NHK Eテレの育児番組「すくすく子育て」で、『パパの育児』がテーマだったので見てみました。
今回は「父親の意見がたくさん聞ける!」と思っていたのですが、テーマが「パパ」であるにも関わらず、やっぱり父親は脇役でした。
ママの「パパに対する不満」を聞いて、パパが「はい、がんばります……」というのが、番組をとおしてのスタイル。テレビの前でパパがしょんぼりさせられるという、なんとも期待とは裏腹な物悲しい展開でした。
……が、しかし!
番組終盤の専門家の意見に、なるほど。パパがどうしても脇役になってしまう理由がわかりました。
奥さんに満足してもらうため、夫はどうすべきか?
まず番組では、「パパにやってほしい育児ランキング」を発表。
- 【1位】積極的に動いてほしい。
指示待ちしないで、自分で考えてほしい。
自分でも調べてほしい。 - 【2位】「できない」と言わずに努力してほしい。
苦手でも手伝ってほしい。 - 【3位】遊んでほしい。
スマホをさわらずに、ちゃんと遊んでほしい。
続いて、スタジオに来ているママが抱える、「パパに対する不満」を紹介。
- ママ(1)「離乳食を食べなくても、すぐに諦めないでほしい」
- ママ(2)「夫はイエスマン。何でもやってくれるけど、どれも中途半端」
- ママ(3)「夫は娘のことばかり。妻の気持ちを理解したり、心配してほしい」
- ママ(4)「夫も保育園や予防接種などの予定を把握してほしい」
こんな感じで、ママの不満を語ってもらって、専門家がアドバイスをし、パパが「今後は、がんばります」という流れです。
「なんだかなぁ〜。なぜいつも女性が主役なんだろ。もし、これが逆だったら、女性差別、女性軽視と問題になるんだろな」と、すこしモヤっとした気持ちで見ていました。
育児の主役がママである理由。
番組終盤、専門家のおふたりが、こんなアドバイスを語っていました。
(1)大好きなママを大事にしてくれる人。パパ、好き!
パパは、子どもが2歳くらいまでに育児に対しての『苦手意識』がつきやすいんだそうです(余談ですが、離婚する夫婦は子どもが2歳未満である場合が割合として高い)。
赤ちゃんは、どうしてもママの方が安心感があって、パパにはなかなか馴染んでくれない場合があります。頑張ってはいるんだけど、そんなときに奥さんから、「ちゃんと育児してほしい」なんて嫌味でも言われたら、育児が苦手になっても仕方がないですよね。
でも、子どもは逆に、2歳くらいからだんだんパパの良さがわかってくるんだそうです。
「私の大好きなママを大事にしてくれる人。パパ好き!」といった具合に。だから諦めずに、それまでは妻が安心する方に力を注いでほしい、とのことでした。
そういえば、過去にこんな記事も書きましたね。
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(2)子どものことがわかってくると、子どもからも愛される。
たまには奥さんに育児を休んでもらって、子どもと半日でも「ふたりっきり」で出かけて見ると良いんだそうです。これって、洋服や食事など、わかっていないと思いのほか大変。
でも、そこを乗り越えると、「今度はここまでやってみようかな」と、だんだん楽しくなってくる。そうすれば子どもからも愛されるという好循環が生まれる。
赤ちゃんが生まれる前は、夫婦一対一の関係で、お互いがお互いのを思いやれば良かったのですが、そこに子どもがやってくると、「好循環」をつくってゆかないといけない、ということです。一対一でも、一対二でもありません。好循環です。
新米パパの皆さん、とにかく2歳くらいから「パパの良さ」がわかってくるそうです。諦めずにがんばりましょう!