こんな子どもの飛び出しは避けられない! トライブレコーダーが撮影した恐怖の瞬間

年齢別の歩行中の交通事故統計によると、「7歳」の死傷者が最も多くなっています。

最も多いというより、突出して7歳児の交通事故が多いです。小学1年生が最多で、6年生になると4分の1にまで減少します。

一体なぜなのか?

卒園・入学式を控えている、小学1年生のお子さんがいらっしゃる、そんなご家庭に向けて「お子さんの交通事故が少しでも減れば」と願い、今回の記事をお伝えします。

小学生が信号の無い道路へ飛び出し!


歩行者と自動車が接触し、死亡・重症など重大な事故に至った場合、世間の多くは車のドライバーを非難することでしょう。

「油断していたんだろ」
「スマホを見ていたのでは!?」
「スピード出しすぎ!」

……など。

しかし、もしあなたが車を運転中に、突然目の前に小学生が飛び出してたら、とっさに急ブレーキを踏み、事故を防ぐことができるでしょうか?

ドライブレコーダーが捉えた決定的瞬間を、ご自身のTwitterにアップされていた方がいました。ギリギリ事故にはいたっていませんので、目を背けずにぜひご覧ください。

歩道から小学生が猛ダッシュ! あなたは事故を防ぐ自信がありますか?

ドライブレコーダーが捉えた小学生の飛び出し

片側一車線の見通しの良い道路。信号もない道を、ふつうに運転しています。

 

ドライブレコーダーが捉えた小学生の飛び出し

右の歩道に、ランドセルを背負った小学生が歩いているのがわかるでしょうか。反対車線の歩道なので、ドライバーとしては注意すべき対象ではなさそうに思うのですが……。

 

ドライブレコーダーが捉えた小学生の飛び出し

えっ! 突然小学生が道路へ向かってダッシュ!!

立ち止まったり、周りを確認したりする様子は一切なく、パッと飛び出そうとしています。

 

ドライブレコーダーが捉えた小学生の飛び出し

ドライバー(女性)が、「どわぁーーーーっ!」と叫び声。

幸い衝突しなかったようですが、ドライバーは震える声で「大丈夫かい……?」「当たってない? 怪我してない?」と、小学生に声をかけます。

 

ドライブレコーダーが捉えた小学生の飛び出し

ドライバーは、「とはいっても、放っていくわけにもいかんわ、これ」と言いながら、車を端に駐車。映像はここで終了です。

このドライバーは、よく停まったと思います。もし自動ブレーキが付いていなかった場合、あなたはこの場面でブレーキを踏める自信はありますか? 怖すぎます。

【6歳・7歳・8歳】歩行中の交通事故が最も多い理由は、小学校入学

画像参照元:歩行中の交通事故、死傷者は小1突出 外歩きの経験浅く:朝日新聞デジタル

朝日新聞が、公益財団法人「交通事故総合分析センター」に依頼し、事故データを分析。その結果が報道されました。

歩行中の交通事故の死傷者は小学1年生が際立って多い。

(中略) 2015年までの5年間に、歩行中の事故で死傷した小学1年生は8944人(死者は30人)。入学を機にぐんと増え、6年生になると4分の1になる。

歩行中の交通事故、死傷者は小1突出 外歩きの経験浅く:朝日新聞デジタル

5歳と6歳の差を見てください。急増していますよね。

6歳といえば、小学校に入学する年齢。小学1年生はに6歳と7歳がおり、小学2年生が7歳と8歳がいます。この小1・小2に事故発生が集中しているのです。

朝日新聞は、「小学校の入学を機に親から離れての行動が増える一方で、外歩きの経験が浅く危険を認知する力がまだ十分でないことなどがうかがえる」と記事内で解説しています。

保育園や幼稚園では保護者が送迎をしますが、小学校になると自分で登校下校をしたり、ときには友達と公園に遊びに行ったりもします。小学校入学をきっかけに一人歩きする機会が増えるのですが、まだこの年齢では「何をしたら危ないか」をイメージする能力がまだ十分成長していないのです。

親としては、子どもを過信せずに道路の危険性を教えて行かないといけませんし、ドライバーは改めて子どもは急に飛び出すということを肝に命じておきたいです。

9歳から歩行中の交通事故が減る理由は?

また、9歳になると歩行中の交通事故がガクンと減ります。この理由については、実践女子大学の松浦常夫先生が発表している「子どもの飛び出し事故の事例分析」という論文にわかりやすく書かれています。

要点をまとめると

  • 9歳以上になると、走らなくても早く歩けるようになる
  • 9歳以上になると、安全確認能力が向上する

と言うことです。

 

なぜ、子どもは道路に飛び出すのか?

手を挙げて横断歩道を渡る小学生
止まる、見る、歩く

では、なぜ8歳以下の子どもは走るのか?

それは「歩くより走った方が安全だ」と考えてしまうからだそうです。

ゆっくり歩くより、ダッシュで渡った方が良い。「いやいやいや、その前に安全確認は!?」と思ってしまいますよね。8歳以下は、なかなかそうは思えないのだそうです。

松浦先生は、幼児や小学年低学年の事故防止策として「止まる、見る、歩く」が効果的だとしています。

わが家の息子は2歳ですが、保育園で「横断歩道は手をあげて渡る」と教えられています。そのため僕と外歩きするときも、「はい、手をあげて!」というと、ぴょこんと手をあげます。これって、ドライバーに見えやすいようにするという目的もありますが、子どもに「道路や交差点を渡るときは注意するんだよ」という意識付けにもなるんですね。

止まる、見る、歩く。

子どもの一人歩きが増える小学校へ入学する前、そして入学後も、徹底してお子さんに伝えましょう。

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