この記事をご覧のあなた、友達はいますか?
僕には、一緒に遊んだり、困ったときに相談したり、ときには仕事を一緒にして高めあったりするような人が複数人います。でも「その人は友達なの?」と聞かれると、ためらってしまいます。
なぜなら、僕の一存で特定の人をを友達だと判断するのは、おこがましいのでは無いか……。そんな気がしてしまうからです。
相手が、僕のことを友達だと思ってくれているなら友達だと言って良さそうだけど、「君と僕は友達なの?」なんて確認できないですよね。気持ち悪がられそうです(笑)
今回は、わが家のエピソードを交え、子どもとお友達について考えてみます。
子どもに「お友達はできた?」と、つい聞いてしまった
冒頭から、面倒臭い話ですいません。
子育てをしていると、「お友達」をいうキーワードがよく出てきます。
保育園・幼稚園では「お友達に優しくしましょうね」なんて良く言いますし、「ともだち100人できるかな」というフレーズが有名な「一年生になったら」という小学生向けの曲もありますね。
幼児を公園や児童館へ連れていった際、初対面の子どもと出会ったときに「お友達と一緒に遊ぼうね」と大人が声掛けすることもあります。
友達という言葉に重みを感じている僕なのですが、先日、小学1年生の息子に「お友達はできた?」と、つい聞いてしまいました。学童へのお迎えの帰り道に。
子どもにとってのお友達の定義は、一緒に遊ぶかどうか
一瞬間が開き、小1の息子はこう言ってくれました。
なんと優しい言葉!(涙)
親子なので、そこに友情は芽生えないと思うのですが、息子からこんなことを言われたのは初めてでした。それどころか、僕の人生において、他人から「俺たちは友達だよ」と言われた記憶はありません。幼少期に経験があるかも知れませんが、僕は覚えていません。
友達とは、息子にとっては「一緒に遊ぶかどうか」のようです。
僕は息子とは日常的にゲームをしています。スマホ、パソコン、家庭用ゲーム機で。
息子が6歳の頃までは、わざと手抜きをして勝負していたいのですが、7歳になってから急激に上達。僕が本気で挑んでも、息子の方が上手な場面が増えました。たとえば、大乱闘スマッシュブラザーズという対戦ゲームでは、僕は息子に10回に1回ほどしか勝てなくなってしまったのです……(反射神経と記憶力と戦略の練り方がすごい)。
とにかく、僕は息子と本気でゲームをしています。
その点が評価されたのか、息子から「友達認定」を授かったのです。やった!
幼い子には「お友達できた?」より「楽しかった?」
本題はここまでなのですが、最後に余談。
親は子どもに、つい「お友達できた?」と聞いてしまいがちです。
実はこれ、幼い子にはあまり言わない方がいい質問なのです。
なぜなら、幼いうちはまだ一人遊びが主だからです。これには子どもの発達が関わっていて、徐々に他人に興味を持ったり、ごっこ遊びなどを始めたり、相手の気持ちに共感できたりするようになります。
僕が観察している感じでは、年少さん(3〜4歳)から友達遊びの気持ちが芽生え始め、年長さん(5〜6歳)になると「〇〇ちゃんと遊びたい!」などと言い始め、小学1年生(6〜7歳)になると「日曜日、〇〇君とゲームがしたい」と具体的になってくる印象です。
もちろん個人差があるので、その限りではありません。
大人からすれば「楽しんでいる = お友達ができた」と思いがちですが、実はそうではありません。一人で遊んでいる場合でも、とても満足していることだってあるのです。
うちの息子(小1・7歳)も、学童で一人で本を読んでいるのも楽しい、と言っていました。
ですので、「お友達できた?」ではなく、「楽しかった?」「何をしたの?」みたいな感じで、一人遊びもあるという前提で声掛けしてあげると、子どもに対して優しいんじゃないかなと思います。
もうひとつ余談ですが、僕の妻は一人きりの時間はあまり好みませんが、僕は1日中一人きりでもすごく充実できたり、満足できたりします。
人それぞれ、というのもありますね!