唐突ですが……
群馬県って、すごいのかも!
ここ最近、国会で待機児童問題が大きく取り上げられているけど、保育園が足りないのは前々から言われていたこと。政府は「少子化で大変だ〜。出生率を上げるぞ!」とは言うものの、子供を育てる現場環境は整っていなくて、「政府は口先だけで、本気で『子供は大切』だと思ってないだろ!?」と、ジレンマを感じている国民は多いはず。
でもね、悪いことばかりではありません。個々に見て行くと、「子供は大切なんだ!」とビシバシ伝わって来る都道府県、市区町村はあります。このサイトを見てください。
企業のサイトではないですよ。この結婚・子育て応援ポータルサイト「ぐんまスタイルライフ」は、群馬県が運営するウェブサイトなのです! よくある行政の堅苦しいデザインとは違い、柔らかなデザインからは、ユーザー(県民)に伝えたいという意気込みが感じられますよね。
「あぁ、群馬県が県民に寄り添ってくれてるなぁ〜」。そんな気にさせられるじゃないですか。
しかも、最新のコンテンツは……
電子書籍「ぐんま育児男子」を公開しました
最新のコンテンツは、男性向け育児冊子のデジタル配信のお知らせです!
その名も「ぐんま育児男子」。
群馬の男たるもの、これくらい女性に優しくないといけないぜ! ……と、いった内容です。
ちょっと内容を見てみましょう。まずは、チャプター1の「妊娠編」。ここでは、妊娠中、夫が家庭内でどう振る舞えば良いのかが書かれています。
一部、引用しながら紹介します。
GOOD対応
- つわりについて理解する。
- 妻のつわりの症状を把握し、最低自分のことは自分でする。
- 買い出しや家事は休日にまとめてこなす。
- 会話すら辛い時は、負担にならないコミュニケーションを心がける。
- 妻の好きな食事につきあってあげる。
- 夫が料理したり、時には外食につれ出してあげる。
ふむふむ、重要なのはつわりを知ること、そして妻をいたわりること。これが群馬男としてあるべき姿な訳ですね。
NG対応
- タバコの煙をまき散らす。
- 「怠けてるの?」「つわりで死ぬわけじゃないし」「こっちまで気分悪くなる」など、心ない言葉をかける。
- 「ご飯、まだ?」「部屋が散らかってる!」など、どんな状況でも妻を頼る。
- イライラした空気を醸し出す。
- 「赤ちゃんのために頑張ろう」「みんな乗り越えてるんだ」など、過度な励まし。
ひぇぇ……。こんな恐ろしいことは絶対にできません! 個人的に冷や汗がでた箇所を赤字にしました。「妊婦の魂、百まで」という有名な名言があるように(ありません)、こんな言葉を吐いたり態度を取った日には、産後クライシスどころじゃありません。夫婦崩壊ですよ。
でも、今そう思える僕自身も、自分の奥さんの妊娠・出産を通じて、女性の大変さを知りました。妊娠前であれば、「へぇ〜、そうなんだ」と、普通に読んでいたことでしょう。
プレパパ(妊婦の夫)が、手遅れになる前に知っておきたい重要案件。群馬県、ナイスアシストです!
他にも、沐浴(お風呂)、オムツ替え、授乳サポートなど、父親がすべき育児が具体的に解説されています。
授乳サポートってなんだろ? って思うじゃないですか。それは授乳後のゲップ。赤ちゃんを抱き上げて、背中をトントン。ただしその時、ママに「母乳足りてないんじゃない」と言うのはNG、という解説も。なるほど!
群馬県は、保育園と幼稚園の機能を持つ「認定こども園」の拡充をおこない、ここ数年、年度初めの待機児童数はゼロ、なんだそうです! 共働き夫婦のライフ・ワーク・バランスにもついて書かれています。
この冊子「ぐんま育児男子」は、薄っぺらい内容ではなく、ちょっとした育児書並みの充実度です。これは群馬県民ならずとも、日本男児として知っておきたいこと! みなさんも、ぜひ読んでみてください。
群馬県は、明治の開国以来ブレていない! 子供と教育こそが大切
昨年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、ご覧になられましたか? 視聴率は振るわなかったみたいですが、僕個人的には面白かったです。幕末の志士、吉田松陰が学ぶことの大切さを説き、その意思をうけついだ、初代群馬県令の楫取素彦が教育の大切さを群馬県民に広めます。
それに対し、元々群馬で力をもっていた製糸工場の経営者から、「教育は不要。だまって絹をつくることが幸せになる道だ」という方針で反対します。しかし、楫取県令はそれに屈せず、県民に文字を教えたり、家事を教えたりなど、教育に力を注ぎ、徐々に受け入れられるようになりました。
この話は、今から140年前のできごと。
実は、その初代群馬県令の楫取素彦の想いは、現代にも受け継がれています。群馬県、現知事の大澤正明氏が掲げている県政の運営文に、冒頭から「こども」の文字が書かれています。
「こども未来部」を新設し、それを中心とした組織改正を行いました。
群馬県:平成28年度の県政運営より
県の運営において、まずは「こども」ありき。そこから体制を作ってゆくというのです。
その方針は、実際の成果にも現れていて、先日、「高校生の英語力は、群馬県が全国1位」というニュースが報道されました。英語に限らず、群馬県の学力が全国でもトップクラス。群馬県の子供達は、昔も今も、とても勉強熱心なのです。
子供は大切。教育も大切。
その考えが、長きに渡って深く根ざしているのでしょう。
余談:銀座の群馬ショップ「ぐんまちゃん家」
今日、東銀座で仕事の打ち合わせがあったのですが、その側に群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」があったので、思わず立ち寄ってしまいました。
そこで群馬名物の「うどん」「上毛名産 七味唐辛子」を購入。群馬県にあやかりたいと思います。笑
最後に、もうひとつ余談。
「群馬県ってどこ?」って方。ここです。
県庁所在地は、前橋市。
人口は、約200万人です。
海がない都道府県8つのうちの1県です。