17歳、高校2年生の進路相談。専門学校、大学、就職、やりたいことがわからない!

先日、大阪へ帰省したときに、17歳(高2)の姪っ子から相談を受けました。


現在、高校2年生。進路を決めないといけないんだけど、専門学校へ行くべきか、大学へ行くべきか、就職すべきか悩んでいる。

これまで、スポーツやダンスが好きで頑張ってきたけど、「将来的にどんな仕事をしたいか?」と聞かれると、動物に関わる仕事をしてみたいと思える。だから、その専門学校へ行くべきかどうか……。

ちなみに、高校のクラブではキャプテンをつとめていて、連日クラブ活動と学校の勉強だけで一日が終わるので、アルバイトは未経験。動物関係の仕事どころか、仕事自体の経験がない。


 

そもそも、僕に相談するのが正しいのかわかりませんが、僕はこう答えました。

17歳で将来を決めるなんて無理! だから……


クラブ活動と学校の勉強で一日があっと言う間に終わる高校生が、社会のことや、世の中にどんな職種があるかなんて、そもそも知りようがない。友達や親に「〇〇さんは、将来何をしたいの?」と言われても、社会経験そのものがほとんど無いんだから、わからない。

今、「うーん」と必死でひねり出したところで、それが3年後、5年後も、やりたいと言える?

もし、「プロのスポーツ選手を目指す」「親の仕事を継ぐと決心している」などであれば、それに向かってひたすら進んだ方が良い。でも、そうではなく「無理やり焦って決めたやりたいこと」であれば、今すぐ決めなくても良い。

というか、決められない。

今すべきことは、「将来、本当にやりたいことが見つかった時に備えて、それができる可能性を広げておく」ということ。だから、今はまず、ぼんやりと決めた道や楽そうな道ではなく、難しそうな道を選んでチャレンジすると良い。その経験が自分のチカラになるから。

あと、自分がどういう時に「嬉しい」と思えるかを振り返ってみると、そこには将来を決めるヒントがあると思うよ。〇〇ちゃんは、ダンスで自分を表現したり、高校のクラブでキャプテンしたりしているから、「身体を動かす」「リーダーシップを取る」「人を喜ばせる」のが《嬉しいポイント》じゃないかな?

大雑把だけど、そういうのも将来を決める指標になるはずだよ。


 

というようなことを、偉そうに語ってしまいました。笑

翌朝、彼女が「すっきりした! 勉強がんばろ」とツイートしていたので、ちょっとは役に立てたのかな……、と。

自分のやりたいことをするために命がある。それが人生!

Tarrus Riley – My Day

Oh it’s my day, to do anything I want to
さぁ僕の1日だ したいことをするための1日
It’s my time, and I’ll use it any way I want to
さぁ僕の時間だ 僕が使いたいように使おう
It’s my life and I’m responsible for every action
これが僕の人生 だから全ての行動に責任を持とう
It’s all mine, my day, my time, my life
全部僕のものさ この1日も この時間も この人生も

翻訳:yucahry / ROCKERS channel

少し僕のことも書いておきます。

僕は大学卒業後、深く考えずに一般企業に就職しました。建築・インテリア業界のメーカーで、営業などを経験し、9年半勤めました。

しかし、ある事で人生につまずき、「どうせなら自分のやりたいことで起き上がろう!」と決心したのです。そこで、好きだった音楽「レゲエ」と、得意だった「パソコン(Mac)」を活かし、レゲエのニュースブログを開設しました。それがレゲエファンの間でちょっとした人気となり、レゲエ専門の企業から引き抜かれたのです。

そして僕は、その会社で働くために地元の大阪から東京へ上京しました。

現在は、そのレゲエ専門の会社を退職し、フリーランスとして独立しています。レゲエだけでなく、「子育て」にもハマり、それも仕事になってきている……という訳です。

 

もし今が江戸時代であれば、武士の子は武士、農民の子は農民しか道はなかったでしょう。また、戦時中であれば、徴兵されていたかも知れません。しかし現代は、自分の人生は自分で決める事ができます。さらに、インターネットのおかげで、好きなことが仕事になりやすい時代にもなりました。

僕のこれまでを振り返ってみると、レゲエやインターネット、そして子育てに《ハマッた》ことが、人生を切り開くチカラになっています。

「好きなこと」というと、楽だとか、遊びだとか、そう思われがちですが、そうではありません。好きなことにハマっている人は、その道の専門家であり、社会で価値ある人間になり得るからです。

たとえば、男性の育児ライター。10数年前だと、こんな肩書きは笑い者です。夫は外で企業戦士として働くことが当たり前であり、男性の子育てなんてのは、「いやぁ〜、たまには家族サービスを」と恥ずかしそうにするものだったからです。

価値観、働き方、職種など、世の中は常に変化しています。

社会を知らない上に、未来がどう変化するかもわからない。だからこそ、高校2年生で「今、将来やりたいことを決めないと」と焦る必要はないのです。今は、決められないのを前提に、「今日は何をしたい?」「明日は何をする?」と自分に問いかけながら、いろんな経験値が獲得できる進路を選び、「これだ!」と思えることに出会う日に備えれば良いのです。そのときは、とことんハマって突き進んでください。

生後1週間、生まれて初めて聞いた曲は、RYO the SKYWALKER「好きにやったらええ」

余談ですが、息子の鼓太郎が病院で産まれて自宅に帰ってきたとき、初めて聴かせた音楽がこの曲です。

好きにやったらええ
何もビビらんでええ
まっすぐな道が険しいときでもお前を失わないでいけ
やるならトコトンがええ
そうさ届くまで
その先がもっとええねん
新たな世界へ旅立つ君へ

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