国連「日本とジャマイカくらいだぞ！　早く夫婦別姓を認めるよう法改正せよ」

みなさんは、結婚後の夫婦の苗字（名字）についてどう考えていますか？

• 夫婦で同じ苗字になれて嬉しい。
• 戸籍は同じ苗字だけど、仕事では旧姓を使い続けています。
• 夫婦別々の苗字がよかった。

日本では、結婚すれば夫婦いずれかの苗字に揃えないといけません。夫の苗字に揃える夫婦が大多数なのですが、もちろん妻の苗字にするのもOKです。これは民法第750条に定められています。

しかし、夫婦別々の苗字、というのは法律では認められていません。「まぁ、それって常識じゃないの？」と思っていたのですが、どうも世界的には珍しいんだそうです。

国連が法改正を勧告。夫婦同姓は女性差別だ！

『夫婦別姓』という言葉を聞いた言葉を、聞いたことはあるでしょうか。日本人の名前は、「氏」「名」で構成されているので、本来であれば『夫婦別氏』が正しいようなのですが、夫婦別姓が通称です。

これはいわゆる、結婚後、夫婦がそれぞれ別の苗字（氏 / 姓）を名乗るというものです。

これに関して国連（国際連合）は、「女性差別を撤廃し、男女平等とするために夫婦別姓を認めよう！」と、国連加盟国に対して何度も法改正を勧告してきました。しかし、これに従っていないのは『日本』と『ジャマイカ』、それと『インドの一部（ヒンドゥー教徒）』だけなんだそうです。

そ、そうだったんですか！　国全体として夫婦同姓としているのは、世界で日本とジャマイカだけなんだそうです。

ちなみにジャマイカとは、カリブに浮かぶ小さな国。面積は秋田県ほど。人口は約270万人で、日本の40分の1以下です。有名なのは、レゲエ・ミュージック、ブルーマウンテン・コーヒー、世界最速の男ウサイン・ボルト、映画クール・ランニングの舞台、など。

日本が、世界的にそんなにも少数派だったとは知りませんでした。「常識だと思っていたことも、世界規模で見れば非常識」なんてこともあるんですね。

日本では、国民の理解が得られない？

時事ニュースドットコムの記事によると、「日本は国連に対して『法改正は国民の理解を得て行う必要があり、国民意識の動向の把握と、議論が深まるような情報提供に努めている』と弁明している」とあります。

要は、検討はしているけど、日本国民の理解を得るのは大変だろなぁ……という訳です。

日本では血縁でつながる家系、いわるる「家制度」もありますし、子どもが親と違う苗字になった場合の違和感など、夫婦同姓への法改正ははまだ受け入れにくいのかなぁ、という印象があります。

日本は民主主義の国ですので、もっと議論が高まり、世論が夫婦別姓に大きく傾かないと法改正へとはならないでしょう。近年は、LGBT（レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー）による夫婦を認める動きなど、世界的に夫婦や家族のあり方が見直される時代なのかも知れませんね。

みなさんは、どう考えますか？

Family – Chino & Stephen McGregor

最後に、日本と同じく夫婦同姓のジャマイカの「家族をテーマ」に歌ったレゲエを紹介します（ROCKERS channel より）。