赤ちゃんっていつまでか知ってる?「子どもと赤ちゃん」「育児と子育て」それぞれの違いを調べてみました。

僕が幼かった頃、長屋で暮らしていました。新築の長屋だったので、新婚家庭が多く入居し、各家庭には自分と同じような年頃、もしくは年下の子ども達がたくさんいました。僕たち子どもにとって長屋生活はとても楽しくて、当時の僕は、みんな親戚のような感覚だったのを思い出します。

そんな長屋で、お隣の山口さんちに赤ちゃんが生まれました。僕が4歳くらいだった頃のことです。山口さんちには、かーくんというお兄ちゃんがいて、僕は毎日かーくんと一緒に遊んでいたので、かーくんの赤ちゃんがとても可愛く見えました。

その時に、誰が教えてくれたのか忘れたのですが、「赤ちゃんは2歳になるまで」と大人から聞かされました。理由は、「2歳になれば話せるようになるから」とか、そういう説明だったと思います。とにかく僕は子どもながらに、「なるほど。0歳と1歳が赤ちゃんという訳か」と、そこで学び、今までそれを信じてきました。

が、しかし!

そんな僕も父親になり、わが子の成長をみて思うのは、「1歳は、どうも赤ちゃんっぽくないぞ」ということ。大人と同じ食事をとる、その辺を自由に走り回る、言葉をちょっと話す、大人の言うことを理解し始めている、お片づけができる、だっこが重い……などなど。

今1歳半になった息子をみて、これを赤ちゃんとは思えません。そこで、これまで曖昧に使ってきた「赤ちゃんと子どもの違い」を調べてみました。ついでに、こちらも気になっていた「育児と子育の違い」も。

実は、赤ちゃんは1歳までだった!

なんと、ちゃんと法律で定義されていました。

以下は、昭和40年に制定された「母子健康法」。母親と乳幼児の健康を保持するために、母子手帳の交付、検診、未熟児への支援などを定められた、というものです。


“(用語の定義)第六条

  1. この法律において「妊産婦」とは、妊娠中又は出産後一年以内の女子をいう。
  2. この法律において「乳児」とは、一歳に満たない者をいう。
  3. この法律において「幼児」とは、満一歳から小学校就学の始期に達するまでの者をいう。
  4. この法律において「保護者」とは、親権を行う者、未成年後見人その他の者で、乳児又は幼児を現に監護する者をいう。
  5. この法律において「新生児」とは、出生後二十八日を経過しない乳児をいう。
  6. この法律において「未熟児」とは、身体の発育が未熟のまま出生した乳児であつて、正常児が出生時に有する諸機能を得るに至るまでのものをいう。

母子健康法より引用”


赤ちゃんとは?

ちょっとわかりにくいですが、こういうことです。

  • 「新生児」生後28日(生後4週間)まで
  • 「乳児」1歳になるまで

法律では「赤ちゃん」という言葉は使用されていませんが、ここまでが赤ちゃんといえるでしょう。

結論。赤ちゃんは1歳になるまで。

1歳からは幼児。

では、1歳からは何になるのか?

  • 「幼児」満一歳から小学校就学の始期に達するまで

法律上は幼児とされていますが、1歳になれば赤ちゃんは卒業して「子ども」と呼ぶのを適切と考えてもいいのではないでしょうか。もちろん子どもの中には赤ちゃんも含まれるのですが。

結論。1歳からは子ども。

では、育児と子育ての違いは?

僕はこれまで、「赤ちゃんを育てるのが育児。それ以降が子育て」だと漠然と考えていました。ということは、育児は0歳だけ、ってことでしょうか?

なんだか、それも違う気がします。辞書サイトで調べてみました。


育児(いくじ)
乳幼児を育てること。

大辞林 第三版より


なるほど。乳児と幼児を育てることを育児と呼ぶそうです。

結論。0歳〜小学校入学(6歳)までが育児。

最後に、子育てとは?

ここまでくれば、なんとなくわかりました。同じく国語辞典で調べてみます。


子育て(こそだて)
子を育てること。育児。

大辞林 第三版より


そうです。育児を含む、子どもを育てること全般を子育てと呼ぶそうです。

結論。子育てのなかに育児がある。別物ではない。

 

わが家の息子は、今日で1歳半。「幼児を育児中」という訳です。

あ〜、すっきりした。

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