子育ての悩みが、公園でヒントをもらえることが良くあります。
昨日、2歳3ヶ月の息子とふたりで、近所の公園へ行ってきました。休日のお昼前でしたので、公園はそこそこの賑わい。何人かの子供たちが、順番待ちをしながら滑り台を楽しんでいました。
その中に、とても愛嬌のある男の子がいて、滑り降りてくるときに僕にも手を伸ばして「タッチ!」をしてくれました。そして、ふと気づくと、息子の手を引いて一緒に順番を並んでくれているではないですか。
パパやる「わ、なんて優しいお兄ちゃん!」
タイミングを見て、その子のお母さんへお礼と挨拶をしました。
以前は、大暴れして大変だったけど、今は話せばわかる子になりました
パパやる「こんにちは。すごく優しいお兄ちゃんですね! うちの息子に良くして頂きありがとうございます」
息子の鼓太郎の手を引いてくれた、男の子の名前はTくん。Tくんは3歳半だそうで、鼓太郎より1歳年上のお兄ちゃんです。Tくんのお母さんはとても気さくな方で、公園で子供達を見守りつつ、色々と雑談させてもらいました。
その中で特に印象的だったのが、我が子との接し方。
Tくんは、2歳代の頃は大暴れして大変だったのだそうです。いわゆる「魔の二歳児」そのまんまと言ったようす。しかし、近所で暮らす母(Tくんのおばあちゃん)から、「あまり子供扱いしないで、きちんと話してみると良いよ。親の話していることはちゃんとわかるから」と言われ、その通りにしてみたそうです。
Tくんのお母さんは、「どうせ子供だからわからないだろう」という考えをやめて、子供にしっかりと話して、教えたり、説得させたり、叱ったりするようにしました。根気よく。
すると、Tくんはお母さんの話をじっくりと聞くようになりました。
今度は、Tくんも自分の気持ちを言葉でお母さんに説明するようになったそうです。これまでのように、暴れたり、怒ったりは、もうしません。
気づくと、Tくんとお母さんは、話せばわかる仲になっていました。
公園の注意書きも、子供に丁寧に読み聞かせするお母さん
街の公園には、「おねがい」や「禁止事項」と書かれた看板が設置されています。
Tくんのお母さんは、その看板も少しわかりやすい言葉にして、Tくんにしっかりと読んであげます。初めてのときだけでなく、その公園に来るたびに何度も。
そこには、「他の人の迷惑にならないように遊びましょう」であるとか、「公園はきれいに使いましょう」と言ったことが書かれています。だからTくんは、《他の人に迷惑にならない》、言い換えれば、《他の人に親切にする》を実践して、うちの息子の鼓太郎に優しくしてくれていたのです。
また、Tくんと鼓太郎が、水道のじゃぐちの取り合いをしていたのですが、Tくんのお母さんは「ダメ!」と叱るだけで済ませず、どうしたのかの理由を聞いて、その上で「じゃぁ順番を待とうね」と話していました。
公園には、子育てのヒントがたくさん!
鼓太郎は、2歳3ヶ月になり、最近言葉のチカラがぐんぐん付いてきています。僕たち親が話していることも、2〜3割は理解しているようすで、やさしい言葉を選んで話しかけると半分はわかっていると思います。
ですが、Tくんのお母さんのように、そこまで息子にしっかりと言葉で説明しているか、と言われると出来ていません。どうせわからないだろうと思ったり、面倒だったりで、簡易的に済まそうとしがちです。
しかし、今回Tくんのしっかりとしたお兄ちゃんとしての振る舞い、そして根気強く子供に接するお母さんの様子をみて、ハッと気づかされました。もっと子供と話すべきなんだと。
昨日の公園は、本当に良い出会いでした。再開できるかどうかはわかりませんが、鼓太郎も「Tくん、Tくん」と喜んでいたので、いつかまた会えたら嬉しいです。
今回に限らず、公園には良い出会いや学びがたくさんあります。特に日頃仕事で忙しいお父さんは、子供と遊んであげるのは面倒だ、と感じることもあるかと思います。しかし、ぜひ前向きな気持ちで近所の公園へ出かけてみてださい。きっと良い発見に驚かされると思いますよ!
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