2022年4月、改正道路交通法の施行により、すべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となりました。
道路交通法 第63条の11
- 第1項 自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
- 第2項 自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
- 第3項 児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
とはいえ、自転車でヘルメット着用はまだ浸透していない印象です。僕は東京都世田谷区で暮らしているのですが、「大人もヘルメットをかぶるようになったなぁ。世の中変わったね!」という感じが全くしません。
おそらくこんな方が多いのではないでしょうか。
- 近いうちにかぶろうと思っていた
- ヘルメットを持っていない(買っていない)
- これまで大丈夫だったから、無くても大丈夫
子どもたちはほとんどヘルメットをかぶっています。でも、大人は変わっていないですよね……。みなさんはどうですか? かぶっていますか?
そんな中、ハッとさせられるキャッチコピーを目にしました。
ヘルメット着用啓発ポスター(かぶりたくなるキャッチコピー)
このキャッチコピー「かぶるきっかけが事故では遅い」は、第60回宣伝会議賞の協賛企業受賞作品です。
ヘルメットメーカーのオージーケーカブトが、「第60回 宣伝会議賞」に(一財)日本交通安全教育普及協会、警視庁交通部とともに参加し、ヘルメット着用促進をテーマとしたアイデアを募集。
募集時のテーマは「誰もが自転車に乗るときにヘルメットをかぶりたくなるアイデア」。
そこで、賞を獲得したキャッチコピーを使用したポスターがつくられました。
受賞6作品
そして、こちらが受賞作品を一堂に並べてデザインされたポスターです。
とてもハッとさせられるものばかりです。
【一般部門】
<協賛企業賞>
「かぶるキッカケが、事故では遅い。」/古山 昂典さん
<コピーゴールド>(応募総数62万点中の2位)
「ノーヘルだと、命がスースーする。」/石川 一輝さん
<シルバー>
「ヘルメットの本当の大切さを知っている人たちは、もうこの世にはいません。」/小川 晋太郎さん
<ファイナリスト>
「死因は『めんどくさい』でした」/上條 直子さん
【中高生部門】
<ブロンズ>
「あなたの脳は、味噌じゃなくて豆腐です。」/荒木 泰然さん
<協賛企業賞>
「とりあえず、かぶってこ。」/山本 蕗奈さん
これらのポスターは、東京都内各警察署、また全国の自転車店や一部、中学・高校などで掲示されるそうです。
わかっちゃいるけど、近いうちに……
そんな気持ちの方の背中を押してくれるキャッチコピーだと感じました。命を救う言葉、素晴らしいですね。