中学受験をしないと決めた理由

中学受験はしない」と決めた、小学6年生のお母さんと先日お話しました

僕は小学2年生の男の子がいる父親です。息子が小2に上がってから、同級生の保護者間で中学受験の話題が増えました。なぜなら、中学受験を狙う親御さんは、小学3年生の終わりからSAPIXや日能研など受験に特化した進学塾へ通わせるのが一般的だからです。

しかも、進学塾には入塾テストがあり、そのための勉強を小学2年生頃から本格的にはじめたり、1〜2年生から進学塾へ入学させたりする親御さんも多くいるので、必然的に話題に上がるわけです。

とはいえ、小学校低学年は友達同士で遊ぶのが楽しくなりはじめる頃。学校でドッチボールやかくれんぼをしたり、好きなゲームやアニメの話題で盛り上がったり、放課後や土日に遊びの約束をしたり。僕個人的には「最高に微笑ましいなぁ」と成長を見守っています。

■パパやる関連記事
小学2年生、友達関係のことで考えたり悩んだりするようになった

親から自立した人との付き合い方を経験し始める時期に、遊びよりも塾を優先させるなんて大丈夫なのかな……と思ってしまいます。

今の僕の想い子ども本人が、勉強が得意・大好き! 親としても子どもの学習をサポートしてあげられる能力・時間・お金だったりがある! そんな状況であれば、積極的に中学受験へ挑んでも大丈夫なのだろうなと思います。ただ、子どもの特性をあまり考慮せず、塾漬けの道へ進ませるのには不安を覚えます。

中学受験に関しては、皆さんいろいろな考え方があるかと思います。この記事では、わが子を地元の公立中学校へ進ませると決めたという子育ての先輩から聞いた話をお伝えします。

中学受験、入学後の生活に馴染めないかもしれない

小学6年生のお母さん
受験で入学した中学校が、子どもに合うかどうかわからない

確かにそうです。ハッとさせられました。受験勉強で合格し、入学した中学校が、子どもにとって最適な環境かどうかはわかりません

授業について行けず学力の問題を抱えてしまったり、そうした中で劣等感を抱いてしまったり、いじめに遭ったり……。

中高一貫校の受験に関して、こんな意見もよく耳にします。

「先に苦労しておいて後で楽をするか、それとも中学生になってから高校受験でしんどい思いをするか」

中学受験後に楽ができるのは、勉強が得意な子です。

よりハイレベルな学力を追求する進学校において、「入ってしまえば後は楽」ということが全員に当てはまる訳ではありません。最近では、中高一貫校に入ったものの成績が落ち込んだままで浮上できない『深海魚』というキーワードも話題です。

親が決めた進路、学校でつまづいたときに親のせいにしてしまうかもしれない

小学6年生のお母さん
中学校生活でつまづいたとき、親のせいにしてしまう

「中学受験は親の受験」
「中学受験は親が9割」

こんな言葉を聞いたことはありませんか。

中学受験は親子が一丸となって取り組む必要があると言われています。一緒に目標を立てて、日々のスケジュールを管理し、心身ともにサポートしてあげないといけないからです。

そんな中、中学受験をする・しないを含め、進路決めにはどうしても親の意見が入ってしまいます。

そのため、進学した先で行き詰まったとき、「親の言う通りにしたせいで、こんな目に遭ってしまった」と考えてしまうことは十分考えられます。

子どもにとって良かれと思って決めた進路。小学生にとっては、まだまだ自分の意志で決断したとは言えないのかもしれませんね。

自分の意思で進路を決める、高校から受験をさせたい

小学6年生のお母さん
自分で決めた進路なら、後悔しても親のせいにはしない。高校受験からで良いと思っています

小学6年生のお母さん、現時点の想いとして「中学受験はさせず、高校選びを自分でさせてあげたい」とおっしゃっていました。

親として何もサポートしないという意味ではありませんよ。受験は子どもの意志でするものであり、親としてはその子どもの頑張りを応援したいということです。

自分で志望校を選んで、
そのために勉強して、
受験合格を目指す!

そうすることで、その先で何か悩みや後悔することに直面しても、自分が考えて決めたことなのだから、自分の課題として向き合うことができます

親のエゴになっていませんか? 子どもの特性を見て応援してあげたい

勉強が好きな子と、勉強が嫌いな子

以上が、小学6年生のお母さんから聞いた話です。

そのお子さんが通う公立小学校は東京都世田谷区にあり、児童の半数以上が中学受験をするとのこと。つまり中学受験をしない方が少数派。そんな中、わが子と向き合い、進路を考えたとのことです。

ちなみにそのお子さんは、地域の商店街ではマスコット的(?)に愛されているそうで、馴染みのお蕎麦屋さんや中華料理店へ一人で入ると、「いらっしゃい!」ではなく「おかえり〜」と言われるそうです。高校生や大学生などアルバイトができる歳になったら、地元の商店街で働きたいという夢も持っています。

今回、小学6年生のお子さんがいらっしゃる女性とお話させてもらいながら、子育てや親子のあり方について、いろいろなヒントを頂くこととなりました。

ありがとうございました!

 

僕自身、まだ小学2年生の親ですが、それでも授業参観や習い事などで子ども達を見ていると、勉強が好きだったり、得意だったりする子っているんです。「そこまで頑張らなくても良いんだよ」「習い事をやめても良いんだよ」と、親が説得するほどに勉強熱心な子が。

そうしたお子さんが「進学塾に通いたい」「中学受験をしたい」と言うのであれば、応援してあげれば良いでしょう。

でも、勉強以外のことに興味があるのにそれをやめさせたり、勉強が苦手だったりするのに無理に進学塾へ通わせたりするのは、子どもにとってはストレスになります。親が喜んでくれると、それを糧に頑張ってくれる子もいますが、それでもやっぱり無理をしているはずです。

子どもの特性をあまり考慮せずに中学受験を進めると、子どもが劣等感を覚えたり、家庭不和になるリスクがあります。

何事においてもそうなのですが、親のエゴになっていないかどうか内省しながら、わが子としっかり向き合うのが大事だと僕は考えています。子どもの「やりたい」を応援してあげたいですね。

以下の関連記事ですが、僕の甥っ子は公立中学校在学中に勉強に興味が湧きました。親は一度も「勉強しなさい」と言ったことが無いそうですが、子どもが自主的にどんどん勉強を始めたとのこと。子どもの興味を応援してあげたわけです。その後、地域の難関高校や大学にも合格し、現在は高校の英語教師をしています。

よかったら読んでみてください。

パパやる「受験」関連記事

滑り止めで関学に入った甥っ子のはなし。親は一度も「勉強しろ」と言ったことがない

1990年前後の中学受験ブーム世代が親になりブーム再来。祖父母も惜しみなく資金援助

中学受験前、6年生3学期(1月)に小学校を休ませる家庭の割合【東京都世田谷区周辺事情】

【入試・就活】お勉強だけできれば良い日本、ボランティア活動が必須のアメリカ

なぜインド人は世界で大活躍できるのか? 学力だけでは無いカオス教育の圧倒的強さ

コメントを書く

ここにコメントを入力してください
ここにあなたのお名前を入力してください(本名でなくてもOKです)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください