わが家のひとり息子は、東京都世田谷区にある某公立小学校に通う4年生(10歳)です。
3年生の3月から近所の塾へ通いはじめました。当初は「9歳から塾なんて……」と、僕自身はやや反対の気持ちだったのですが、周りの環境に加え、算数が苦手になりつつある息子の様子を感じ、補習塾の気持ちで通わせはじめました。
もちろん、最終的な判断は息子本人。「行ってみたい」とのことだったので、週1回のペースで塾に通っています。
中学受験はせず、高校受験に向けてがんばりたい
ところで、父親である僕は、大阪府岸和田市出身の第二次ベビーブーム世代。中学受験に関してはまったく縁がなく、母校の大芝小学校は全6クラスで1学年250人ほどいたのですが、その中でたった一人だけが私立の中学校へ進学しました。
ものすごく勉強ができる子で、お母さんもかなり教育熱心だったと記憶しています。
つまり、僕にとって中学受験というのは、「学年トップレベルの天才児が挑む、超特別なもの」というイメージでした。
しかし、東京都世田谷区で暮らし、子育てをするなかで、中学受験を考えるご家庭がものすごく多いことを知りました。土地柄と時代の影響なのでしょうが、小学校3年生で、半数ほどが中学受験を検討したり、大手進学塾へ通わせたりしています。
港区で子育てをする友人に聞いてみると、9割くらいが中学受験をすると言っていました。都心になればなるほどその割合が高くなっていくのかもしれませんね。
さて、そんな環境でのびのびと成長しているわが家の息子ですが、「親としては中学受験を無理強いしない」「子どものやる気を尊重したい」という気持ちから、今のところは中学受験はせずに高校受験をする予定です。
今通っている塾は、5年生から中学受験クラスと一般クラスに分かれますが、息子は一般クラスを選択しました。
質問「高校受験に向け、小学生からやっておくべきことは何ですか?」
小学4年生の3学期、塾で個人面談が行われました。
学期ごとに個人面談があるのですが、今回は3学期ということもあり、小学5年生やその先に向けての話となります。
面談の中で、僕は「うちは中学受験をしないので、その先の高校受験ということになります。まだ小学4〜5年生で早いとは思うのですが、今のうちから高校受験に向けてやっておくべきことはありますか?」と相談しました。
これに対する先生の回答にハッとさせられたので、かいつまんでお伝えします。
塾の先生からの回答
息子さんは、直前になって慌てる傾向があります。先日、事前に予告していた漢字テストの直前に、「ちょっと待って! 30秒だけ」と言って、慌てて漢字を覚えようとしていました。
これはあまり良くありませんね。30秒でできることなんてしれていますし、テストは事前に知らされていたのだから、前もって準備をする時間はたくさんあったはずです。
高校受験もそうですが、中学になると定期テストがはじまります。小学校でも小テストなどありますよね。
こうした予定されているテストに向けて、スケジュールを立てて学習していくようにしましょう。小テストだからといって軽視せず、テストを万全の態勢で迎えるにはどうすれば良いのかを考えて、取り組んでいくのが重要です。
この繰り返しが、高校受験につながっていきます。
素晴らしいアドバイス! 一生使えるスキル
すごい……! 一見当たり前の回答ですが、まさに本質を捉えたアドバイスです。
この「ゴールに向かって準備を進めていく」「万全の態勢を整える」というのは、僕自身も胸にグサっと刺さる考え方だと痛感しました。「まだ余裕がある」「今は他で忙しいし」と考え、つい先延ばしにしてしまう傾向があります。仕事面も、生活面も、健康面も。
大事なこと
- 直前に慌てないようにするにはどうすれば良いか? を考える
- 万全の態勢で挑むために、スケジュールを立てよう!
これを習慣化し、身につけることができたら、社会人になってもすごく使えるし、何なら一生涯活用できるスキルともいえるでしょう。
これを文章で読むと「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、塾の個人面談中の僕は、ガーーーンと衝撃を受けたのでした。
本質的ですごく重要なアドバイスをいただきましたので、みなさんにもシェアしました。

