全国、子育て中の男性の皆さん。毎日無事に過ごせているのは、なんだかんだ言って奥さんが支えてくれているからだと思いませんか。
本サイト「パパやる」では、《ママがいない日をどう乗り切るか》という記事を良く書いています。僕が一人で子供の面倒をみるときは本当にヘトヘトになりますが、学べることが多いからです。妻が入院したとき、断乳でパパが寝かしつけをするとき、保育園で急な発熱でお迎えに行ったとき、など。
でも、いくら妻がいないと言っても、せいぜい数日間。いつかは帰って来ます。
しかし、もし永遠に妻が帰ってこないとしたら……? 子育て中の父親の皆さん、想像してみてください。毎日、毎日、奥さんがいない日々を。パパと子供達だけで過ごす日々を。
NHK「ウワサの保護者会」に出演、3児のシンパパ。妻のガン宣告から2週間で帰らぬ人に
以前、パパやるでもご紹介した、NHK ウワサの保護者会 第33回「シングルファーザー奮闘!」を覚えていますでしょうか。妻との死別や離婚などを経て、シングルファーザーとして仕事・家事・子育てをこなすお父さんの特集です。
番組に登場したシングルファーザーの中で、妻と死別し、3人のお子さんを育てるライオンさん(仮名)に、僕はとても心を震わされました。
- 7年前、妻にガン告知。
- 妻は余命数ヶ月と宣告されるが、胃や肺に転移していたため告知からわずか2週間で亡くなってしまった。
- 夫であるライオンさんは仕事人間。家事・子育ては妻に任せていた。
- お子さんは、小学生、中学生、高校生の男の子3人。
- 家事・子育てのため、会社員を辞め、パートふたつを掛け持ちに。
- 妻の一周忌のときに納骨して、初めて女房がいないということに気づいた。毎日こなすことに一生懸命で泣くことも忘れていた。
番組放送当時、高校三年生だった長男さんは、「小学校5年性でお母さんが亡くなって、そこから今まで成長できたのは本当にお父さんのおかげやと思っています」と語っていました。
父と子供達の絆。とても感動しました。
その後、ライオンさんこと、木本 努さんと知り合えました
番組放送から数ヶ月後、僕はシングルファーザーのライオンさんこと、木本 努さんとFacebookを通じで知り合うことができました。
木本さんは京都にお住まいです。僕は東京在住ですので、実際に会ったわけではないのですが、メッセージのやりとりをしたり、木本さんのブログを拝見したりしています。
木本さんは現在、NPO法人「京都いえのこと勉強会」を設立し、父子家庭でがんばるお父さんのために、お弁当の作り方を教える「料理教室」や、ボタンのつけ方や給食のエプロンがやぶれたときの補修の仕方などを教える「洋裁教室」などを開催しています。
奥さんと死別されたときは、会社を辞め、パートふたつを掛け持ちしながら、3人の子育てをし、泣く時間もなかった……と言っていた木本さんが、今や、父子家庭のお父さんをサポートするまでになっておられたのです。
その行動力たるや、凄すぎて言葉が出てきません。
そんな木本努さんが、11月26日に京都市で講演会をおこないます。シングルファーザーでなくても参加は可能。子育中のお父さん・お母さん、子育家庭支援事業に関わる方が対象で、参加費も無料です。
京都周辺で子育てに奮闘するパパやママ、ぜひ木本さんのお話を伺ってきてはいかがでしょうか。詳しい内容は以下をごらんください。
お父さんから、おとうさんになりました 〜地域はつながりの原点〜
講師:木本 努(きもとつとむ)氏
NPO法人 京都いえのこと勉強会 理事長
家事も子育ても全部父親が担わざるを得なくなったとき、誰もが戸惑い、これまでの日常を変えざるを得なくなることと思います。しかしその中で、子ども、子育て、そして自分自身を新たに知ることができた、そんな体験をお話ししていただきます。
これまでの木本さんの講演会でも「パパに聞かせたい」「聞いてよかった」との声や、なかには涙する方も。
お父さんにも、お母さんにも、子育てにとって大切なことが感じられる。そんな講演会です。
- 日時:2016年11月26日(土)
午前10時30分〜12時 - 場所:京都市葵児童館
北山ふれあいセンター1F研修室 - 対象:子育中のお父さん・お母さん、子育家庭支援事業に関わる方など
- 参加費:無料
*託児所あり。絵本の読み聞かせや映画会も行なっています。受付時にお申し出ください。
当日、直接会場にご来場ください。
[お問い合わせ・会場案内] 京都市葵児童館
京都市左京区下鴨北野々神町26
北山ふれあいセンター内西側1F
TEL:075-708-7760
<最寄駅>
地下鉄北山駅徒歩6分、松ヶ崎駅徒歩6分
市バス野々神町すぐ
木本努さんプロフィール
京都市左京区下鴨在住。
会社の代表になるなど仕事一筋の生活を送っていたが、7年前に余命宣告から12日後、突然の妻の死により、育児と家事を一人ですることに。幼い子ども3人と向き合うためキャリアを捨て専業主夫となった。
現在は父子家庭支援の「NPO法人京都いえのこと勉強会」を設立し理事長に就任。主夫になって苦労した料理・裁縫の教室を開催しています。その活動が注目され、新聞や雑誌、テレビなどでも取り上げられ、全国あちこちで講演会を行なっています。