ひと昔であれば「妊娠中はふたり分しっかり食べなさい」なんて言われたかもしれませんが、それは栄養が足りていなかった時代の話。今は、妊娠中の体重増加は病院で厳しく指導されます。なぜなら、太りすぎると産道が狭くなり、出産が大変になる等のリスクが生じるからです。
妊婦になると定期検診の度に体重の指導を受け、お酒、タバコ、コーヒーなども制限され、食事や栄養素、もちろん睡眠にも気を付けないといけない。 色々と苦労が多い訳ですが、近年、妊娠前の女性の体重にも注目が集まっています。
「妊娠した時のお母さんのBMIは22前後が望ましい。痩せた体格で出産すると、低出生体重児の生まれるリスクが増える」と早稲田大学総合研究機構研究院の福岡秀興教授は話す。
妊婦さん痩せすぎにご用心、子どもの病気リスク高める:日本経済新聞より一部引用(【追記】記事公開終了しました)
痩せすぎ女性により、戦後より低出生体重児が増えている
近年、痩せ過ぎの女性が増えていて、そういった女性が子ども産んだ場合、低出生体重児(2,500グラム未満)が昭和26年に比べて3割も高いのだそうです。昭和26年は西暦で言えば1951年、戦争が終わって6年目の日本が貧しかった時代です。
戦後まもなくよりも現代の方が、小さな赤ちゃんが増えているのです。
妊娠時の最適な体重は?
妊娠時は、ボディマス指数と呼ばれるBMIが22前後が望ましいとの事。BMIは「身長 (m) × 身長 (m) × 22」で計算することができます。
<BMI 22ってどれくらい?>
- 170cm – 64kg
- 165cm – 60kg
- 160cm – 57kg
- 155cm – 53kg
- 150cm – 50kg
妊娠を望んでいる場合、この体重を目安にキープしておくと良さそうです。
なぜ、低出生体重児ではダメなの?
「小さく生んで、大きく育てれば良いのでは?」とも思いますが、日経新聞の記事によると、低出生体重児は大人になってからの生活習慣病の発症につながるので、避けた方が良いとの事です。
■出生体重の低下で発症リスクが高まることが分かっている疾患
・虚血性心疾患
・2型糖尿病
・本態性高血圧
・メタボリック症候群
・脳梗塞
・脂質異常症
・神経発達異常 など妊婦さん痩せすぎにご用心、子どもの病気リスク高める:日本経済新聞より
もちろん早産で仕方なく低出生体重児として産まれる場合もあるでしょう。しかし、子どもの将来のリスク軽減の為には、BMI22が良いというニュースです。
妊娠発覚後からではなく、妊娠発覚前から意識してみてはいかがでしょうか。女性の皆さま、本当に大変ですね。頭が下がる思いです。夫も寄り添ってサポートしましょう!
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