よその子どもを呼ぶときは、日頃から下の名前で。苗字は離婚で変わることがある

よその子どもの名前を呼ぶとき、どんな呼び方をしていますか?

たとえば「佐藤春子」さんの場合はどうでしょう。下の名前の「はるこちゃん」「はるちゃん」。もしくは、苗字の「さとうさん」がありますね。

でも子どもの名前を呼ぶときは、可能であれば下の名前で呼ぶ方が良い、と僕は考えています。

その理由は……。

離婚・再婚で、子どもの苗字が変わることがある

両親の離婚で、狭間に立たされる子ども

下の名前で呼んだ方が良い理由は、離婚や再婚をして苗字が変わることがあるからです。

離婚は、各々に事情があるので仕方がありません。婚姻関係を無理に継続するより、離婚した方が良い場合もあるでしょう。僕個人的にも、離婚には否定的ではありません。

ただ、離婚は親の都合ですので、子どもへの負担は極力少なくしたいものです。そこで、子どもに対しては、できれば日頃から「下の名前」で呼ぶようにしておいた方が優しいと僕は思うのです。

苗字は変わることがあっても、下の名前は改名しない限り一生変わりませんからね。

いじめ対策・ジェンダー教育、小学校で苗字で呼ぶのが広まっている

北野さんをいじめる生徒と、それに気づいて驚く先生

しかし近年、「苗字にさん付け」が増加していると言われています。

「あだ名はいじめの原因になる」
性差別にならないよう《ちゃん》《君》付けはしない」

などが理由です。

実際、生徒指導規程に「あだな禁止」を明記している公立小学校もあります。児童同士が「さん付け」で呼び合っているのです。

必ずしも「苗字+さん」とは限りません。「下の名前+さん」の場合もあるでしょう。しかし先生は「苗字+さん」で統一していると思いますので、苗字で呼ぶ場合が多数を占めるのでは考えられます。

苗字呼びは、離婚・再婚時に当事者や児童に多少なりとも動揺を与えるのではないでしょうか。

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アメリカではファーストネームで呼ぶのが基本、むしろマナー

アメリカ人と日本人が会話

少し話は変わって、アメリカについて。

アメリカは、昔も今も離婚大国です。近年、離婚率は低下傾向とのことですが、それでもおよそ2組に1組の夫婦が離婚していると言われています。

そんなアメリカでは、子どもも大人も、ほとんどの場面でファーストネーム(下の名)で呼び合っています。友人関係でもビジネスの場でも同じです。先輩、上司、取引先に対しても、ファーストネームで呼んでいるのです。

日本では考えられないですよね。

そんなアメリカであれば、親が離婚したとしても日常的な子どもの呼び名は変わりません。

日本は何かとアメリカの影響を受けるところが大きいので、この辺りも真似てみては良いのではないでしょうか。文化の違いがあるので一朝一夕には行かないと思いますが、「家系文化を重んじない」というデメリット以外は、メリットしかないように思います

大切なのは、離婚をしても幸せになれる環境づくり

見えない不安に怯える子供

離婚は親都合と先に書きましたが、離婚に際し、子どもが自己否定することがあると言われています。

「自分が悪かったのではないか」
「子どものせいで親が離婚したのではないか」
と、罪悪感を持ったり。

「僕は見捨てられた」
「私は必要の無い子だったんだ」
と、孤独感や疎外感を持ったり。

他にも、不安、怒り、絶望など、ネガティブな感情が生じます。

それにより、夜眠れなくなったり、ごはんが喉を通らなくなったり、学校生活が上手くいかなくなったり。子どもには全く責任が無いにも関わらず、両親の離婚が子どもに影響を与えてしまうのです。

そんなとき、周りの友達や大人たちから、気を遣って名前を呼ばれると、その子は余計に追い詰められてしまいます。だからこそ、日頃から「下の名前」で呼ぶのを習慣にしておいた方が良いのです。

離婚は決して珍しいことではありません。先にアメリカの離婚率について書きましたが、日本の離婚率は、およそ30%です。「3組に1組」が離婚しています。また、離婚のピークは男女共に子育て世代でもある「30〜34歳」です。

離婚をポジティブに捉え、子ども達を温かく見守ってあげたいです。

中学生・高校生の頃に離婚したら、子どもの生活はどう変わるか

最後に余談。
YouTubeチャンネル「フェルミ研究所」の動画を紹介します。

中学生・高校生をイメージしているので、パパやるをご覧いただいている方より先の世代の話になると思います。ここでは、子ども視点の離婚の実態を垣間見ることができます。

「親がもう一方の親の悪口を軽々しく言うが、子どもはそれを聞かされるのは辛い」

といった場面がありました。夫婦喧嘩しかり、悪口しかり、この辺りは離婚に関わらず、親としては日常的に気をつけておきたいですね。

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