息子がいる保育園の4歳児クラスより、保護者にミニアンケートが配られました。
- 「子どもになって欲しい姿は?」
- 「子どもに言い聞かせたいことは?」
このアンケートが配られた理由は、「今度の保護者会での議題にしたいから」というものでした。4歳児クラスには、4〜5歳の子ども達がいます。この年齢の子どもは言葉が上手になりつつあり、ちょっと難しいわがままを言うようになりがちです。
でも、わがままってダメなのかな?
なぜ親は、子のわがままに悩むのだろう?
それは「子どもにこうなって欲しい」という、親としての想いがあるからではないか。そう仮定し、子育てについて保護者会で話し合うことになりました。
次の保護者会へは、わが家からは父親である僕が出席する予定です。そこで嫁さんから、「このアンケートは、パパの気持ちを書いておいてね」と言われました。
……でも。
息子になって欲しい姿が、僕には何も浮かばないのです。
自分の人生を描くのは、自分自身
息子は、人生という真っ白なキャンバスを持っています。
そこに筆を走らせるのは自分自身です。「親が子どもにあれこれ口出しをしたり、一方的な期待をかけたり、コントロールしようとしたりすべきでは無い」と、5歳になったばかりの息子の父親である僕は考えています。
何をどう描くのか?
それは、自分自身で見つけて描く他ありません。
そして、それが大切なことだと考えています。
人生は自分で描くのもだと考えているから、親である僕は「子どもになって欲しい姿」が思い浮かばないのです。「お父さん! 僕は今、〇〇が好きなの」と、息子から言われるのを待っています。
最近、息子はパパ友から5歳の誕生日プレゼントに頂いた本、「戦うムシ大百科 ムシ最強王決定戦」に夢中です。昨日は、パパがサソリ役、息子がアリ役を演じて、戦いごっこをしました。僕はサソリの動きが下手だったらしく、息子から2度も「こうやってやるの!」と厳しい演技指導を受け、少しサソリの動きが上達しました。
このように、息子の声に耳を傾けています。
保育園や日常には、刺激がたくさん!
息子は、公立の認可保育園に通っていて、そこはありがたくもとても素晴らしい保育園です。
なぜなら、息子は保育園を楽しんでいるからです。
「おはようございまーす!」
と、元気いっぱいに登園しますし、
「パパーっ!」
と、お迎えに行った時は、いつも笑顔です。
保育士さんは、息子のことをしっかりと見てくれています。園での様子を日々お話してくださったり、連絡ノートに書いてくださったりします。また、親が心配事を伝えたときは、真摯に相談に乗ってくれます。
保育園での日々の遊び、食事、お昼寝、お出かけ、季節の行事……など、活動は盛りだくさんです。息子は保育園生活を通じて、友達づきあいを経験したり、自分の好きなことや嫌なことなどを見出したりしています。
また、家庭内にも楽しみはたくさんあります。息子がずっと積極的なのは料理です。1〜2歳の頃から料理を始め、4歳には自分一人で美味しい卵焼きを作れるようになりました。また、パパと一緒に作るチャーハンやオムライスも大好きです。
週末には、お友達と公園で遊んだり、ときには遠出をすることもあります。先週末は、友人家族が潮干狩りに誘ってくれました。生まれて初めての体験です。
息子は共働き夫婦のわが家に生まれ、両親の慌ただしい生活に翻弄されながらも、日々の生活のなかで様々な体験をし、刺激を得ているのです。
親の想いより、子どもの気持ちファースト
保育園や家庭生活のなかで、沢山の経験をしています。そんな中から自分の好きなことを見出せたのなら、それに熱中させてあげたいです。父親である僕としては、子ども気持ちに寄り添って、のびのびと育てたいですね。
今風にいうなら、子どもの気持ちファースト。
親の想いより、子どもの気持ちを優先したい。
好きなことを親から応援してもらえる幼児体験は、自分の幸せを自分でつかみとれるチカラになると考えています。また、いずれは後輩を応援できる、人生の先輩にもなれるかも知れません。
子どもが成長するにつれて、周辺家庭の「しつけ」や「習いごと」などに焦りを覚えることもあると思いますが、僕はゆったりと構えています。せっかちになるよりも、その時々の興味関心に夢中になれるって、幸せな人生じゃないですか。
母親に優しい子になって欲しい
さて、冒頭の質問。
「子どもになって欲しい姿は?」
あえて言うなら、母親に優しい子になって欲しいです。
思春期になると、母親に暴言を吐く男子がいます。親に反抗するのは成長の自然な姿なのですが、行き過ぎる子がいるのです。僕自身の子どもの頃の体験なのですが、お母さんをボロクソに怒鳴り散らす同級生がいました。家に遊びに行くたびにその姿を目の当たりにするのですが、結構キツかったです。
そのお母さんは優しい人なのに、そこまで言わなくても……と。
僕は息子に、「かっこいい男って何やと思う? それは女を守る男や。この家で女は誰や? そう、ママやろ。だからママを守る男はかっこええんや」と、4歳の頃から教えています。
価値観が移ろいやすい時代においても、これだけ守ってくれたら、まぁそんなに道は外さないかな、と思っています。
【補足】夫婦の考え方は違う……けど良いんです
僕の呑気な考え方は、おそらく嫁さんとは一致していません。
嫁さんは積極的です。
父親が待ちの姿勢だとすれば、母親は攻めの姿勢です。
夫婦で幼児教育について話をすれば、意見が合わず、ときに口論になることがあります。
でも、それで良いのです。
考え方が違うからこそ、あとで冷静になったときに自分の意見を客観視できるからです。考えを否定されるとムカッとしますが、あとから「一理あるな」と思うことがあります。僕たち両親も成長過程という訳です。
ちなみに、息子に「お母さんに優しくしろよ!」と改めて言ったら、「パパも、ママに偉そうに言うことがある」と指摘を受けてしまいました。
……ハッ!
親子で、お母さんに優しくするよう頑張ります。
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