僕は本を読むのが好きで、いつでも手に取れるよう家のあちこちに読みかけの本を置いています。「へぇ〜、そうなんだ」という、ナルホド感覚が気持ち良いからです。
ですが、困った問題があります。
家事中は、たいてい本が読めない! 台所で料理しているとき、部屋の掃除をしているとき、洗濯物を干しているとき……など。
そんなとき、僕はiPhoneでポッドキャストを聴いています。バラエティーからニュース、教養までいろんな番組があって、すべて無料。これイイですよ!
大人のラヂオ「睡眠について」
ラジオNIKKEIが提供している「大人のラヂオ」というポッドキャスト番組で、「睡眠」についての特集が行われていました(ゲスト:日本大学医学部教授の内山真先生)。
なかなか興味深く、ナルホド感覚が何度も訪れるほどの面白さ。なんといっても、睡眠は誰しもがする共通の話題ですからね。
そんななか、ずっと不思議に思っていた、あのことについても解説がありました。
眠くなると、手が暖かくなるのはなぜか?
赤ちゃんや幼い子どもを抱っこしていて、手が暖かくなることってありますよね。それって、眠くなった合図。そのまましばらく抱っこを続けていると、コテンと寝ちゃいます。
でも、その理由はよく知りません。
こういう原理でした。
眠くなる2〜3時間前から、身体は寝るための準備をし始める。
身体のなかで化学反応がおきて、いろんな活動がだんだんと静まってくる。
「どうやって静めるの?」
それは、身体の温度を下げることで、活動が静まってくるんだ。
「どうやって、身体の温度を下げるの?」
それは、皮膚から体温を逃すことで、体温を下げるんだ。
「皮膚? 主にどの辺りから?」
手の甲と、足の甲から、身体の熱を逃がしているんだ。手足がラジエター(冷却装置)として使われるんだね。
体温が下がると、全体に休まって、身体も休まって、脳も休まって……眠くなる。
眠っているときは、身体の温度がぐーっと下がっているんだ。下げることで休まるからね。
おぉーなるほど! 手が暖かくなるのは、ここから体温を逃がしている最中で、今まさに寝るための準備を進めているって事だったのですね。赤ちゃんの手や足が温かくなったら、それは眠くなってきた合図です。
夜に睡眠をとらないと、肌が荒れるって本当?
この他にも、「寝る前にお酒を飲むと、眠りにつきやすくなる。しかし、2、3時間後に目覚めてしまうのはなぜか?」「朝食・夕食時は大丈夫なのに、昼食だけ、食べた後に睡魔が襲ってくるのはなぜか?」など、さまざまな睡眠に関する疑問の解説がありました。
そんななか、気になったのは「肌荒れ」問題。
子どもと顔を近づけて写真を撮ると、いつもがっかり。僕自身の肌荒れというか、劣化具合がなんとも悲しい状態で……。よく、「夜に寝ないと肌が荒れる」と言われますが、これについて、ゲストの内山真先生は以下のように解説されていました。
眠りはじめの2〜3時間の眠りの深い時間に、成長ホルモンがでるのは本当。これは夜に限らず、何時に寝ても、入眠後2〜3時間で成長ホルモンは出る。
ただ、成長ホルモンの出る出ないと、肌の荒れの関係についてのデータはない。ちょっと行き過ぎた解釈だと思います。
とはいえ、睡眠時間が短いと健康上の問題がでてきて、肌が荒れる可能性はあると思う。だから、何時から何時まで寝るという時刻よりも、「健康である」ということが肌にとっては大切である。
へぇ〜、成長ホルモンと肌荒れの因果関係については、まだはっきりと解明されていなかったんですね。余談になりますが、赤ちゃんが生まれて数ヶ月間は夜泣きがひどく、1時間と寝ていられない日々が続くことが多いです。この間っで、親は成長ホルモンがあまり出せずにいたんですね。
夜、起きていると太るのはなぜ?
もうひとつ気になった睡眠のお話。睡眠と肥満についてです。
昔は、こんな風に考えられていた。「睡眠不足になると、起きている時間が長いので、ついつい口に何かを持って行ってしまう」「睡眠不足になると、眠くておっくうになるので運動量が減る」など。
しかし、最近はもっと医学的なことがわかってきた。
それは、睡眠不足になると……「脳が睡眠不足を食べて補えと指示を出す」! とのこと。
具体的には、食欲を出すグレリンというホルモンを分泌したり、満腹感を感じるレプチンが減る。だから、食べたくなるし、食べても満腹感が得にくい。
おぉー、これは納得! 本来、寝て回復させたいのに、寝てくれないから、脳が「食べろ〜!」と指示するわけです。
僕は子どもが寝た後、夜に仕事をすることがよくあります。そのとき、いつも小腹が空いて、ついつい何か食べてしまっていました。これは確かに太って行きますよね! 気をつけねば……。
ラジオは、ここからどうぞ
赤ちゃんの手が暖かくなる話からいろいろ脱線してしまいましたが、もっと知りたい方ここからどうぞ