子どもと一緒に、家族で山登りをしたい!
東京だと高尾山が人気ですが、紅葉シーズンは「正月の初詣か!」と思えるほどの大行列となります。山を愛でながらゆったりと歩くというより、人、人、人の中を歩いている印象です。
子どもと行くのであれば、「低い山」「所要時間が短い」「人混みがない」が理想的です。そんな山はどこにあるのでしょうか?
ありました!
東京から車で約3時間。長野県の軽井沢にある「小浅間山」です。
所要時間約1時間、子どもも登れる小浅間山
浅間山(あさまやま)は、標高2,568mの成層火山。
子連れや登山初心者は、そんなたいそうな山には登れませんが、その隣にある小さな山が小浅間山(こあさまやま)です。子どもが遊びながらのんびり登山しても、登山口から頂上まで約1時間で行ける理想的な大きさです。
そんな短時間で登れるにも関わらず、土の道路、砂利道の道路、急斜面など、山登りの醍醐味をたっぷりと味わうことができます。そして頂上からの眺めが最高!
登山口から頂上、そして下山。その様子を約8分間のビデオにまとめました。「小浅間山」に興味がある方や、「子どもとの登山」を検討されている方は、ぜひ以下の映像を見てください。
【動画レポート】小浅間山、2歳・4歳・7歳の子ども達と登山
駐車場、登山・下山にかかる時間、熊対策など
小浅間山の登山入口は、日本ロマンチック街道(一般道)「白糸の滝」三叉路付近にあります。
登山口から最も近い駐車場は、レストラン「峰の茶屋」です。お蕎麦、定食、ソフトクリームなどがいただける飲食店ですが、駐車場だけを利用することもできます。駐車料金1日1,000円で、登山者用に解放されています。
また、隣には公衆トイレもあります。登山コースや頂上にトイレはありませんので、ここで用を足しておきましょう。
峰の茶屋(みねのちゃや)
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2131-21
0267-45-5158
「浅間山」「小浅間山」の登山口には、注意書きの看板が設置されています。一読してから登山に挑みましょう。
注意点としては、熊出没です。
- 熊が、ドングリやクリを探して山を歩いている
- 熊は、音に敏感で臆病
- 携帯ラジオ、鈴、仲間との会話で音を立てながら歩きましょう
- 熊と遭遇したら、騒がず、走らず、後ずさり
ふた家族で登山に挑みました。
わが家は、夫婦と「4歳の息子」。
もうひと家族は、夫婦と「7歳の男の子」と「2歳の女の子」です。
- 大人 4人
- 子供 3人
〉2歳女児
〉4歳男児
〉7歳男児
息子の鼓太郎は、生まれて初めての登山です。
登山とは何かがわからないままのチャレンジ。公園のように遊具はなく、延々と歩くだけなので、最初は「疲れた」「面白くない」とテンション低めでした。
2歳の女の子は、途中から抱っこ紐に。
当然、ベビーカーは使えません。
小浅間山の面白いところは、前半は土の地面なのですが、後半は砂利道で急勾配になるところです。
ここは、だらだらと歩いていては全然登れません。しっかりと登らないといけないのですが、この急な上り坂が息子の闘志に火をつけたようで、張り切って登りはじめました。
息子、初登頂!
前半はかなりスローペースだったので頂上まで行けるのかが不安でしたが、途中から張り切ってくれたおかげで、所要時間1時間10分で頂上まで歩いて行けました。
抱っこはしていません。自力で登頂。鼓太郎、おめでとう!
頂上からの見晴らしは最高!
7歳の男の子は、「すっげー、めっちゃきれい!」と、感嘆の声をあげていました。
隣に見えるのは浅間山です。
いつかは登ってみたいね。
頂上ではお弁当を食べたり、子ども達と相撲をとったり、のんびりと1時間ほど過ごしました。
下山は、結構怖い!
急な下り坂なだけでなく、足元が砂利道なのですごく滑るのです。まるでスキーで滑っているかのように……というのは言い過ぎですが、それと比べたくなるほど滑ります。
4歳と7歳の子どもは、キャーキャー叫びながら盛り上がっていました。
ただ、砂利道といっても火山の影響か、石のほとんどが「軽石」なのです。なので、転んでしまってもそれほど痛くありません。ここのビデオや写真をもっと撮りたかったのですが、僕自身滑って大変だったので、あまり撮れませんでした。
ちなみに、僕たちは大人も子どもも普段のスニーカーで登山しました。本来は登山靴が良いのでしょうね。
山道には、葉っぱ、木の枝、石、ドングリなど、様々なものが落ちています。子どもたちは、こうしたものにも夢中です。
2歳の女の子は、4歳の鼓太郎のことを「こっちゃん にいに」と呼んでいます。
鼓太郎はお兄ちゃんとして目覚めたのか、手を引いたり、遊んであげたり、やさしく振舞っていました。かっこいいね。
小浅間山への登山
所要時間
1時間10分
10時37分 登山開始
10時47分 登頂
小浅間山からの下山
所要時間
1時間
12時45分 下山開始
13時45分 到着
たった1時間で登山できるのに、富士山感がある!
先にも書きましたが、登山の前半は土の道で、後半は砂利道の急勾配となります。
この変化が、とても登山感を盛り上げてくれるのです。
僕は登ったことはありませんが、メンバーのうち一人が富士山に登ったことがあり、「小浅間山はちいさな富士山感がある」と言っていました。
子どもに「山のダイナミックさ」を味わわせてあげることができるのが、小浅間山の魅力です。
2歳の登山
2歳の女の子、正確には2歳6か月ですが、一緒に登山するこちができました。
ただ、当然ながら全て自分の足で歩くことはできません。抱っこ紐は必須です。背中にリュック、前に子どもを抱えての登山となります。
上りは良いのですが、下りの急な坂道は要注意です。子どもと一緒に転ばないように歩くのはちょっとコツが必要です。落ち着いて下りましょう。
4歳の登山
わが家の息子ですが、全行程自分の足で登ることができました。
最初は、登山の何が面白いのかわからず、ちょっとやる気を失くしていました。しかし、登山後半と下山はすごく楽しんでいました。
自分のペースがあるので、追い立てたり、強制したりせず、のんびりと付き合いながら頂上へのモチベーションをあげて行くと良さそうです。
7歳の登山
かっこよかったです!
自分でズンズン登れるだけでなく、4歳の息子がなかなか歩かないときは、上から下ってきて励ましに来てくれました。体力的にも十分。
元気が有り余っている様子です。40代の僕よりも、確実に元気ですね。
小浅間山、トイレも、売店も、自動販売機もありません
小浅間山の山道には、トイレはありません。また、飲み物や食べ物を買ったりできるお店もありません。
トイレは先に済ませておきましょう。登っている最中にしたくなったら、草むらですることになります。隠語ですが、女性は「お花摘みに行ってきます」と言うそうです。
また、飲食物は登山中に手に入らないので、事前に持っていきましょう。
- お弁当
- お茶、水
- あめ玉
この辺りを用意しておくと良いでしょう。
また、怪我の応急処置用に、ちょっとした処置セットも持っていきましょう。ばんそうこう、ガーゼなど。ばんそうこうは靴づれ時にもありがたいです。
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子連れの山登り、迷子や遭難に備えよう
小さい山とはいえ、子どもとは離れないのが鉄則です。どこで迷子になったり、遭難するかわかりません。まだ携帯電話を持たせていない幼い子どもと一緒の場合、親の連絡先などのを書いた腕バンドをつけておいたり、ひとりぼっちになったときに居場所を知らせるための笛を持たせておくと良いでしょう。
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また、僕たちが登山したのは10月7日。晴天で暖かい日でした。雨・雪予報があるときや、気温が低すぎるときは、登山を避ける方が安心です。
天気が怪しいな……。ちょっと寒いかも……。というときは、ゴアテックス製のアウターを持って行くと安心です。防水透湿性があり、雨は弾いて、汗は外に逃がしてくれるので、体力の消耗を抑えてくれます。ナイロン製の雨合羽よりはるかに高性能です。
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*8歳の女の子が「東京のうちの近くにも、こんなお店があったらいいのになぁ」と言っていたのが印象的でした。コンビニには無い魅力だよね。