偏差値70台の私立中高一貫校で英語教師をつとめている甥っ子(20代)と「小学生にとって大切なことは何だと思う?」と雑談をする中で、ハッとさせられることがありました。
それは、早寝の重要性です。早寝習慣が身につくことで成績がグングン伸びる可能性が大いに高まると言うのです。それは中学校・高校へ進学した際の学力にも大きく影響するとのこと。
わが家の息子は小学3年生。
帰省中、英語教師をつとめてい甥っ子が小3のいとこに「しっかり食べる、たくさん遊ぶ、早く寝るは大事なんだぞ」という話をしてくれました。息子はお兄ちゃんを尊敬しているので、素直に聞き入っています。
さて、この記事では「なぜ早寝が大切なのか?」についてお伝えします。習い事や塾通いをさせようかと焦るよりも、まずは早寝習慣ですよ!
【中学生・高校生】塾通いさせても成績が伸びない子の親が気づかない盲点
中学校・高校で英語の先生を務めている甥っ子が「早く寝るのは大事」だという理由は何なのか。それは、授業中に寝ている子は総じて成績が悪い・成績が伸びないと感じるからです。
授業を聞いていないから、そりゃ当然ですよね。
でもここで、大事なポイント。
親は大きな間違いをしがちなのです。
それは、親はわが子が授業中に居眠りをしているかどうかを知らない、ということ。つまり親は、わが子の成績が悪い状況に焦って、子どもを塾に通わせるそうです。
子どもは、学校が終わってから、もしくは部活が終わってから塾へ向かいます。夜9時・10時頃までやっている塾も少なくはありません。
塾から帰宅して、寝る頃には深夜です。ますます寝不足になります。
その結果、学校の授業中にもっと居眠りするようになり、まったくの悪循環に陥るのです。
成績が下がる悪循環
- 寝るのが遅い
- 学校の授業中に居眠り
- 成績が落ちる
- 塾へ行かせる
- 寝るのがまた遅くなる
- 悪循環
【小学生】学力を伸ばしたければ、塾通いよりまずは早寝習慣
さて、次は小学生について。もうお分かりかと思いますが、小学生の子どもにとって大切なのは早寝習慣です。
早寝早起きという言葉もありますが、特に早起きはしなくても学校に間に合う時間に起きられればOKです。目指すべきは、授業中に眠くならない・居眠りしないの睡眠時間の確保です。
成績が上がる生活習慣
- 早寝
- 十分な睡眠時間
大事なことなので曲にしました!
「小学生にとって大切なことは何だと思う? それは、早寝」
AI(人工知能)に頼んで曲にしてもらいました😌 pic.twitter.com/Loq8gjbGTE
— パパやる (@papayaru) December 15, 2023
年齢別・子どもに必要な睡眠時間
子どもの必要な睡眠時間は何時間なのでしょうか。これについては、厚生労働省が発表しているデータをご紹介します。
推奨する睡眠時間
- 1〜2歳児 11〜14時間
- 3〜5歳児 10〜13時間
- 小学生 9〜12時間
- 中学・高校生 8〜10時間
- 成人 6時間以上
厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改訂について(案)」内の「睡眠指針」より引用
小学生は夜何時に寝ればいいの?
小学生に推奨される睡眠時間は、9〜12時間です。
つまり、何時に寝れば良いのでしょうか? 朝7時に起きるとすると、就寝時間は夜7時〜夜10時となります。
7時はかなり早いですね! なかなか難しそうです。
できる範囲で取り組めば良いと思いますが、目安としては夜9時就寝がちょうど良さそうではないでしょうか。もし10時を過ぎたら……寝不足ということで。
もちろん、朝7時より早く起きる子は、それに合わせて就寝時間も早めてくださいね。
中学生・高校生は夜何時に寝ればいいの?
中学生・高校生に推奨される睡眠時間は、8〜10時間です。
中・高生は、学校が遠かったり、部活の朝練があったりなどするかと思いますので、朝6時起床とします。すると、就寝時間は夜8時〜夜10時となります。
さすがに夜8時は早い……。
とはいえ厚生労働省の推奨としてはそういうことですので、夜10時までには寝るのを目標とすると良いでしょう。
朝、子どもがなかなか起きない…… それは寝不足かも
もし、毎朝子どもを起こすのに苦労をしている場合、子どもは寝不足かもしれません。早めに寝かせるようにして様子を見ましょう。
また、担任の先生に「朝、なかなか起きられないのですが、学校では眠そうにしていませんか?」など、相談してみるのも良いでしょう。
ところで、大人の推奨睡眠時間は6時間以上です。一方で、子どもは10時間程度必要なわけです。子どもをついつい大人の生活リズムに巻き込んでしまわないよう、気をつけないといけませんね。
早寝・十分な睡眠時間確保が子どもの基本
記事の最初の方でも書きましたが、親は子どもが授業中に居眠りをしているかどうかはわかりません。だから子どもが寝不足であるかどうかに気づきにくいのです。
子どもは居眠りをして、夜に寝足りなかった分を確保しようします。本来、夜しっかり寝ていれば、居眠りせずに済むはずです。
しかも、そんな居眠りも続けていると習慣化します。
電車・バスの中で寝ている、授業中に寝ている、お昼寝をするなど、夜以外に寝る癖がつくと勝手に眠くなってしまうのです。
意図して仮眠を取るのは別として、授業中の居眠りは避けたいでしょう。
まず基本として、早寝習慣を身につけさせ、十分な睡眠時間を確保させてあげる。これが、成績アップにもつながってくるということです。