インフルエンザの予防接種を受けていたのに感染
腰痛が再発したと思い、病院へ行ってきました。
すると、まさかのインフルエンザ!
痛みのほとんどが腰でしたが、ほかにも全身の節々が痛んだり、右耳の裏にチクチクとした痛みもあったためインフルエンザを疑われ、検査をするとインフルエンザA型に感染していたのです。
1ヶ月ほど前、家族全員で予防接種をちゃんと受けていたのに。
とにかく、2歳の息子と嫁さん、それとここ数日間のあいだに会った人に感染していないことを祈るばかりです。
厚生労働省が発表する統計によると、今季のインフルエンザ患者は累計でおよそ400万人。最新の平成29年第2週(平成29年1月9日から1月15日まで)の1週間では、およそ99万人が発症しています。現時点で日本人の3%以上がインフルエンザに感染・発症し、今もなおその数は増え続けているのです。
インフルエンザの予防接種は、発症時の重症化を防ぐ
僕はかつて、インフルエンザの予防接種を受けていませんでした。わざわざ出勤前に病院へ行くのが億劫だったのと、予防接種が健康保険適応外で5,000円程度の費用がかかるのと、大人になってから一度もかかったことが無かったからです。
しかし、8年ほど前の2008〜9年頃、僕はインフルエンザを発症しました。突然、39度台の高熱が出て、全身が気だるく、かなり辛い経験をしました。歩いて10分ほどの病院へ行くだけでも、ふらふらで大変だったのを今でも覚えています。
以来、あんな思いはしたくないと、毎年定期的にインフルエンザの予防接種を受けるようになりました。「インフルエンザの予防接種は受けない方が良い」という方もいますが、わが家では家族全員、息子は1歳になってから予防接種を受けています。
インフルエンザの予防接種は、100%感染防止してくれるわけではありません。僕が今回受診した病院では、担当の医師が「私は毎年感染していますよ」とおっしゃっていました。やはり、連日インフルエンザの患者を治療していると、いくら注意していても感染してしまうようです。
では、どうせ感染するのだから、予防接種は受けても受けなくても同じなのでは? と考える方もいるでしょう。
インフルエンザの予防接種は、「発症時に重症化させない」という役割もあります。
そのおかげか、僕は今回のインフルエンザはそれほどひどくありません。診察時、発熱は38.3度でしたし、タミフル(*1)とカロナール(*2)を一度服用しただけで、数時間で体温が37度台前半まで下がりました。全身の節々が痛かったり、倦怠感があったりしますが、高熱でうなされるほどではありません。
インフルエンザは様々な型があるので、8年前の感染時とおなじ条件ではありませんが、今回は随分マシです。そもそも腰痛だと思って病院へ行ったほどなので。
*1. タミフル – A型およびB型のインフルエンザウイルス感染症を予防食べるまたは治療する薬です。インフルエンザウイルスに感染した細胞からウイルスが離れるのを妨害して、増殖を抑えます。
*2. カロナール – 痛みを抑えたり、熱を下げる薬です。中枢神経に作用して、痛みの感受性を下げたり、体温調整中枢に作用することで、鎮痛、解熱作用を示してくれます。
もし子供がインフルエンザを発症すると、保育園はいつまで登園できないの?
夫婦共働きで、子供を保育園に預けているご家庭は、お子さんへの感染は大きな不安でしょう。発病すると当然保育園には登園できませんが、保育園の対応は認可、認可外、公立、私立などによって様々な規定が設けられているようです。
うちの息子は世田谷区の公立認可保育園に通っていますので、その場合の登園許可規定について少しご紹介します。学校保護法に基づいて規定されていますので、ある程度標準的なルールかと思います。
以下、平成26年度4月配布の「世田谷区 保育園のしおり」より引用。
インフルエンザは、発症後5日を経過、かつ解熱後3日を経過するまで(潜伏期間1〜7日)
学校保護法に基づき、伝染病にかかったときは出席停止
- 病気やからだに異常があるときはお休みしてください。
- 前夜発熱や下痢、嘔吐などからだに異常があった時には、早めに医師の診察を受けるとともに、細かく状態を連絡してください。
- 保育中に発病した場合は、保護者に連絡します。状況に応じてお迎えをお願いすることがあります。
- 学校保護法では、伝染病にかかったときに出席停止の指示をしなければやらないことになっています。保育園でも登園を控えていただくことになります。病気が治って登園するときには、医師の許諾を得て、「登園許可について」を提出してください。
- 保育園では原則、薬はお預かりできません。ただし、慢性疾病により薬の使用が必要な場合はご相談ください。
- ご家庭や近所で伝染性の病気やアタマジラミ等は発生した場合は、速やかにお知らせください。
- 予防接種・健診を受けた後は、ご連絡ください。
最後に、インフルエンザの基本的な知識をつけたい方は、この動画を見てみてください。一問一答形式でわかりやすいですよ。
健康な大人とは違い、子供はインフルエンザの症状が重くなりやすいと厚生労働省は伝えています。子供が発症したときは決して油断せず、十分注意をして様子をみるようにしましょう。