近年、ランドセルなどの通学バッグに、防犯ブザーをぶら下げている小学生をよく見かけます。今の親世代が子どもの頃には、あまり無かったものなので、「これって意味あるの?」と思われる方もいるでしょう。
実は、防犯ブザーは役に立つのです。
7歳の女児が、防犯ブザーにより被害を抑えることができた事件が、ニュースで報じられました。
2人の少女を殺害。出所したばかりで小学生女児を狙う
2018年6月19日公開
強制わいせつ傷害容疑 男を逮捕:NHKニュースWEBより一部引用
(【追記】記事公開終了しました)
“今月、長崎市の路上で小学生の女の子のスカートを引っ張りけがをさせたとして、強制わいせつ傷害の疑いで指名手配されていた65歳の男が逮捕されました。
(中略)
警察の調べによりますとT容疑者は今月5日の午後3時半ごろ、長崎市の路上で小学生の7歳の女の子のスカートをめくって引っ張り、ひざに打撲などのけがを負わせたとして強制わいせつ傷害の疑いが持たれています。
T容疑者は、帰宅途中の女の子を見つけ、人通りの少ない場所まで後をつけたとみられ、女の子が身につけていた防犯ブザーを鳴らして助けを求めたところ逃げたということです。
(中略)
T容疑者は、平成4年に東京・北区で13歳の女の子が殺害された事件や長崎市で12歳の女の子がマンションから突き落とされ殺害された事件で懲役20年の判決を受けるなどして服役し、ことし1月に出所したばかりでした。”
恐ろしい。
まったく更生されていません。
未成年の少女を2人も殺害した男が、たった20年で出所。しかも、出所後まもなく、また幼い女児を狙ったのです。
もし防犯ブザーが無かったら……。容疑者は、収監されていた20年の間に、防犯ブザーが普及していたのを知らなかったのかもしれません。
防犯ブザーの種類。紐式、ボタン式、クリップ式、フラッシュライト付きなど多彩
物騒な世の中ですが、身を守るために防犯ブザーは欠かせません。
防犯ブザーは、リングが付いた紐を引っ張ると鳴り響くオーソドックスなタイプだけでなく、今は多彩な防犯ブザーがラインナップされています。用途に応じて選ぶと良いでしょう。
防犯ブザーのタイプについては、C CHANNELの動画がわかりやすかったのでご紹介します。
以下、動画内で取り上げられていた防犯ブザーです。
無印良品「タグツール・防犯ブザー TGA-08」
スライド式のスイッチでブザーが鳴る仕組みです。シンプルなデザインはおしゃれですが、防犯ブザーっぽくないので見た目の抑止効果がなく、小学生には向かないかもしれません。記事公開時点、在庫切れとなっていました。
クツワ「STAD 防犯ブザー SL018」
紐を引くとブザーが鳴る、オーソドックスな仕組み。防水防水タイプもあります。ランドセル用に良いですね。
SAFE+(セーフプラス)「CLIP」
クリップ型なので、カバンを持たないときでも、服などに装着可能。クリップを外すと音がなります。ランドセル用とは別に、これがあっても良さそうです。
Panasonic「パワー110番ブザー BH-225P」
動画では「BH-210P」が紹介されていましたが、ここでは同じPanasonicのランドセルタイプ「BH-225P」をご紹介します。誤作動を防ぐため、同時に2つのスイッチを押すことでブザーが鳴るダブルスイッチ方式となっています。
アラームメイト「マーク3」
ちょっと小学生には向かない防犯ブザーですが、フラッシュライトが点灯するので視覚効果があります。夜道を歩く女性向けかな。
声が出ないときに活躍
人は、あまりの恐怖に「助けて!」の叫び声が出ないことがあります。また、小学生の大声は、周りの人に「遊んでいるのだろう」と思われることもあります。
そのため、防犯ブザーは欠かせません。
犯人に口をふさがれてもブザーは鳴り響き続けるので、叫ぶよりも効果的なのです。
ぜひ、親子で防犯、そして防犯ブザーについて学ぶ機会をもうけましょう。防犯ブザーは電池切れもあるので、動作チェックを兼ねて、定期的に意識向上に努めるのが良いでしょう。