iPhone 6s以降、日本で販売されているiPhoneはSIMフリー版になりました。
iPhoneに限らず、ガラケー含めてすべての携帯電話にはSIMカード(小さなチップ)が挿入されています。SIMカードを入れ替えるだけで、他社の回線を使ったり、海外で現地の回線をそのまま使えたりするのです。
かつて、これを知らずに日本の携帯電話を海外渡航先でそのまま使い、知らないあいだに高額請求が発生するトラブルがよくありました。そのため、海外旅行中は常に機内モードなど通信オフの設定にして、イモトのWi-Fiなどを事前に借りて、Wi-Fiのみで使うなどの対策を取っていた方も多かったと思います。
でもSIMフリー端末なら、そんな煩わしさはありません。プリペイドSIMカードを使うことで、格安!簡単!超便利! に、海外でもスマートフォンを使い倒せるのです。
シリーズでお届けしている「子連れバリ島旅行」。第5回の今回は「バリ旅行でおすすめのSIM2Flyの使い方編」をお届けします(iPhone、Android両端末対応)。バリ島に限らず、アジア旅行を予定されている方全般に役立つ内容です。
- SIMカード「SIM2FLY」をAmazonで事前に購入
- 海外で自前のiPhoneをガンガン使い倒した
- テザリングでノートパソコンもネットにつないだ
4歳・子連れ島バリ旅行
- (1)ガルーダインドネシア航空での過ごし方
- (2)パドマリゾートレギャンのプール、家族での楽しみ方
- (3)象に乗れる動物園「バリズー」
- (4)パドマ リゾート レギャンの朝食バイキングは最高
- (5)4GB・1,400円! 日本のスマホをバリ島で使う方法
SIM2flyの価格は1,000円台で、8日間・4GBと大容量。使い切っても低速で使えるので海外旅行に最適!
海外へよく行かれる方はご存知かと思いますが、空港の到着口にはプリペイドSIMカードの自動販売機や販売店があります。到着してから現地で購入してもいいのですが、事前に日本で買ったほうが安かったり、便利だったりします。
海外で使えるSIMカードいくつか種類があるのですが、バリ島をはじめアジア全般において「SIM2Fly」はおすすめです。実際、僕たち夫婦はバリ島で快適に使えましたし、Amazonレビューも現時点でおよそ500件も寄せられていて、星は4.5とかなり高評価です。
価格は多少変動するのですが、僕が購入したときは1,400円でした。
1,400円で4GBです。これ、日本の通信費よりも安いですよね! これまで海外での通信は高いと思われていましたが、SIMフリー時代は本当に素晴らしいです。
また、「SIM2Fly」の良いところは、もし4GB使い切ってしまったとしても、8日間の期間内であれば、低速ではありますが最大128kbpsでインターネット接続することができます。遅いですが、Google検索したり、メールを送ったり、SNSに投稿したりする程度可能です。
海外でスマホが使えなくなるリスクを回避できる訳です。
「SIM2Fly」が使える国
- オーストラリア
- ネパール
- ミャンマー
- シンガポール
- インド
- ラオス
- 香港
- フィリピン
- マレーシア
- 台湾
- 韓国
- カンボジア
- カタール
- インドネシア(バリ島)
- スリランカ
- マカオ
- 日本
- 中国
日本でも使えるので、渡航前に接続確認をすることができます。これも安心ポイントですよね。
ただ、SIMカードを挿して通信をはじめた時点から利用開始になります。利用可能期間「8日間(192時間)」のスケジュールにご注意くださいね。
SIM2Flyのカードを、iPhoneに挿入する手順
- SIM2FLYのSIMカードを切り離して、一番小さな「ナノ」サイズにします
- iPhoneのサイドにある小さな穴に「SIMカードスロット取り出し用ピン」をグッと差し込みます
- SIMカードスロットがポンと開きます
- 元々入っていたSIMカードを取り出し、大切に保管しておきます
- SIM2FLYのSIMカードをスロットにセットし、iPhoneに中に入れます
SIMカードスロット取り出し用のピンは、iPhoneに付属しています。元の商品ケースの中に入っているので、それを使いましょう。無くした方はAmazonで類似品を50円で買うことができます。
元のSIMカードは帰国後、また入れ替えて使うので失くさないよう大切に保管しておいてください。小さなチップですので、不安な方は、旅行前に日本でSIMカードを入れ替えて、元のカードを自宅に保管しておくと良いでしょう。
iPhoneのAPN設定手順
- ホーム画面から「設定」をタップ
- 「モバイル通信」をタップ
- 「通信のオプション」をタップ
- 「データローミング」をONにスライド
これで、あとは自動的に設定が完了します。
もし、つながらなかった時は
自動設定されなかった場合は、APN(Access Point Name)を手入力します。
- 名前:AIS
- APN:internet
- ユーザー名:空欄
- パスワード:空欄
- 認証方式:CHAP
また、iOSでは他のプリペイドSIMカードの設定が保存されている場合、競合して通信ができない場合があります。その場合、SIMカード挿入前に、現在保存されているプロファイル(APN設定)を削除してください。
AndroidのAPN設定手順
- ホーム画面から「設定」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「データローミング」をONにし、「アクセスポイント名」をタップします。
- 画面右上「メニュー」から「新しいAPN」をタップ
- APNの項目へ下記を入力
名前:AIS
APN:internet
ユーザー名:空欄
パスワード:空欄
認証方式:CHAP - 画面右下「メニューボタン」をタップして、「保存」をタップ
- 「APN」画面に戻り、設定したAPNをタップすれば登録完了
タイ語のショートメッセージが大量に届く。すべて無視してOK
接続が完了すると、タイ語のSMSが次々と届くので、一瞬焦ります。
でもこれは「システムの仕様上、必ず届くものなので、無視して大丈夫」とのことです。
【注意】SIMカードを変えると、元の電話番号は使えません
SIM2Flyに限らず、SIMカード全般に関してですが、SIMカードと携帯電話番号は紐付いています。
そのため、元のSIMカードを抜くと電話が使えなくなります。この点はご注意ください。
バリ島では「LINE通話」が一般的でした。チャーターしたTAXIの運転手ともLINE交換しましたし、宿泊したホテルもLINE IDを公開していて、「何か困ったことがあったらメッセージをください(日本語可)」と書かれていました。
出発前に、家族や友人、会社関係者にはLINE IDを伝えておくと良いですね。
ちなみに、SIM2Flyには携帯電話番号が記載されているのですが、そのままでは使えませんでした。別途申し込みが必要なようです。
帰国後は、SIMカードを入れ替えて、ローミング設定をOFFに戻す
僕は今回の旅で、利用日数とギガが余ったので、帰国後もしばらくそのまま使っていました。利用7日目に4GBを使い切り、通信制限が入りました。
最大128kbpsとのことですが、実測は「ダウンロード 0.1Mbps / アップロード 0.12Mbps」でした。うん、確かにほぼ128kbpsですね。遅いですが使えます。
そして、SIMカードを元に戻したあとは、ローミングをオフの設定に戻しておいてください。日本にいるあいだ、ローミング機能は必要ありませんので。
SIM2Flyの解説については以上です。
SIM2Flyは、本当に良いプリペイドSIMカードでした。
後半は「バリ島でスマホが使えて役立ったこと」をご紹介します。
バリ島で、LINEは必須
先にもお伝えした通り、チャーターした車のドライバーさんにとのやりとりなどで活用しました。動物編「バリズー」へ行ったのですが、終わったあとに「今、出口にきたよー」とメッセージを送信し、迎えにきてもらいました。
もちろん、夫婦間でやりとりしたり、日本にいる人と通話したりすることもできます。
バリ島で、Google マップを使って便利にお店探し
Google マップのレビューは、かなり進化していますね。ここでレストランを探して、高評価のお店へ行ったら、ほんとに満足できました。
Google マップを起動し、検索窓に「レストラン」「ショッピング」と入れたり、周辺スポットから探したい項目を選ぶと、ズラッと表示されます。
- ここからの距離
- お店などスポットの写真
- ユーザーによるレビュー
もはやガイドブックは不要レベル。情報は最新だし、情報量は膨大!
バリ島で、アプリ「Grab」を使ってタクシーを安く利用
今回僕たちは使わなかったのですが、バリ島でタクシーを使う際は「Grab」を使うと便利とのことです。価格は一般のタクシーより安いし、ドライバーも優良の場合が多いからです。
バリ島ではUberは撤退して、その代わりにGrabが普及しています。
バリ島で、ガイドブックを無料でダウンロード
今回の旅で、僕は「地球の歩き方」など紙のガイドブックは、1冊も持って行きませんでした。
重いし、買っても一回きりだし、なんだか勿体無いじゃないですか。
その代わり、Kindle UnlimitedというAmazonの電子書籍読み放題サービスを活用しました。そこで「バリ島旅行」「インドネシアについて」「インドネシア語」に関する電子書籍をじゃんじゃんダウンロードしたのです。
Kindle Unlimitedは月額980円ですが、1か月間のお試し期間あるので、旅行期間中だけ使うのであれば、無料です。
僕が読んでよかった本を、いくつか紹介します。
- バリ島のそこが危ない
- るるぶバリ島
- Trip Route 7 バリ島とロンボク島編 2019: ガイドブック
- サクッとまんがでわかる!「インドネシア入門」 5時間で東南アジア最大マーケットのイマがわかる - 漫画・図解・データ付き: 2019年最新版 人口2.6億人の若くて巨大な新市場で学ぶ・働く
- バリ島に女ひとりで住んでみた。
*Kindle Unlimitedのラインナップは変更されることがあるので、これらの本がいつも読み放題対象とは限りません。また、さらに面白い本が追加されていることもあります。
■関連リンク
Kindle Unlimitedを無料で試してみる
バリ島の人たちは、日本語が話せて、子どもに優しい
しばらく続いた「子連れバリ島旅行」シリーズですが、今回の第5話でおしまいです。
4歳の息子をつれてのバリ旅行、点数で表すなら百点満点で100点! 本当に最高の旅になりました。
息子に「一番楽しかったのは?」と聞くと、宿泊したホテルのプールだそうです。あのプールは、大人の僕たちにとっても極上でしたね。
また、バリの人たちは、子どもにとても優しかったです。街を歩いていると、息子に笑顔を向けてくれる大人が多くいますし、すれ違い時にはタッチやバイバイなども。また、出先で息子が「おしっこ!」という場面があり、そばにあったレストランでトイレを快く貸してくれました。飲食しないのに。これは日本以上に親切かも。
インドネシアは、世界で4番目に人口が多く、平均年齢は20代。若者と子どもがとても多いのです。ちなみに日本人の平均年齢は46歳で、ご存知のとおり中高年が多い国です。
子どもに優しい国は、やっぱり多くの子どもが産まれるんですね! バリ旅行を通じて、子育てのあり方も感じることができました。
それと、観光客は日本人とオーストラリア人が多いようで、街を歩いていると「こんにちは」「日本から来たの?」と、インドネシア人の方々から日本語で声を掛けられました。挨拶だけでなく、会話ができる人も多くいます。こちらがインドネシア語を勉強してこなかったのが、ちょっと恥ずかしくなるほどでした。
ちなみに、インドネシア語でありがとうは「Terima Kasih(とぅりまかしー)」です。両手を合わせてニコッと使ってみてください。バリ人はよく両手を合わせて挨拶してくれますが、これは日本人の会釈のようなものだそうです。だから頻繁に使うのだと、タクシーの運転手さんが教えてくれました。
それでは本シリーズは以上です。
家族で海外旅行を検討されている方は、ぜひバリ島へ。
4歳・子連れ島バリ旅行
- (1)ガルーダインドネシア航空での過ごし方
- (2)パドマリゾートレギャンのプール、家族での楽しみ方
- (3)象に乗れる動物園「バリズー」
- (4)パドマ リゾート レギャンの朝食バイキングは最高
- (5)4GB・1,400円! 日本のスマホをバリ島で使う方法