インフルエンザ感染に関するツイートが、先日、すごい勢いでリツイート(拡散)されていました。
「ごめーん!息子のインフルエンザうつっちゃった、金曜まで休むね!」。一昨日そうラインで告げた2歳年上の職場の女性が昨晩亡くなりました。
昨晩、インフルエンザで亡くなった同僚の方のお通夜に参列し旦那さんと話をしました。
「土曜に発熱し日曜に嘔吐が止まらず、妻の言う通り月曜に病院へ行って、点滴の最中に心停止。その後2時間にわたる心臓マッサージという異例の処置を受ける程にありえない死でした。死因はウイルスが心臓、肺等の臓器へまわった為です。今の僕には妻の言葉を押し切ってでも救急搬送していれば助かったかも知れないという後悔の念しかありません。これからご自身や周囲の方々で異変を感じたら甘く見ずにすぐ動いてください。同じ悲しみを繰り返さないよう願います」。
ちなみに予防接種は済ませていらっしゃいました。もうこうなってくると全てが怖い。
* ツイート元のアカウントが退会(停止)となっていましたので、ツイート文より引用させてもらいました(参照元:ツイナビ)。
インフルエンザは、特効薬で簡単に治る病気だと思っていた
インフルエンザって、人を死亡させる恐ろしい病気だったのですね。
僕は、東京に上京したての頃、30代前半の冬に生まれて初めてインフルエンザに感染しました。39〜40度台の熱が出てフラフラ。自宅から300mほど離れた病院へ行くのも大変で、必死で歩いていった記憶があります。処方された薬(タミフルだったかな?)を飲んで、4、5日高熱にうなされているうちに、突然憑き物が取れたように無事回復することができました。
「あの辛さは、もう味わいたくない」と思い、以来、毎年インフルエンザの予防接種を受けています。
しかし、後々こんなことがわかりました。
- 予防接種が効かないこともある
- 予防接種に副作用・副反応がある
- 予防接種に反対している方が大勢いる
インフルエンザ、国内の感染者数と死亡者数
冒頭に紹介したツイート。乳幼児や高齢者ではなく、現役で会社勤めしているような大人であっても、あっさり亡くなるなんて……と、非常に驚いています。
インフルエンザ感染による「死亡実態」については知らなかったので、日本のインフルエンザ感染者数と死亡者数を調べてみました。
以下、厚生労働省が発表している統計です。
Q10.
通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。
A10.
例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1,818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
日本のインフルエンザ事情
- 年間1,000万人がインフルエンザに感染(およそ12人に1人)
- インフルエンザでの死亡者数は、年間1,000人前後
- インフルエンザがきっかけでの死亡者数は、年間1万人
なんと、インフルエンザが直接的な原因で亡くなる方が、1年間に1,000人前後もいらっしゃったのです。
さらに、インフルエンザにかかったことが切っ掛けで、肺炎、脳炎、腎不全などで亡くなった方もおり、彼らを含めると、年間の死亡者数はに1万人にもなるとのこと。
もし、インフルエンザに感染・発症していなかったら、年間1万人以上もの方の命が助かっていたということになります。
特にリスクのある方、妊娠中の女性や乳幼児
厚生労働省のウェブサイトでは、特に重症化しやすい方についても書かれています。
- 妊婦
- 乳幼児
- 高齢者
これは、インフルエンザに限らず、いつも注意を呼びかけられている方々ですね。
また、以下の持病がある方も同じく重症化しやすいとのこと。
- 慢性呼吸器疾患
- 慢性心疾患
- 糖尿病などの代謝性疾患
- 腎機能障害
- ステロイド内服などによる免疫機能不全
インフルエンザの最新情報や注意事項など詳しい情報は、厚生労働省のサイトにいろいろ書かれていますので、シーズン前・シーズン中はぜひ確認してください。
目の前の衝撃! くしゃみって、唾がめちゃくちゃ飛び散るんです
余談になりますが、僕が経験したこんな話題を……
インフルエンザの感染ルートは、飛沫感染や接触感染です。要は、感染者の唾(つば)を直接浴びたり、唾が付着したドアノブなどを経由して感染するということです。
「他人の唾なんて浴びないし……」
と、思うじゃないですか。
数年前、僕は衝撃的な場面に出くわしました。
渋谷にあるスポーツジム「コナミスポーツ」で、ストレッチをしていたときのことです。僕の目の前でマシントレーニングをしていた30代と思われる男性が、おもいっきりくしゃみをしたのです。マシントレーニングをしていたので、口を手でふさがずにそのまま、凄いくしゃみを。
ぶへっっっくしょん!!!!
彼の後ろには窓があり、そこからまぶしい光が差し込んでいました。彼の口から飛び出た唾は太陽の光に照らされて、キラキラキラ……と大量に散布。確認できただけでも、5メートル近くブワーンと飛び散りました。
くしゃみって、こんなにも唾が飛び散るのかと驚くと同時に、「おいっ、お前! 口で手をふさぐか、首にかけてるそのタオルで覆えよ」と、(心のなかで)きつく叫びました。
しかも、そのくしゃみ男は、下を向くわけでも、壁を向くわけでもなく、フロアの方に向かってまっすぐに唾散布。僕が見た景色は、この写真のような感じです。実際はこれよりも、もっと凄かったです。
もし彼がウイルスに感染していたら恐怖ですよ……。テロかと思いました。
気持ち悪い写真ばかり掲載して申し訳ないですが、「唾はこれだけ飛び散るんだ」ということを知って欲しいのです。そして「他人の唾を浴びる可能性があるんだ」ということも。
インフルエンザは毎年流行するし、ごく一般的な病気なので、「良い薬もあるし、まぁ、死ぬ病気ではないだろう」という認識を持っている方も多いでしょう。しかし、そんな甘い認識ではダメだ、と今回気づかされました。
インフルエンザは、予防接種をしておくことが肝心です。しかし、接種したからと言って完全には防ぎ切れません。僕自身、予防接種をしていたにも関わらず、インフルエンザに感染・発症したことがあります。
最後に、予防グッズをご紹介しておきます。自分の身体、そして家族や周囲の方を守るためにも予防に努めましょう!
\病院でお馴染みの消毒薬/
\他にも色々/
新型コロナウイルス(新型肺炎)の発症者が各地に広がっている影響で、消毒液やマスクが、品薄・品切れ状態になっています。特に携帯用の消毒スプレーが、ほぼ在庫なし。ご注意ください。
パパやる「新型コロナウイルス感染症」関連リンク
全体の流れを把握しておくと、最新ニュースがわかりやすくなります! 連日の次から次への報道でややこしくなってきた方は、ぜひザッとご覧ください
パパやる「インフルエンザ・子供の病気対策」関連リンク
イナビルを保険適応外で予防的に吸引し、インフルエンザの家庭内感染を防ぐ
* 家族全員が感染すれば大変なことになる! なんとか阻止する方法について書きました。
幼稚園でインフルエンザが園内流行した理由。マスクをお友達と交換していた!
*子どものマスク着用、意外すぎる盲点
トイレにまつわるウイルス感染のはなし。公衆トイレのシャワートイレはこんなに危険!
*ウイルス性の病気は、ウォシュレットなどシャワートイレでも感染する恐れがあるのをご存知ですか? なぜなら便の中にもウイルスが含まれていて……。
<その他>
- インフルエンザ感染・発症の園児が急増! 1歳の息子が通う世田谷区の認可保育園にて。
- 妊娠28週目の検診。妊婦はインフルエンザの予防接種受けても大丈夫?
- 2歳までにほぼ100%の幼児が感染する「RSウイルス」が大流行! 感染経路、潜伏期間、症状、治療方法、予防について。
- トイレにまつわるウイルス感染のはなし。公衆トイレのシャワートイレはこんなに危険!
- ノロウイスルが日本各地で集団感染。潜伏期間、症状、予防、流行の原因は?
- 大人も感染! 息子(1歳)の手足口病が、父親にうつってしまいました。
- 保育園で感染性胃腸炎が大流行! 下痢のときの食事。食べて良いもの、悪いもの。