小学校の体育・水泳の着替え、何年生から男女別になるの?

小学3年生、新年度の保護者会へ参加してきました。

1学期のスタートということで、校長先生・学年主任・担任の先生などから「3年生の過ごし方」についての説明がありました。

毎年、新年度最初の保護者会はとても濃密です。新たに購入が必要な学習用具、年間行事、授業の形式など連絡事項がものすごく多く、理解しながら聞き逃さないように必死……。

そんな中、ハッとさせられる案内がありました。

それは体育の前の着替えについてです。

体育の前の着替え、小学3年生から男女別に

小学3年生向けの保護者会で、「体と心」についての説明もありました。

小学3年生頃から、子どもたちの体は幼児体型から少年少女型への変わる。また、性の意識が芽生え、異性を意識するようになる。

その上で、体育の前の着替えについては、男女別になるとのことです(実際は同じ教室ですが、教室の真ん中にカーテンがあり、それを閉じて仕切ります)。

 

小学1年生・2年生、体操服の着替えは男女一緒

息子ら小学3年生に聞いたところ、2年生までは女子も男子も同じ教室で一緒に体操服の着替えをしていたそうです。

パパ
これまでずっと男女別だと思っていました。一緒だったんだ

 

ただし水泳の水着は、小学1年生から男女別

ただし、水泳授業の際の水着の着替えは、小学1年生から男女別だったそうです。

パパ
そこはホッとしました。幼児期のことですが、息子が通っていた保育園では「パンツの中はプライベートゾーン。人に見せるべきではない大切なところ」だと教えられてきました。

 

地域や学校によって対応は異なる

これは東京都世田谷区の某公立小学校での話です。

着替えの配慮については、自治体や学校によって異なります。文部科学省も「男女同室の着替えは何年生まで」というのは定めていません。

文部科学省は2006年6月、男女同室の着替えについて「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れがある」として各教育委員会に適切な対応を求める通知を出していたが、判断は自治体に委ねていた。

 

水泳授業の着替え、小学校低学年も男女別室にすべきか…「他人に裸見せない教育の必要性」国が議論:読売新聞 より引用

学校によっては、3年生でも男女同室の場合があるそうです。また、男女同室であっても、水着の着替えに関しては大きなタオルで体を隠すよう指導している学校もあるとのこと。

また、このニュース記事によると、男女同室の着替えを決めているのは自治体のようですね。たとえば、東京都杉並区や香川県高松市は全学年男女別室、東京都世田谷区や京都市は小学2年生まで同室、東京都台東区や大阪府堺市は3年生まで同室、など。

パパ
心と体の成長を踏まえて、きちんと配慮して欲しいですね。さすがに水着の着替えで男女同室はダメだと思います

更衣の配慮は、時代とともに変わっていく

東京都内の公衆浴場の混浴年齢が10歳から7歳に引き下げられます
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合ポスター

銭湯の話になりますが、最近、混浴年齢が変化しているのをご存知でしょうか。

都道府県の条例によってまちまちなのですが、僕が生まれ育った大阪では「混浴は小学3年生まで」だったと思います。「男子が女湯、女子が男湯に入れるのは小学3年生まで」ということです。

しかし、厚生労働省は令和2年12月10日付で「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と公衆浴場法を改正し、全国の自治体に示しました。

東京都はこれにならい条例を改正し、令和4年1月1日より7歳以上の混浴ができなくなりました(改正前は10歳以上)。

お子様とのご入浴について。公衆浴場法改正に伴い,当浴場では小学生から別浴をお願いしております。店主敬白

この写真は目黒区の某銭湯。「小学生からは別浴をお願いします」とあります。

パパ
子どもの性を守る・尊重するという意識が高まっています

 

LOVE IS LOVE

また、男女の違いだけでなく、LGBTQ(性的マイノリティ)への配慮も高まっていますね。小学校でも、保健体育の教科書で、LGBTや同性婚など性の多様性に関する記述が増えてきています。

2024年度から小学校の保健体育で使われる教科書はLGBTQなど性の多様性について、申請した全6社が取り上げて記述が大幅に増えた文部科学省の学習指導要領は「異性愛」が学びの前提で、性の多様性には触れていない。ただ、各出版社は、性的少数者のカップルを婚姻相当の関係と認める「パートナーシップ制度」が広がるなど、性の多様性への理解が社会全体で進んだことを踏まえて判断したという。

 

小学校教科書、来春から「LGBT」記述増える 多様性理解広がり:毎日新聞 より引用

 

こうした社会の変化踏まえると、小学校の体育の前の着替えについても、今後時代とともに変化していくことでしょう。子どもたちのことを一番に考えていきたいですね。

ちなみに海外に目を向けてみると、たとえばアメリカではそもそも体操服が無く、着てきた服で運動するそうです。「体操服をやめよう」なんて流れもあるかもしれませんね。

皆さんの周辺ではいかがですか? ご意見・ご感想などありましたら、ぜひお気軽に本記事のコメント欄やTwitterなどのSNSでお声掛けください。

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