昨日、西武百貨店のキッズルームで体重を測ったら「EEEEE」でした。
機会があれば赤ちゃん用の測定器で測るようにしていたのですが、最大が10kgだったみたいで、息子の鼓太郎はその体重を超えていました。もうこれには乗れません。バイバイ。
これは生後1ヶ月検診の写真。サイズ感が全然違うなぁ。笑
さて、息子は今日で1歳と4日。4日前の誕生日では、一升餅という風習でお祝いをしました。
今回は「はじめての息子が1歳を迎えて、その父親は何を思うのか!?」という、自分の心境を書き残します。全6項目。
■パパやる日記
→ 1歳の誕生日、一升餅を背負って歩きました。……えっ、歩いているのを初めて見ました!
(1) 子供がこんなに可愛いもんだとは、夫婦揃って知らなかった
実は、子育てって「本当はつまらないもの」だと思っていました。
泣いている赤ちゃんを一日中あやしたり、臭いオムツを毎日替えたり、何より自分の時間が持てなかったりするので、育児の9割くらいが辛いことで、残りのわずが1割ほどで、つかの間の幸せを感じるものだと思っていました。辛いからこそ、FacebookやInstagramに子供の写真をアップして、共感してもらったり、人とのつながりを求めるのかな、と心のなかで推測していたのです。
しかし、それはまったくの間違いでした。
力いっぱいに泣くその姿、顔を真っ赤にウンチをきばるその表情、子育てに追われるその時間。もう何もかも、足のつま先から頭のてっぺんまで、朝から晩まで、すべてが愛おしくて、可愛くて、最高でした。わが子を授かってわかったのですが、実は100%幸せだったのです。
日曜の公園などでよく見かける親子の姿を見て、「子どもに合わせて遊ぶって、大の大人がめんどくさそうだなぁ」とも思っていました。それが今や、息子が公園でよちよち歩きをしたり、他の子供と遊ぶ姿をみて、「あぁぁ……大きくなったなぁ!」と、いちいち涙目です。胸熱です。
街で見かけるあの風景に、こんなにも喜びや幸せが詰まっていたとは、まったく知りませんでした。
このことを嫁さんに話したら、彼女も同感してくれました。夫婦揃って「ひゃー、こんなに可愛いいとはなぁ!」と、驚いています。笑
(2) 40歳ではじめて授かるという、遅咲きのメリット
息子が誕生した1年前、僕は40歳でした。
自分的には「俺もついに父親かぁ」と、しみじみと感じていたのですが一般的には遅いですよね。2013年の厚生労働省の人口動態調査によると、最初の子供を生んだ「初産年齢」の平均は、女性30.4歳、男性32.5歳となっています。
僕の場合、日本人の平均より8年遅いわけです。
赤ちゃんが家にやってくると、想像以上に育児が家庭の中心になりました。僕は、これまで散々自分の好きなように生きてきたおかげなのか、生活の中で子供の優先度がググッと高くなったことに対して、面倒とか、煩わしいとか、不思議と全然思わなかったです。
もし今、僕が20代だったら、仕事に没頭できないし、友達付き合いも減るし、夜遊びできないし、何かとモヤモヤしていたかもしれません。この1年間、子育てでイライラしたこともないし、おおらかな気持ちで過ごせたのは、歳を取ってからの子供というのもあるんだろうな、と思います。
(3) 子育てを通じて、たくさんの人と知り合えるようになった
これまでは、自分がいる音楽業界やIT業界が、人と知り合えるおもな場所でした。しかし子供が出来てからは、仕事や友だちづき合いを超えて、多くの方と知り合えたことも新鮮な喜びです。
- 保育園の先生、園児、その家族
- 小児科の先生や看護師さん、そこでよく会う親子
- バスや電車、スーパーで声を掛けてくれる方
- 近所の公園で知り合う家族。……など
また、近所づき合いも一気に拡大しました。これまでは、まったくと言っていいほどご近所付き合いがなかったのですが、子供が生まれてから、急にご近所さんと親しくなりました。にこやかに声を掛けて頂けるようになったのです。さらには、おさがりの服をいただいたり、いつも抱っこしてくれたり。
僕たちは大阪出身で、なんとなくのイメージで「東京の人は冷たい」と思っていたのですが、いやいや、みんな温かい人ばかりです。勝手に勘違いしていました。
もちろん、このサイト「パパやる」を通じて、FacebookやTwitterなどで、たくさんの方とやりとりできているのも、とても嬉しい出会いです!
- 近所づき合い
- サイトを通じての交流
(4) 子育てしている人を、リスペクトするようになった
わが子を授かってから、「あれ、こんなにも子育てしている人が街にいるんだ」と気づくようになりました。これまでも、もちろん目には入っていたと思うのですが、興味が薄かったせいか全然印象に残っていません。
抱っこ紐に赤ちゃんを入れて、重そうな買い物袋を持っている母親。元気に走るまわる子供。大変な妊娠・出産を経て、たくましいなと思うし、子供を元気いっぱいに育てて流石だなと思うし、とにかく、世の母親・父親を見る目がずいぶん変わりました。
あわせて、自分の親への感謝度も増しました。
「自分も小さいころ可愛がってもらったんだろうなあ」と思い、以前、実家に帰省した際に母親に聞いてみたら、「年子で妹が生まれたから、あんたのことほったらかしで悪かったなぁ〜」って。ええ!そうなん?!笑 とはいえ、今、元気に生きているのは育ててくれた親のおかげですので、感謝です。
(5) 良い時代で良かった
僕は、2年ほど前よりフリーランス(ライラー、編集、映像制作など)として独立しました。
積極的に攻めてゆかないと食い扶持が稼げないので、サラリーマン時代とは違う大変さがありますが、時間を自由に設計できるので、会社勤めをしているお父さんと比べると、ずいぶん子供と触れ合える時間があります。
数年前〜十数年前であれば、お父さんが赤ちゃんを連れている姿は、ちょっと珍しかったかもしれません。スーパーへ買い物に行ったり、公園や施設に遊びに連れて行ったり、保育園の送迎をしたり。しかし今や、育児する男を「育MEN=イクメン」ともてはやしたりするような時代ですので(イクメンという言葉は好きではありませんが)、息子とふたりで街へ出ても、あまり異質な目で見られていないと思います。
インターネットが普及したおかげでフリーランスとして独立できたし、イクメン時代のおかげで存分に育児に関われる。良い時代でよかったな、と思います。
(6) やっぱり、嫁さんに感謝!
息子が1歳を迎えたとき、息子に「おめでとう」という気持ちより、嫁さんに対して「がんばって出産してくれてから1年かぁ……」という感慨深い気持ちの方うが断然大きかったです。
出産に立ち会ったというのもあるかもしれませんが、「あっ、去年の今は、前駆陣痛がはじまった時間だ」「陣痛が数分おきになって病院へ電話した夜だ」「タクシーで病院へ向かった朝だ」「陣痛を早めるため、一緒に階段を上り下りした日だ」「とてつもなく陣痛に苦しんだ夜だ」「分娩台に座った朝だ」……など。
よく頑張ってくれたなぁと、昨日のことのように思い出しながら感じ入りました。
息子の初めての誕生日だけど、今年は嫁さんへの感謝の気持ちが大きいかな。息子は、日々の成長に感動しているので、毎日がお祝いということで。
■パパやる日記
→ 4日間の陣痛の末、無事出産!育良クリニックでの分娩ストーリー。