今、起業家として数々の企業を経営していたり、クラウドファンディングを活用したプラットフォームを作って若者支援に取り組んていたりしているからと言って、その人が子どもの頃から積極的で優秀だったとは限りません。
IT業界の方やインターネットが好きな方にとってはおなじみの、起業家・家入一真(いえいりかずま)さんが、先日ツイッターで「人生のキッカケ」について投稿していました。
家入一真さんは、中学2年生の頃から登校拒否・引きこもりがちになり、高校1年生の頃にいじめにあい中退しました。学歴は中卒です。
しかし、22歳の頃、自宅で「ロリポップ」というレンタルサーバーをひとりで立ち上げました。親しみやすいWebデザインと、レンタル費の安さから、爆発的な人気を博し、29歳の頃に当時史上最年少でジャスダック市場へ株式上場を果たしました。
その後、カフェやレストランを運営する会社を立ち上げたり、東京都知事選に立候補をしたり、新たなIT企業をいくつも設立したりしました。
現在は39歳。今の栄光からは、かつての「登校拒否」「引きこもり」「いじめ」「中退」時代を感じさせません。
ではなぜ、家入一真さんは、社会で成功することができたのか?
親は子どもに、価値観を押し付けるのではなく、機会を与え続けることが大切だ
以下、家入一真さんのツイートをご紹介します。
今から約20年前の深夜、「レンタルサーバーの始め方」という本を福岡の片田舎の本屋で手にして、今があります笑 https://t.co/Mli5tr5feh
— 家入一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) 2018年3月18日
退屈な毎日や不満だらけの人生を180度変えてくれる、”キッカケ”なんて、そうそうやってこない。暗い井戸の底にいるのなら、先ずは手を伸ばしてみるしかない。たまたま伸ばした瞬間に糸をつかめる人もいれば、一生伸ばし続けてもつかめない人もいる。でも伸ばさない限り、糸はつかめない。
— 家入一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) 2018年3月18日
手を伸ばす、それはきっと、違う場所に行ってみることだったり、人に会ってみることだったり、ギャラリー巡りをしてみることだったり、本屋で気になる本を手にしてみることだったり、プログラミングを学んでみることだったり、部屋を掃除してみることだったり、するのだろう
— 家入一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) 2018年3月18日
よくインタビューなどで聞かれる「キッカケは何だったんですか?」という質問。「そういえばあれがキッカケだったのかもな」なんてことが自分でも理解できるのは、10年後だったりするものなんだよね
— 家入一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) 2018年3月18日
中二から登校拒否、引きこもりになってしまい全てを拒否する僕に、「こんな本があるよ」「こんな作家が今度展示をするよ」と機会を与え続けてくれた親に感謝をしている。親や大人がやるべきことは、自分の人生や価値観を押し付けることではなく、機会を与え続けることなのだと、親から学んだ。
家入一真さんは、親に感謝していると言います。
振り返えれば、「大人がやるべきことは、自分の人生や価値観を押し付けることではなく、機会を与え続けることだ」ということを、親から学んだと語っています。
家入一真さんは、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、アイデアとやる気はあるけどお金が無い人に向けての資金集めの仕組みを作り、さらに近年再婚し、お子さんを授かりました。
長らく経営者ではありましたが、今はさらに「親目線」「若者支援」の視点も加わり、こうした想いが心に浮かんだのかな、と僕は勝手に想像しています。
僕はそんな家入さんの言葉に、感銘を受けました。自分自信の子育てにおいても、そうした意識を持っていたいと思います。
僕が家入一真さんと会ったときの思い出
引きこもりだった家入一真さんが、22歳の頃にレンタルサーバー「ロリポップ」を立ち上げたとのことですが、偶然にも、僕はその直後にロリポップと契約し、サーバーをレンタルしました。
僕は1999年、初代iMacを購入し、初めてインターネットを経験しました。その翌年か翌々年、ウェブサイトを立ち上げようとロリポップに申し込んだのです。今、そのサイトはありませんが、今もなおロリポップとは契約し続けています。
また、2010年頃だったと思うのですが、Six ApartというIT企業の関係者パーティで僕は初めて家入一真さんにお会いし、ご挨拶をさせていただきました。
これは、そのときに頂いた名刺です。
このときすでに、家入一真さんは史上最年少でジャスダック上場を果たした《時の人》だったのですが、とても腰が低く、ご丁寧に挨拶をしてくださいました。
どちらかというと、目線はうつむき加減で、物静かな方という印象です。また、この名刺は一般的なサイズよりひとまわり小さく、それも控えめな印象がありました。
今、中学生の頃からは想像もできないほど活躍し、大勢の役に立っている。かっこいいですよね! 家入さんも、親御さんも。
僕は、そんな家入さんをネット上で垣間見ながら、「生き方」や「親としてのあり方」を学ばさせて頂いています。
妻から娘のアイコラが延々とLINEで送られてくる pic.twitter.com/kvOiDBn5pp
— 家入一真 Kazuma Ieiri (@hbkr) 2018年2月9日
奥さんとも、仲良しなようです(笑)。
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