「MacBook Air」は、本体重量1.29 kg。ノートパソコン並の重さです。
スペック表から
- 【iPad】495g
- 【Ruggage Combo 3】602g
ケースが重いんですね。iPad本体よりも重いので、iPad2台分以上の重量になっているのです。
iPadにインストールされているアプリ
では、中身はどうなのか?
iPadは、児童達に支給される前に、学校側で必要なアプリをインストールしてくれています。
東京都世田谷区の公立小学校に通う、小学1年生の息子の端末で内容になりますが、以下のアプリがプリインストールされていました。Apple純正と他社品があります。
Dock(ドック)
- Safari
- カメラ
- 写真
- フォルダ
- Microsoft Teams(マイクロソフト)
- OneDrive(マイクロソフト)
その他アプリ(Apple製)
- Clips
簡単に動画を作ってシェア - GarageBand
本格的な音楽制作 - iMovie
動画制作 - カレンダー
スケジュール管理 - 計算機+
高性能な計算機 - 測定
カメラで距離を測定 - 設定
iPadの各種設定 - 時計
タイマーやストップウォッチ機能付き - ブック
電子書籍リーダー - ボイスメモ
音声録音 - マップ
地図 - メモ
文章だけでなく、イラストを描いたりもできる
その他アプリ(他社製)
- Google Maps(グーグル)
地図 - YouTube(グーグル)
動画SNS - Zoom(ズームビデオコミュニケーションズ)
ビデオ会議、遠隔授業にも活用 - mobiconnect(インヴェンティット)
モバイルデバイス管理サービス - Microsoft Word(マイクロソフト)
文書作成 - Microsoft Excel(マイクロソフト)
表計算 - Microsoft PowerPoint(マイクロソフト)
プレゼン資料作成 - Microsoft OneNote(マイクロソフト)
デジタルノート - ロイロノート・スクール(ロイロ)
クラウド型学習支援 - WeDo 2.0(アフレル)
教育版レゴ(ロボット)をプログラミングで制御 - Scratch Jr(MITメディアラボらが共同開発)
幼児向けプログラミングアプリ。コード不要で、パズルを組み立てるようにプログラミングできる - mobiApps(インヴェンティット)
アプリの一元管理ツール。児童のタブレットに遠隔でアプリの配布・回収などができる。 - Viscuit(デジタルポケット)
幼児向けプログラミングアプリ。Scratch Jrとおなじく、コード不要のビジュアル言語 - Cisco Security(シスコシステムズ)
セキュリティアプリ。有害サイトなどから子ども達を守る
ホーム画面にブックマーク
小学校で、iPadを何に使うの?
わが家の小学1年生の息子は、1学期の6月上旬、初めてiPadを使った授業がありました。
小学1年生は、児童ひとりひとりが植木鉢で朝顔を育てています。その観察日記をiPadでつけるようですね。
これから他にも様々な活用があるかと思いますが、インストールされているアプリを見ると、スクラッチやビスケットといったビジュアル言語を使ったプログラミングだったり、ロボットをプログラミングで自在に操作したりする授業があるのかな、と思われます。
こんな授業があるなんて楽しそうだなぁ!
i pad 使用開始から4年経過したが、直ぐに追い抜かれそうだな
たのしく。うれしく つかって おしえてください
iPadで動植物の観察日記をつけたり、インターネット経由で宿題を提出したり、プログラミングを習ったりするみたい。学校でそんなことができるなんてうらやましいです!^^