【世界で10例目】妊娠中に子宮頸がん摘出。母子とも無事!

妊娠中に胎児を母体に残したまま、早期子宮頸がんの病巣を摘出するという手術が新潟市の新潟大医歯学総合病院で2例行われ、2人とも成功した、という報道がありました。

[quote_box_center]2人はいずれも30代で、カナダに住む女性と、堺市の女性。

カナダ在住の女性は不妊治療中にがんが見つかり、妊娠15週目の昨年11月27日に手術した。堺市の女性は17週目の同12月27日に手術を受けた。

榎本教授によると腫瘍の大きさはいずれも2センチ前後。がんのある子宮頸部だけを切り取る「広汎子宮頸部摘出術」を、カナダ在住の女性は約7時間半、堺市の女性は約6時間にわたって受けた。

子宮頸がん妊婦に胎児残存手術:新潟日報モアより一部引用[/quote_box_center]

 

現在、妊婦は良好で、37週目に帝王切開で出産する予定。

ちなみにこの手術の執刀をおこなった榎本隆之教授は、今回で3例目。前回は2010年、大阪大医学部付属病院(大阪府吹田市)にて国内初で成功させ、世界でこの3例を含め成功例は10しかないとの事。

妊娠中に流産を起こさず子宮のガンを摘出するというのは、相当難易度の高い治療なんでしょう。治療方法については詳しく書かれていませんが、妊娠期間中はより確実にガンをたたく為の抗がん剤投与や放射線照射による治療はおこなわず、外科的手術のみでしっかりと治療しないといけない難しさもあると思います。

11月27日で妊娠15週目であれば、帝王切開予定の37週目は3月の第1週。そしてもう一方の12月27日に17週目は、4月の第1週目あたりでしょうか。どうぞ母子とも無事で、ご出産を迎えられるよう願うばかりです。

 

晩婚化にともない、病気のリスクが高まっている。

[quote_box_center]榎本教授は「子宮頸がんは近年、30代の女性に急増している。初婚年齢の高齢化に伴い、妊娠を契機に子宮頸がんが見つかるケースが増えている。出産を強く望む患者にとって、治療の新たな選択肢になりうる」と話している。

子宮頸がん妊婦に胎児残存手術:新潟日報モアより一部引用[/quote_box_center]

やはり高齢出産というのは、様々リスクを伴うようです。

近年、人間の寿命が伸び、結婚の時期も遅くなりました。一昔前であれば、20代前半で初産される方も沢山いたでしょう。しかし、寿命が伸びても、身体の老化も先へ伸びたという訳ではないのでしょう。

厚生労働省が発表した、平成23年度の統計データによれば、初産は年々高齢化しているのがわかります。

[quote_box_center]■第1子出生時の母の平均年齢の年次推移
昭和50年 25.7 歳
昭和60年 26.7 歳
平成7年 27.5歳
平成17年 29.1歳
平成20年 29.5歳
平成21年 29.7歳
平成22年 29.9歳
平成23年 30.1歳

厚生労働省「平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況:結果の概要」より引用[/quote_box_center]

今の社会において、若くして結婚し、さらに子どもを持つというのは、難しい問題だと思います。政府も少子化対策として、保育所の拡充、女性が働きやすくする為の法整備などを行っていますが、晩婚化への歯止めはまだまだ掛かっていません。

医療の発展は素晴らしいことです。しかし、医療に頼りすぎずに、これからは『子どもを生みやすい、そして育てやすい、街や社会をつくる』ことが大切だと思います。