さて、私には中学生の息子と高校生の娘がいるのですが、今もなお子育て奮闘中です。子育てはほんとうに大変で、いつまでたっても試行錯誤の連続……。
だけど、通り過ぎてみるとやっぱり「可愛かったなぁ」って、自然と笑顔になってしまうから不思議ですね。
私が今回の記事を書くきっかけになったのは、北野さんのこの記事。
これを読んで私は、愛する子供に「ママがいい!」と背を向けられ、落ち込んだパパさんたちを少しでも元気づけたいと思いました。
ここでは私の経験を元に、「気にしなくても大丈夫!」ということをお伝えします。どうぞご覧になってくださいね。
「ママがいい」と思うのは安心できるから
赤ちゃんは生まれてきた瞬間から、泣けば、おっぱい(ミルク)・抱っこ・オムツ替えと自分の欲求にすべて応えてくれるママにとても頼って生きています。
おっぱい(ミルク)から離れても、ご飯の食べさせ方・洋服の着替えさせ方・お風呂での体の洗い方など、ずっとお世話してきてもらったそのやり方に慣れていて、とても安心しているのです。
だから、ママより接する時間の短いパパが時々やってくれても、敏感なお子さんだったら
「いつもと違う!なんか嫌だ!」
と不安に思ってしまうのかも。
とはいえ、今どきは「ママが仕事でパパが専業主夫」「共働きで手が空いた方が子供のお世話をする」といったご家庭も多いです。もしかしたら、ママよりも「パパがいい!」って言われるパターンもあるかもしれませんね。
いずれにしても大事なのは、子供が安心できるような親子の関係性を築くこと。
そのためには、できるだけ子供といる時間を作り、率先してお世話していくといいと思います。
ママがいい!と言われても気にしなくてOK
「ママがいい!」とからだを反らせて大号泣されたら、パパの方もどうしたらいいのか分からなくてパニックになってしまうことでしょう。
でも、気にしない、気にしない。
もしパパが不安そうにしていたら、子供も余計に不安になってしまいます。
子供が「ママがいい!」と泣いてしまった場合は、まず落ち着いて、ママがいない理由を子供にきちんと説明しましょう。
できれば事前に言っておくほうがいいです。
子供の方にも心構えがいりますから。
辛い現実に直面し泣いてしまったとしても、きっと分かって(諦めて)くれますよ!
泣きのスイッチが入ってしまったら、しばらくは泣き止まないことが多いので、あやしたり、背中をトントンしたり、子供の要求をできるだけ満たすように動いてみましょう。
もしそれでも状況が変わらない時は、周りが安全なことを確認してそっとしておくのも手。
落ち着いた頃に遊びに誘ったり、おやつを出してみたりしてすると、状況が変わったりすることもあります。
赤ちゃんや幼い子どもに説明してもムダなのでは? と思った方がいるかもしれません。
だけど赤ちゃんでも一生懸命話しかけてくれる人のことをじっと見つめて話を聞いてくれます。
親の言葉をすべて理解できなくても「何か事情があるんだ。仕方ないことなんだな」と分かってくれる。私はそう思います。
赤ちゃんは、胎児の頃から耳が聞こえていて、在胎30週ころからお母さんの声を聞き取れるようになると言われています。
赤ちゃんの耳は生まれる前の在胎20週ごろから音を聞けるようになり、在胎30週ごろから大きく発達して、お母さんの声を聞き取れるようになります。生まれてからは、母語(人間が幼少期から自然に習得する言語) のリズムや音の高低、長さなどの特徴を認識し、生後2カ月ごろから「あ~あ~」「あーうー」など、まだ言葉にならない喃語(なんご)を話すようになります。
そして生後6~9カ月ごろには、耳で自分の母語を聞き分けられるようになり、母語に似た発音を真似るようになります。このように成長しながら、少しずつ大人が話す言葉と言葉の区切りが分かるようになります。例えばおもちゃを渡されながら「おもちゃ」と言われると、渡された物と「おもちゃ」という言葉を結び付けられるようになります。このように言葉をどんどん覚えていくことで、1歳を過ぎたころには、言葉の意味を理解しながら、言葉を言うようになるのです。
ママだから100%大丈夫なわけじゃない
ママだったら子供を100%泣き止ませることができると思っている人は、今どきいないとは思いますが……。
おっぱい(ミルク)もあげてお腹も満たしている、おむつも濡れていない、お熱もない、室温もOK、お昼寝もさっきした。
だけど大号泣が止まらなくて、何で泣いてるの~~~!! と途方にくれた経験があるママも多いはず。
私も娘が2歳の頃、保育園にお迎えに行った時から泣きはじめ、そのうち大号泣に……
何をしても全く泣き止む様子がなく、私もどうしていいか分からずに、娘と二人で大泣きしながら家に帰ったことを思い出します。
娘には泣きたくなるような何かがあったのかもしれないけれど、結局わからずじまい。
子供がなんで泣いているのか分からない場面は意外と多いものです。
ママだって子供の大号泣に戸惑う。
そんなこともあるんだということをパパに少しでも分かってもらえたら嬉しいです。
夫曰く「ママがいい!」と言われた記憶ない
この記事を書くにあたり、夫に子供が小さい頃のことを聞いてみました。
その頃、夫は毎日仕事から帰ってくるのが遅く、土日も仕事。
だから子供たちと会えるのは本当に短い時間だけだったのですが、めいいっぱい遊んだりお世話したりして子育てを楽しんでいるようでした。
私の方は、仕事をしながら家事・育児に息つくヒマもなく毎日をやり過ごしていたので、心も体もボロボロ……。
そんな私を見かねて、仕事が休みの日には私がゆっくりできるように、子供たちを連れてよく外出してくれていたのです。
公園やプール、近くの山や遊園地など。
出かける時は子供が不安にならないように、私は必ず魔法の言葉をかけていました。
「パパとお出かけするの、と~っても楽しいよ! 行ってらっしゃい♪」
するといつも本当に楽しかったようで、ニコニコ笑顔で帰ってきていました。
我が家の場合、「ママは厳しい」「パパはとにかく優しい」という子育て方針(というか性格?)だったので、パパとの外出は楽しくて仕方なかったようです。
だから夫も「ママがいい!」と泣かれた記憶はまったくないとのことでした~。
それはそれでちょっぴり寂しさを覚えるわけなんですが……笑
子育てをがんばるパパへメッセージ
こんなに愛してるのにどうしてパパよりママなの……と、スネたくなるお気持ち分かります。
だけど、子供は決して「ママのほうがいい!パパは嫌い!」と心の底から思っているわけではありません。
ちょっと寂しかったり、お腹がすいたり、心細いときも「ママがいい」と言ったりする子供もいます。
あんまり真に受けないように、もっと自信をもっていいんですよ。
子供はいつも愛してくれるパパのことも大好きなのです。
これからもガンガン遊んでお世話して、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね!