奈良県三宅町の町長、森田浩司さんから「パパやる」のお問い合わせフォームを通じて、メッセージをいただきました。
「三宅町では子育て、特に父親の育児参加の支援に力をいれています。ぜひ、一度お会いしてお話をお伺いしたいと思い、メッセージを送らせて頂きました」
なんと! 行政から育児についてアドバイスを求められる立場に、僕はなってしまったようです。
ということで、早速会ってきましたよ!
森田浩司町長「毎日めっちゃ楽しい!」
待ち合わせは、東京・青山。
スーツを姿の森田町長はお若い! はじめましての挨拶に次いで、思わず出た言葉は、「何歳なんですか?」でした。
「34歳です!」
とのこと。なんと僕の10歳年下じゃないですか。
若い……。
その若さで、市区町村の首長とは。
森田浩司さんは、2016年7月の町長選挙で当選。当時32歳で、まもなく就任丸2年とのことです。
森田町長はその日、公務で東京に出張されていました。初日は会議に出席し、翌日は霞ヶ関の省庁へ行くとのことです。僕が会ったのは、初日の夜でした。
森田町長とお話した内容を、ここでは具体的はお伝えできませんが、印象に残ったのは、この町長の言葉です。
「毎日、めっちゃ楽しいですね」
森田町長は、町長になる以前、町政に思うところがあったそうです。「次の町長選挙に立候補しないということは、僕は今の町政に満足していることになる。そうではないから、僕は立候補するしかない!」と決断し、町長選に挑んだとのこと。
そんな志を持って町長になったので、町ではやりたいことがたくさんある訳です。それを、役所のみなさん、町民のみなさんと、考えて実行して行くことが毎日とても楽しい、とおっしゃっていました。
失礼な表現かと思いますが、
町長は目をキラキラさせながら語ってくださいました。
反面、悩みもあるとのこと。
町長は、アイデアや企画を、最終的に「やるか、やらないか」の判断しないといけません。
イエス or ノー の2択です。
その選択において、「本当にあの決断でよかったのだろうか……」と、後から考えてしまうことがあるそうです。寝る前に頭をよぎり、なかなか眠れない日もあるのだとか。
三宅町の森田町長は、なぜ「パパやる」を見ているの?
さて、そんな森田町長との、子育て談義について。
三宅町に限らず、少子化・人口減少が進むの現代において、日本中の市区町村では「子育て」に力を入れていると思います。子どもは未来を作ってくれる大切な存在なので、「子どもを産み育てやすいまちにする」というのは、どの地域にとっても重要な課題なのです。
森田町長も、僕にメールをくださったように「子育て、特に父親の育児参加の支援に力をいれている」と、おっしゃっています。
そんななか、父親視点で綴られた本サイト「パパやる」を、とても熱心に読んでくださっていたのです。
初対面の森田さんの口から、「こっちゃん、こっちゃん」と出てきたのは、新鮮な嬉しさを感じました。遠く離れた奈良で見てくださっていたんだなぁ……と。
ちなみに「こっちゃん」とは、僕の息子のことです。
ありがとうございます!
さて、そんな森田町長は、《父親の育児参加の支援》に取り組みたいと思いつつも、ご自身は独身なのです。そのため、お子さんはいらっしゃいません。
父親経験がない森田町長にとって、パパやるを読むと、「父親になると、こんな気持ちになったり、こんなことに気づいたり、こんな苦労があるのかがわかる」と、おっしゃってくださいました。
さらに、「北野さんは、赤裸々に自分の思いや体験を書いてくれているから、それがリアルで面白いんですよね」と。
うん、何でも書いちゃっていますね(笑)。
子どもたちに「将来の夢は町長になること」と言ってもらいたい
森田町長は、小学校の運動会での町長挨拶で、すごく盛り上げたそうです。生徒たちが、ドカーンと、爆笑。
ネタばらしになるので具体的なスピーチは書きませんが、三宅町立三宅小学校のみんなは知っていますよね!
森田町長は、子どもたちが大好きです。
「子どもたちから、《将来の夢は三宅町の町長になること》と言ってもらえるように頑張りたい」
子どもたちにとって、町長は親しみがあり、町長になったら楽しそうだ、と思ってもらいたいそうです。
森田町長はお父さんではありませんが、「三宅町のビッグダディとして活躍されているんだなぁ」と感じました。
かっこいいですね!
今回、森田町長ととても楽しいひとときを過ごすことができました。記事上の写真は、別れ際にスマホのインカメラで撮影しました。楽しそうでしょ? 一度会っただけで友だちと言っては失礼ですが、市長・区長・村長含め、町長さんと親しくなったのは初めてです。
僭越ながら、遠くから応援しています!
パパやる関連記事「僕は、お父さんのような男になりたい」
「僕の将来の夢は、三宅町の町長になること!」ではありませんが、父と子の良い関係を教えてくれる曲を、最後にご紹介します。
僕と同じく、男の子を子育て中の方は、息子から「パパのような男になりたい」と言われるよう頑張りたいですね。
Christopher Martin – Just Like You
Daddy went for a walk just the other day
ある日、父と散歩に出かけたんだ
With my daddy right beside me
隣に並んで歩いていると
Son what you wanna be when you grow up
「息子よ、大きくなったら何になりたいんだ?」と聞いて来た
I don’t want to be no police man
僕は警察になんてなりたくない
cause crime is getting out a hand
もう犯罪が手に負えなくなって来ているから
No lawyer no fire-man
弁護士や消防士にもなりたくない
He said what you gonna be then
父は「それでは一体何になりたいんだ?」と言った
Just like you
あなたのような男になりたい
Mi never ever si yo dis my mommy
父さんが母さんを罵る(ののしる)姿を見たことがない
Take care a mi youth like yo take care a mi
僕を面倒見てくれたように 僕の息子(孫)まで大事にしてくれる
That’s who I wanna be
そんな男になりたいんだ
翻訳:TRIDENT