- 子どもにスマホを買ってあげるのは何歳から?
- SNSで危険な目に遭ったり、ゲームをしすぎたりするのは不安
- 子どもにスマホを与えるときの注意点を教えて!
先日、小学1年生の息子が通う公立小学校で、保護者・教職員向けの「ネットリテラシー講座」があり参加してきました。
講座冒頭は、子ども達が使うネット用語の解説。
用語の意味
- 「〇〇しか勝たん」 〇〇が最高
- 「397」 ありがとう(サンキューな)
- 「フロリダ」 風呂へ行く、離脱する
他にも、一番人気のSNSはYouTubeだとか、ゲームの一番人気はMinecraft(マインクラフト)だとか、ネットは依存症やリスクもあるだとか、そういうお話をいろいろと。
そんな中、特に「これは!」と思ったことがありました。
僕にはその発想が無かったので、講義終了後、講師の方に「これは素晴らしいアイデアですね。実践します!」と伝えに行ったほどです。
子どもにスマホを買ってあげてはいけない! 貸してあげる
家庭では「貸す」という考え方を持つこと!
結論は、これです。
「何歳でスマホを買ってあげるのがいいのかな?」「中学生になったらスマホを買ってあげよう」という発想ではなく、親が子どもにスマホを貸してあげるということです。
家庭内のルールを決めやすくなる
買ってあげるより、貸す。
子どもはネット社会に参加している自覚が無い、もしくは希薄です。そのため、様々なリスクに対応できません。個人情報を流出させてしまったり、小児愛者の対象にされたり。
そこで大切なことは、家庭内のルールを決めること。
使っても良いアプリ、
使っても良い時間、
やってはいけないこと、など。
ルールを決めた上で、子どもを見守る必要があります。
このルールは、子どもと話し合って使える範囲を徐々に広げていきます。親が一方的にルールを押し付けるのではなく、親子で話し合って決めましょう。
貸すことで、確認しやすく、取り上げやすい
スマホを買い与えてしまうと、ルールの運用が難しくなります。
なぜなら、「これは私のだから勝手に見ないで!」「僕のスマホだから、僕の好きなようにしても良い」となってしまいかねないからです。
スマートフォンは親から借りたもの。親が貸してあげているもの。
親子でこの共通認識があれば、ルールが決めやすかったり、利用を確認しやすかったり、問題が起きたときはスマホを取り上げやすくなります。
親は、子どもが何をしているのを知る
親のスマホを貸しているからとはいえ、親が勝手に子どものスマホを見るのは良くありません。親子でルールを決めたのなら、子どもを信頼・尊重してあげるのも大切です。
ただ、インターネットには多くのリスクがあります。
たとえば、小学生女児がTikTokで自撮り動画をアップしたとします。インターネットリテラシーが低く、自宅の場所が特定される動画をアップしたり、ちょっと恥ずかしい動画を撮ってしまうこともあるでしょう。
このとき、アップした動画を削除しても手遅れになる場合があります。
なぜなら、別の大人が「小学生女児TikTokまとめ」のような動画をつくり、YouTubeなどに無断転載されたりすることがあるからです。こうなれば、自分の意思では削除できません。
親は、スマホの利用を子ども任せにするのではなく、子どもが何をしているのかを知る必要があります。
だからといって、子どものスマホ勝手に探っていると、いつか反発されるでしょう。それよりも、「今、何をしているの?」と、いつでも話し合える関係にあることが大切なのです。
その第一歩として、スマホは買ってあげるのではなく、貸してあげるを起点にする方がスムーズです。
スマートフォン所有率(学年別)
スマホ所有率
- 小学1年生 1%
- 小学2年生 4%
- 小学3年生 13%
- 小学4年生 19%
- 小学5年生 25%
- 小学6年生 35%
- 中学1年生 62%
- 中学2年生 70%
- 中学3年生 76%
*参考:教育ネットプレスリリース
最後に、学年別のスマートフォン所有率についてお伝えします。
統計は2019年度のものですので現在は若干割合は増えているかと思いますが、おおむね小学6年生から周りでスマホを持つ同級生が増え始め、中学1年生では半数以上が所有しています。
また、小学4年生・5年生ではおよそ2割が所有。これは、学童が無くなったり、親の付き添い無しで習い事や塾へ行くようになる家庭の事情もあるかと思います。
お友達が持っているから欲しい せがまれた時の対処法
周りのお友達の影響で、スマホを欲しがることもあるでしょう。
その際は、「うちはうち、よそはよそ」で良いそうです。
たとえば、あるご家庭で「スマホの所有は高校1年生はから」と決めていたとします。それにも関わらず子どもからせがまれたときは、「うちは高校生からだよ。〇〇ちゃんは、うちの子じゃ無くてよかったね〜」と、サラッと受け流しても良いとのこと。
特にあれこれとして説明は不要で、「うちはこうなんだよ」で大丈夫だと。
今回は以上です。
子どもにスマートフォンを与えるときは、買ってあげるではなく、貸してあげるあげる方が良いですよ、というお話でした。
余談ですが、子ども達に人気のスマホは圧倒的にiPhoneです。
iPhoneは新品で購入すると、10万円以上するモデルがほとんどです。小中学生には正直い高いですよね……。親のiPhoneを下取りに出さずに活用したり、旧モデル品を購入したりすると、安くあがるのでおすすめです。
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