幼い子どもが、突然大人に難しい質問をすることってありませんか?
只今4歳5か月の息子の鼓太郎が、先日、いとこのお兄ちゃんに非常に難解な質問を次々とおこないました。人の生命に関わる哲学的な質問だったり、自然の法則に関する科学的な疑問だったり。
ちなみに、息子が質問した相手で回答者は、以前パパやるで紹介したことがある大学生3年生です。僕が「お兄ちゃんは何でも知っているから、わからないことがあったら聞いてみて」と、言ったのがきっかけでした。
■パパやる関連記事
滑り止めで関学に入った甥っ子のはなし。親は一度も「勉強しろ」と言ったことがない
【質問1】人間は、どうして生きているの?
鼓太郎が最初に口にした質問は、この「人間は、どうして生きているの?」でした。
大学生のお兄ちゃんは、「キター! 哲学的な質問。それはね……」と言いながら、なんだか難しい話を始めました。
鼓太郎は、ポカーンと聞いています。
僕は心の中で、「パパと一緒に戦いごっこをしたり、ママに優しくしてもらったり、お友達と一緒に遊んだりするために生きているんだよ」と思っていました。
【質問2】人間は、なんでお肉を食べたり、お魚を食べたりするの?
次の質問は食に関することでした。「人間はなぜ、お肉を食べたり、お魚を食べたりするのか?」、と。
これに対して大学生のお兄ちゃんは、「それは、食物連鎖というのがあってね……」と、やっぱり難しい話を始めました。
鼓太郎は、ポカーンと聞いています。
僕は心のなかで、「お肉はパワーアップで、お魚は背が大きくなる、とかで言いんじゃないかなぁ」と思っていました。
【質問3】なんで、晴の日とか、雨の日とか、曇りの日があるの?
3つめの質問は自然に関することでした。「晴れ、雨、曇り。いろんな天気があるのはなぜなのか?」、と。
これに対して大学生のお兄ちゃんは、「それは、上昇気流というのがあってね……」と、ちょっと苦笑いしながら専門的な話を始めました。
鼓太郎は、ポカーンと聞いています。
僕は心のなかで、「雲にいる鬼が怒ってないからだよ」と思っていました。
【質問4】人間は、服を着ているのに、どうして動物は着ないの?
4つめの質問は生活に関することでした。「人間はなぜ、服を着るのに、動物は何も来ていないのか?」、と。
これに対して大学生のお兄ちゃんは、「それはね、体温……」と、健康面からの解説を始めました。
しかし鼓太郎は、突然お兄ちゃんの話をさえぎって、こう言ったのです。
「あ、わかった! 動物は身体に色がついてるからだ」
鼓太郎にとって洋服は、体温調整のためではなく、身体を彩るものだと思っているようです。機能性よりファッション性を重視ってことですね。
【質問5】どうして、絵がある服と、なんにも絵がない服があるの?
5つめは、服に関して掘り下げた質問しました。「服には、なぜ柄物と無地があるのか?」、と。
これに対して大学生のお兄ちゃんは、「うーん……」と、言葉を詰まらせてしまいました。
クレヨンしんちゃんで5歳。未就学児へレベルを落としての回答は難しい
大学生のお兄ちゃんは、本当に勉強熱心です。学校の勉強のみならず、難しい本をたくさん読んだり、友人や家族と議論をしたりしています。
アルバイトでは、塾講師もしています。
そんな立派な大学生であっても、4歳児が納得できる回答をするのは難しかったようです。
そういえば、クレヨンしんちゃんのしんのすけは、嵐を呼ぶ5歳児。4歳はそれより、まだ幼いのです。
子どもは1〜2歳から片言で話しはじめ、3歳くらいから3語以上で話せるようになってくる場合が多いです。そして4歳になると、かなり会話として成立してきます。
幼い子どもに不慣れな大人は、会話ができるのでつい普通に話しかけてしまいがちです。でも、4歳や5歳の子どもの頭の中は、まだまだファンタジーなのです。
そんな子どもを相手にしつけたり教えたりする、保育園の保育士さんや幼稚園の先生は、ある意味特殊で高度なスキルを持っていると言えます。
もしあなたが、4歳児から「人間は、どうして生きているの?」と聞かれたら、何と答えますか。
4歳の鼓太郎は、相手を選んで質問をしている
今回、鼓太郎がこんなに難しい疑問・質問を次々と繰り出して、僕は驚かされました。なぜなら、ふだんはこんな高度な質問をしないからです。
パパには「鬼太郎と孫悟空とドラえもん、戦ったらどっちが強い?」と聞いたり、ママには「東京タワーとスカイツリーとビル、どれが高い?」と聞いたりしています。
4歳の鼓太郎は、人をみて質問のレベルを変えているようです。
そう考えると、4歳児の方が一枚上手!?
パパやる「教育」関連記事
家入一真さん、登校拒否・引きこもりを抜け出せたのは「親が機会を与え続けてくれたからだ」と語る
*もし、わが子が学校でいじめられて登校拒否になったら、あなたはどうしますか? 29歳で当時史上最年少でジャスダック上場を果たした連続起業家が、「そのとき親がすべきこと」を語りました。
14歳で前人未到の連勝を成し遂げたプロ棋士、藤井聡太・四段。乳幼児期の育児方針は「好きなことを好きなだけさせる」だった
*1歳で電車に夢中になり、3歳で積み木Cuboro(キュボロ)で何度も遊んだ。子供の「やりたい!」という自発的な興味を大切にして育てたそうです。