ただいま4歳の息子は、0歳の頃から皮膚科へ通い続けています。
アトピー性皮膚炎などのアレルギーではなく、その季節によってさまざまな症状が出ます。汗疹(あせも)、水いぼ、湿疹、とびひ、など。
どれも、それほど大ごとでは無いのですが、肌トラブルを起こしやすいのです。
今回は、両腕の肘、片足の膝に発疹(赤みがある小さなブツブツ)ができたので、皮膚科へ行ってきました。発疹くらいで大げさに思えるかもしれませんが、保育園で集団生活をしているので、移る病気だと他の園児に感染させてしまうので要注意なのです。
服を脱いだときに、ポリポリと掻くのは乾燥肌の証拠
朝イチ、息子がいつも通っている皮膚科へ。
診療時間前に診察券を入れておくと、いち早く診てもらえるので、30分前に到着し、診察を待ちました。
診察室では、下着以外を脱がせて全身を診てもらいました。結果は、乾燥肌からくる発疹でした。他人に移る病気ではなく、また、水いぼやとびひに発展するようなものでもありませんでした。
保育園へ登園しても大丈夫とのことで、まずは一安心です。
病院では、女性医師と看護師さんに、軟膏を塗ってもらいました。
- 「リンデロン VG軟膏 0.12%」炎症を抑える薬。発疹患部に。(ステロイド強め)
- 「ヒルロイドソフト軟膏 0.3%」保湿効果がある薬。乾燥を防ぐため全身に。(非ステロイド)
そして、同じく炎症止めと保湿クリームを処方してもらいました。こちらは自宅で1日2回塗ります。
- 「リンデロン VG軟膏 0.12%」炎症を抑える薬。発疹患部に。(ステロイド強め)
- 「プロペト」患部の血行を良くする。全身、カサカサしたところへ。(非ステロイド)
乾燥肌を見分ける方法
医師に、乾燥肌かどうかを調べる方法を教えてもらいました。
もちろん、触ってカサカサしていたり、ザラザラしていたりすると乾燥肌ということになるのですが、触ってもわかりづらいことがあります。そのときは、服を脱いだときに、子どもの様子を見るとわかるそうです。
服を着ているときは掻いていないのに、服を脱いだ途端、肌をポリポリと掻きはじめると乾燥肌なのだそうです。
そういえば、年配者は加齢により乾燥肌になりやすいと言われていますが、銭湯へ行くと、おじいさんは服を脱いだあと、背中や腕なんかを掻いている印象があります。
ちなみに、子どもは乾燥肌になりやすく、成長とともに乾燥は治ってくるそうです。ただし、今度は逆に思春期になると皮脂(肌のあぶら)が増えて、ニキビなどの吹き出物が出やすくなります。
乳幼児から思春期にかけて、子どもは皮脂のバランスがまだ未発達なのかもしれませんね。
とにかく、「うちの子は乾燥肌だ。この先、ずっと肌トラブルに悩まされるのだろうか」という心配はしなくても大丈夫そうです。
乳幼児がかかりやすい肌の病気
最後に、赤ちゃんから幼児まで、幼い子どもがかかりやすい肌の病気を簡単にご紹介します。僕が人にもおすすめしている、写真入りでとにかくわかりやすい子どもの病気の本「はじめてママ&パパの 0〜6才病気とホームケア」(主婦の友社)を参考にし、自分たちの体験を交えました。
乳児脂漏性湿疹
新生児から生後2か月頃の赤ちゃんが、かかりやすい肌トラブル。先に、乳幼児は肌が乾燥しやすいと書きましたが、生まれたばかりの赤ちゃんは別。生後2か月ころまでは、皮脂の分泌が盛んなのです。
皮脂が出やすい、おでこ、鼻、頭皮、脇の下などに、赤い発疹が出ます。これは石鹸で皮脂をしっかり洗い流して清潔にすることで治りますが、ひどい場合は皮膚科を受診してください。
あせも
あせもは、汗がでる穴(汗腺)からうまく汗が出ずに、中で詰まっている状態です。なぜ、そうなるかと言うと、汗が出すぎて皮膚がふやけ、穴がふさがってしまうからです。
汗がでる穴(汗腺)の数は、赤ちゃんも大人も同じ。赤ちゃんは汗をかきやすいのです。そのため、通気性のいい服を着たり、まめに着替えたり、まめに沐浴したり、部屋を風通しよくしたりするといいでしょう。
おむつかぶれ
赤ちゃん、特におしっこやウンチの回数が多い0歳児はなりやすい肌トラブルです。陰部や肛門の周辺が真っ赤に腫れます。これは、尿や便が刺激になり炎症を起こしている状態です。できるだけまめにオムツを交換するのが肝心です。
とびひ
これは、要注意! 一気に患部が広がり、他人との接触で移すこともあり、保育園によっては登園できない場合もあります。「とびひ」の名前の由来は、火が飛び広がるように拡散するため「飛び火」から来ています。
原因は、黄色ブドウ球菌などの細菌です。小さな水ぶくれのような発疹がでます。患部を掻きむしった手で、他の場所に触れるとそこにも感染してしまうのです。すみやかに病院で診察してもらうのをおすすめします。
水いぼ
これは夏に流行る肌トラブル。これはウイルス性のイボなので感染します。しかも治療は激痛。見つけたら早めの処置をおすすめします。小さなポチっとしたイボが、脇の下、肘の内側、背中、膝の裏、陰部などにできます。
治療はピンセットでイボをつまみ取るのですが、それが痛くて、血だらけになりながら耐えないといけないのです。
ここで紹介するのは以上です。
他にも肌トラブルは多数ありますが、詳しくは先に紹介した専門書などをご覧ください。インターネットの検索で右往左往するのもいいですが、こうした本を一冊、家庭に常備しておくと便利ですよ。