いじめではなく、行き過ぎた行為。生徒から反省の機会を奪う学校・教育委員会

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「教育者こそ、罰せられろ!」

冒頭から怒りの声を上げましたが、これは今の僕の気持ちです。今回は、女子生徒の「いじめ」に関する、不快なニュースをご紹介します。

先日、女の子がいじめられて泣いている映像がツイッターに投稿され、炎上しました。

具体的には、ひとりの女子が顔に落書きをされ、その子が泣いているようすをスマートフォンで動画撮影をしながら、3人の女子がはやし立てている映像です。顔にはおでこに「卍(まんじ)」の文字と、頬には卑猥な言葉が大きく書かれていました(*1)。

これに関して、J-CASTニュース編集部が独自取材を行なっています。

*1. 元の動画は削除されましたが、コピーされて、誰かが再度アップロード。完全に削除するのは不可能な状態に陥っています。

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「いじめではなく、行き過ぎた行為」と、中学校と教育委員会

3人でひとりをいじめている

以下、J-CASTニュースの記事より一部引用。

 


“ 女子生徒らが通う中学校や市教委に20日に取材して聞いたところによると、生徒らは、17日の学校などの聞き取りに、小学6年だった17年冬に動画を撮影したと説明した。

(中略)

 学校側は動画の生徒に何度も確かめたが、生徒は、ペーパーをもらっており、いじめではないと聴き取りに話したという。

 4人を含めた生徒らが、過去にどういう動画を撮ったか見せ合い、その中で、4人以外の生徒がアップしてしまったそうだ。

 中学校や市教委では、動画の生徒への落書きについては、「いじめではなく、行き過ぎた行為」だとして生徒らを指導したことを明らかにした。また、動画をツイッターに投稿した生徒についても、同様な理由で指導したとしている。

少女の顔に「性的な落書き」動画拡散 教育委員会「いじめでなく、行き過ぎた行為」:J-CASTニュース


 

要は、こういうことです。

生徒の言い分
「顔に落書きをしたけど、最後に拭き取り用のペーパーを渡したので、いじめではありません」

学校・教育委員会
「いじめではなく、行き過ぎた行為、ということですね」

いじめを、いじめだと認めない教育者

みんなで一人を仲間外れにするいじめ

この問題、諸悪の根源は「教育者」だと、僕は考えます。

小学6年生・中学1年生のあいだに起きた今回の問題ですが、生徒たちは、まだ12〜13歳。思春期に入りはじめたばかりの、心身ともに未成熟な子どもです。

「あいつは、いじめてもいい奴なんだ」
「キモいから、いじめられて当然だ」

そんな、怖ろしいことを考えてしまう世代です。「いじめ」のパターンとして、クラス全員で無視とか、暴力を振るうとかって、ありがちですよね。

でも、ひとりの生徒に対して、寄ってたかって身体や心に危害を加えるというのは、異常事態です。

こうしたいじめ行為を、大人になってから「あのとき悪いことをしたな」「見て見ぬ振りをしてしまったな」「自分がいじめられるのが怖くて、いじめに加担したな」などと、後悔するのです。

そんな経験をした大人は、今度は子どもたちに「いじめはよく無いことだ」と教える義務があります。それが教育者ならなおさらです。

でも、今回問題となった中学校や地域の教育委員会は、「いじめではなく、行き過ぎた行為」だと判断したのです。

教師などの教育者が、「最後にペーパーを渡せば、顔の落書きはいじめではない」と判断をくだせば、生徒は反省することはないのです。後悔もなければ、更生もしない。

むしろ、子どもたちから反省の機会を奪っていると言えるでしょう。

これで教育者といえるのか!

いじめの定義 いじめられた児童生徒の立場に立って判断

泣いている女性

いじめの問題に対する施策を行う文部科学省は、いじめを以下のように定義しています。

 


「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。


 

「殴ったらいじめ」「無視したらいじめ」など、いじめかどうかの判断は行為ではありません。やられた者が、心や身体に苦痛を感じたら、それはいじめなのです。

先の、顔に卑猥な落書きをされた女の子は、顔を手でおおって泣いていました。

そんな姿を見て「心や身体に苦痛を感じていない」と言えるでしょうか。これを「いじめではない」と判断した教育者に、憤りを感じます。

 

いじめから子供達を守る大人

大人へ

子育て中の皆さんも、ぜひ覚えておいてください。

心身に苦痛を感じている子どもがいたら、それは「いじめ」です。

目の前で見かけた場合は、すぐに止めましょう。また、見て見ぬ振りもやめましょう。大人は子どもの手本になってください。

子どもの頃は怖かったことも、今ならきっと勇敢に行動できるはず。

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