とても冷静で勇敢な4歳の女の子が、海外で話題になっています。
アメリカのミシガン州で、妊娠9ヶ月の女性が持病のてんかんで発作を起こしました。その危機を、そばにいた彼女の4歳の娘が、911(日本の119番)で救急車を呼び、お母さんとお腹の赤ちゃんを救ったのです。
4歳の娘、911(救急)との電話のやりとり。
Dispatch : 911
救急:はい、こちら911(救急)です。
Calise : This is Calise Manning. She’s shaking and she’s having a baby. My mom is really pregnant and she’s having a boy and she really needs help.
カリース:私の名前は、カリース・マニングです。お母さんが発作を起こしているんだけど、お母さんのお腹には赤ちゃんがいるの。お母さんは妊娠していて、お腹には男の子がいて、本当に助けが必要なの。
Dispatch : How old are you honey?
救急:お嬢ちゃん、歳はいくつ?
Calise : 4.
カリース:4つよ。
Dispatch : You’re 4?
救急:あなた4歳なの?
Calise : Yes, and I’m almost getting bigger. Mommy, help is on the way okay?
カリース:うん、私はどんどん大きくなっているわよ。お母さんを助けに来れる?
なぜ、4歳の子供が救急車を呼べたのか?
カリース・マニングちゃんのお母さんは「てんかん」の持病を持っていたので、母親は事態を想定して、娘が2歳のころより911の掛け方など、電話で助けを呼ぶ練習をしていたんだそうです。
娘に練習させていた母親、発作を起こしている母親を目の前に冷静に実行することができた4歳の娘。どちらも素晴らしいですね! カリースちゃんは「お母さんと一緒に救急車に乗れてよかった」と取材に応えたとのことです。
【参考】4歳児ができること。子供の発達。
幼児教育を行う「まいとプロジェクト」のウェブサイトに、「4歳の目標と目安」という記事が掲載されていました。以下、ページに掲載されている4歳児ができることを一部抜粋・引用します。
- お箸を自分で使うことができる。
- 自分の衣服の着脱が出来、脱いだ衣服をたためる。
- 鼻が出たら、自分でかんだ後にゴミ箱に捨てられる。
- 自分で排尿・排便ができる。
- 友達に興味を持ち、仲良く遊べる。遊びの中で必要な言葉が使える。
- 公共の場でのマナーを意識する。(静かにする、走らないなど他の人の迷惑を掛けない)
- 音楽に合わせて、歩く・走る・止まる・スキップができる。
- 平均台などの高さのある台を一人でスムーズに歩く事ができる。
- 名前・年齢・誕生日など「〜です」と質問に答える。
- 相手の目を見て話す事、聞く事ができる。
- 具体物を触り、言葉で表現をする。(硬い、柔らかい、フカフカ、ザラザラなど)
- 絵本や紙芝居に興味を持ち、集中して見る。
* 発達には個人差が必ずあります。その事をふまえ、出来なければいけないとは考えず、興味や刺激を与えていく為のヒントにしましょう。