正月休みなどの連休明け、子どもは情緒不安定になりやすい。自宅での対処法について

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「パパ、これお仕事のときに食べて」

平日夜、息子が僕にお菓子をくれました。ラムネと飴。

息子は只今4歳8か月。ひとりっ子だからか、物への執着は低く、自分が大好きなものを人に分け与えることがあります。

先日は、自分の財布(じいじなどからもらった小銭を貯めている)から、ママに「これあげる」と600円を差し出していました。「いいよ、こっちゃんのでしょ」とママが受取を拒否すると、息子は「いいから、いいから」と言って譲りません。

優しい息子です。

また最近は、勇ましくもなりました。

公園などで男友達と遊ぶときは、「負けない!」という気概でジャングルジムに登ったり、ダッシュしたりしています。少し前までは「こっちゃん可愛いね〜」ばかりだったのが、最近は「かっこいいね!」が増えました。

しっかり者になってきた。そんな息子ですが……

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正月休み明け、些細なことで泣く。情緒不安定に

わが家は、夫婦共働きの核家族です。息子は日頃、保育園に通っています。

今回の年末年始のお休みは、例年より長く「9連休」でした。その間、大阪にある実家に帰省したり大阪の遊園地で遊んだり東京でのんびりと過ごしたりしました。じいじ、ばあば、いとこ、親戚など、たくさんの人に会えて楽しかったです

そして1月7日の月曜日、日常が戻ってきました。

月曜の夜、火曜の朝夕、水曜の朝夕、木曜の……

なぜか息子が情緒不安定なのです。些細なことで怒ったり、悲しんだり、号泣したりするようになってしまいました。

朝、保育園の送りは僕が行っているのですが、 到着した保育園で、息子が僕に抱きついて今にも泣きそうな表情で訴えてきます。

「大丈夫?」

と、抱きかかえようとしても、息子は僕の足にギュッとしがみついて顔がよく見えません。

そこで僕はしゃがみこんで、「パパの元気を全部あげる!」と、僕の手から息子に元気パワーを送り込みました。そうして、なんとか保育士さんにバトンタッチしてバイバイができたのです。

1日の大半の時間はいつも通りなのですが、ふいに心が乱れます。

そのときは、まるで2〜3歳の頃に戻ったような感覚です。

身体の怪我・病気とおなじく、心も弱る

このことを夫婦で話し合いました。そして「いつもより優しく声を掛けよう」ということになりました。

息子は今、心にストレスが掛かっているのだと思います。ストレスといっても「イライラ……」「キッーッ!!」ではなく、心にかかる負荷のことです。

心がすこし不調なのだから、いつもと違う接し方をしてあげよう、と。

たとえば、足を怪我をしている人に「走れ!」とは言えないし、病気で唸っている人に「ちゃんとしろ!」とも言わないですよね。

身体に怪我・病気を負うのとおなじで、心も怪我や病気をします

そんなときに、親などまわりから厳しくされるとさらにストレスが掛かってしまいます。ですので僕たちは、できるだけのんびりと心を解放させてあげたいと思いました。

大人はGW明けに五月病、子供は夏休み明けに自殺。休み明けにしんどいのは年齢関係なし

内閣府が公表する「自殺対策白書」によると、18歳未満の自殺数は9月1日が突出して多くなっています。これは夏休みが終わり、2学期が始まる日です。次に自殺者数が多いのは春休み明けです。

また、大人には夏休みがありませんが、ゴールデンウィーク明けに五月病になったり自殺したりする人が多くいて、社会問題になっています。

とにかく、連休明けは年齢関係無く、誰しもが辛くなりやすいのです。

「保育園や幼稚園に通う幼い子どもが、ストレスなんて」

と思うかもしれませんが、子どもも保育園や幼稚園という社会のなかで頑張っています。ママやパパのそばにいるときとは違うのです。

連休明けは、のんびりスタートで

保育園で先生に相談したり、他の保護者さんと話してみると、連休明けは情緒不安定になりやすいのだそうです。

泣いたり怒ったりしなくても、寝付けなかったり、夜中に目覚めたり。

そんなとき、子どもを追い込んではいけない。

リラックスさせてあげて、子どもに「あ、大丈夫だ」という経験をさせてあげるのが大切。辛い時でも、親は安心をくれる。家ではリラックスができる。そんな環境づくりを心がけたいですね。

僕たち大人は「心は疲れやすい」ということを知っています。だから自分なりにのんびりとすごしたり、ストレス発散する方法を知っていたりします。

でも、子どもにはそれがわかりません。心が乱れたり、モヤモヤしても、どうして良いかわからないのです。

連休明け、まずはのんびりスタートを心がけましょう。

正月明けの月曜日に、僕はこんなツイートをしてしまいました。息子の気持ちも知らないで……。

僕はストレスを感じていなかったので、前向き気持ちで新年のスタートが切れました。でも、そうでは無い人もいる。

「いろんな人がいる」というのを知っておくのが大切ですね。

PHPのびのび子育て、特集「心が荒れる子・おだやかで強い子」

最後に補足。

実は、この記事をここまで書き終えて公開前の下書き状態のとき、月刊誌「PHPのびのび子育て 2019年2月号」に書店で出会いました。特集は「心が荒れる子・おだやかで強い子」です。

こ、これは! と、速攻で買いました。

ここに今回のことにも関連がする、育児のコツが書かれていたのです。少しご紹介します。

 


子どもは心が不安定のとき、それを表情や言動に表します。

(中略)

一番大事なことは、多少のことがあっても気持ちが揺れすぎないよう、安定した心の土台を作っていくことです。安定した心の土台となるのは、愛されているという確信です。そして何があってもおかあさに嫌われてしまうことはないという思いです。

(文教大学教授・石川洋子「子どもが荒れたときの受け止め方」より引用)


 

 


幼児期の子どもが、やってはいけないことなどの「きまり」を受け入れようという気持ちになるには、まず相手に対して心を開き、受け入れる姿勢になる必要があります。

つまり、子どもは、大人から愛されていると実感することで、はじめて大人の働きかけを受け入れ、言うことを聞き入れるということです。

もちろん、幼児期の子どもにとって信頼する大人は親であり、親から見守れているという安心感の中で、道徳心が育まれていくことは確かなです。

國學院大學教授・神長美津子「子どもの道徳 健やかな心を育むために」より引用)


 

これらに共通しているのは、「親(大人)から愛されているという確信」です。

人の心は揺れ動きます。そんなとき「自分は愛される存在なんだ」という安心感があることで、心が育まれるというのです。

子どもがわがままになると、親としては、ついガミガミと叱ってしまうことがあります。そうではなく「大丈夫だよ」と子どもの心に寄り添ったり、「嫌だったね」と共感したりすることが大切なのです。

これは大人にとっても同じですね。夫婦間でも活用したい習慣です。